T33エクストレイルのe-Pedal Stepは便利です。
しかし、旧型T33に乗っていて、毎回クルマを始動するたびにこう思った人も多いのではないでしょうか。
「またe-Pedalのスイッチを押すの?」
正直、これだけ便利な機能なのに、エンジンを始動するたびにOFFへ戻る仕様はかなり面倒です。
私も「一度ONにしたのだから、そのまま覚えておいてくれればいいのに」と感じます。
ところが、この問題には解決策があります。
さらに重要なのが、現在のT33エクストレイルでは仕様が変わっており、2025年9月以降のモデルなら純正機能だけでe-Pedal Stepの状態を記憶できるようになっています。
つまり、
旧型T33と新しいT33では対処方法がまったく違います。
古い情報だけを見て社外パーツを取り付ける前に、まず自分のエクストレイルがどちらに該当するのか確認するべきです。
この記事では、T33エクストレイルのe-Pedal Stepについて、
- 毎回OFFになる理由
- 2025年9月以降モデルの設定方法
- 旧型T33で自動ONにする方法
- スイッチ押し太朗を使った自動化
- 配線方法
- 作業するときの注意点
までまとめて解説します。

T33エクストレイルのe-Pedal Stepとは?
アクセル操作だけで強く減速できる機能
T33エクストレイルには「e-Pedal Step」が搭載されています。
e-Pedal StepをONにすると、アクセルペダルを離したときの回生ブレーキが強くなり、アクセル操作だけで速度を調整しやすくなります。
日産公式でも、
e-Pedal StepをONにすると回生ブレーキの効きが強くなり、アクセルペダルの操作のみで速度調整がしやすくなる
と説明されています。
日産公式:
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/X-TRAIL_SPECIAL/E-POWER/2509/
特に便利だと感じるのが、
- 信号が多い市街地
- 渋滞
- カーブの多い道路
- 下り坂
- ストップ&ゴーが多い道路
です。
普通のクルマなら、
アクセルを離す
↓
ブレーキへ足を移動
↓
減速
↓
再びアクセル
という操作になります。
e-Pedal Stepならアクセルを少し戻すだけで減速できるため、ブレーキへの踏み替え回数をかなり減らせます。
一度慣れると、普通の減速が面倒に感じるほどです。
e-Pedal Stepは「完全なワンペダル」ではない
停止するときはブレーキが必要
ここは勘違いしやすいポイントです。
T33エクストレイルのe-Pedal Stepは、旧型リーフなどに搭載されていたe-Pedalとは少し違います。
アクセルを離すだけで完全停止する機能ではありません。
日産公式FAQでも、e-Pedal StepではアクセルOFFで減速したあとにクリープ走行が発生するため、停車時にはブレーキペダルを踏む必要があると説明されています。
日産公式FAQ:
https://faq2.nissan.co.jp/faq/show/60314
つまり、
「e-Pedalだからブレーキを踏まなくていい」
という理解は間違いです。
e-Pedal Stepは、
アクセル操作中心で速度を調整しやすくする機能
と考える方が正確です。
緊急時や停止するときには普通にブレーキを使います。
T33最大の不満?e-Pedal Stepが毎回OFFになる
旧型T33では再始動するとOFFになる
T33エクストレイルのe-Pedal Stepは、センターコンソールにあるe-Pedalスイッチを押してON・OFFを切り替えます。
日産公式取扱説明書でも、
パワースイッチがONのときにe-Pedalスイッチを押すことでON・OFFが切り替わる
とされています。
問題なのはここです。
初期のT33では、
クルマの電源を切ると、e-Pedal StepもOFFへ戻ります。
次にクルマへ乗ったとき、
エンジン始動
↓
e-Pedalスイッチを押す
↓
走行開始
という操作が必要になります。
たった1回の操作です。
しかし毎日使っていると、これが地味に面倒です。
しかも私はe-Pedal Stepを基本的にONで使用したいので、
「OFFにしたい人がOFFにすればいいのでは?」
と思ってしまいます。
ところが、ここに大きな仕様変更が入りました。
2025年9月以降のT33はe-Pedal Stepを記憶できる
純正の「モード記憶」が追加された
2025年9月以降のT33エクストレイルでは、e-Pedal Stepにモード記憶機能があります。
日産公式FAQでは、T33の2025年9月以降モデルについて、
アドバンスドドライブアシストディスプレイから、
「設定」→「運転支援」→「e-Pedal」→「モード記憶」
をONにすることで、再始動後もe-Pedal Stepの設定状態を保持できると説明されています。
日産公式:
https://faq2.nissan.co.jp/faq/show/60314
これはかなり大きな改善です。
つまり、2025年9月以降モデルなら、
毎回e-Pedalを押す
↓
社外パーツで自動化する
という作業自体が不要になっています。
まず年式を確認するべき
e-Pedal Stepを自動ONにしたい人は、最初にここを確認してください。
2025年9月以降のT33
→純正設定でモード記憶
それ以前のT33
→基本的には始動時にOFFへ戻るため、必要なら社外パーツによる自動化を検討
という流れになります。
古いT33の記事だけを見て、現行車にもいきなり配線加工するのはおすすめしません。
メーカーが純正で対応しているなら、それを使うのが一番安全です。
旧型T33のe-Pedal Stepを自動ONにする方法
「スイッチ押し太朗」を使う
2025年9月より前のT33でe-Pedal Stepを自動ONにしたい場合、方法のひとつとして使えるのがオートパーツ工房の、
「スイッチ押し太朗」
です。
この製品は、車両の電源が入ったあと一定時間経過すると、指定したスイッチを1回押したような信号を自動で送る装置です。
オートパーツ工房:
https://store.shopping.yahoo.co.jp/auto-parts-workshop/
たとえば3秒後動作タイプなら、
エンジン始動
↓
数秒待つ
↓
e-Pedalスイッチを自動押下
↓
e-Pedal Step ON
という動作になります。
人間が毎回押していたスイッチを、小さな電子回路に代わりに押してもらうわけです。
人類はとうとう「ボタンを1回押す」という作業すら機械へ委託し始めました。
しかし毎日乗るクルマなら、この数秒の手間がなくなるだけでもかなり快適です。
スイッチ押し太朗を取り付けるメリット
始動するだけでe-Pedal StepがONになる
一番のメリットは当然これです。
毎回、
「e-Pedal押したっけ?」
と確認する必要がなくなります。
エンジンを始動すれば自動的にスイッチが入るので、基本的には何も考える必要がありません。
純正スイッチもそのまま使える
スイッチ押し太朗を装着したからといって、e-Pedal Stepが常時固定されるわけではありません。
自動的にONになったあとでも、純正e-Pedalスイッチを押せば通常通りON・OFFできます。
そのため私は、
市街地
→e-Pedal ON
高速道路
→必要に応じてOFF
という使い方が良いと思います。
常に強い減速が必要なわけではないので、純正操作を残せるのは大きなメリットです。
T33に使用するスイッチ押し太朗の種類
マイナスコントロール用を使用
スイッチ押し太朗には、
- プラスコントロール用
- マイナスコントロール用
があります。
元記事で取り付けているSNT33では、
マイナスコントロール用
を使用しています。
ここを間違えると正常に動作しません。
また、製品仕様や車両側の配線は変更される可能性があります。
購入するときは、
- 車両型式
- 年式
- 製品仕様
- コントロール方式
を必ず確認してください。
T33 e-Pedal自動化に必要な工具
基本的な工具で作業可能
作業に使用する工具はそれほど特殊ではありません。
主に必要になるのは、
- トルクスドライバー
- ラジオペンチ
- ハサミ
- 内装養生用のタオル
- 養生テープ
- エレクトロタップ
などです。
T33エクストレイルではトルクスネジが使われている場所があるため、トルクスドライバーは1本持っておくと便利です。
ただし今回触る配線はかなり細いです。
普通の太い電源線を扱う感覚で作業すると、信号線を傷つける可能性があります。
電装作業に慣れていない人は無理をしない方が安全です。
T33エクストレイルのe-Pedal自動化手順
①ドリンクホルダーのゴムを外す
まずセンターコンソール部分から作業します。
ドリンクホルダー部分にあるゴムクッションを取り外します。
ゴムの下に固定ネジがあります。
②トルクスネジを外す
ドリンクホルダー後方中央付近にトルクスネジがあります。
これを外します。
ネジを紛失しないように保管しておきます。
③ドライブモードセレクター周辺を持ち上げる
ドライブモードセレクター後方の段差部分から、パネルを慎重に持ち上げます。
内装パネルはツメで固定されているので、無理に力をかけると破損する可能性があります。
特に冬場など気温が低いと樹脂部品が硬くなるため注意してください。
④コネクターを外す
パネルが浮いたら、
- ドライブモードセレクター
- パーキングスイッチ
などのコネクターを外します。
後ほどドライブモード側の配線にも接続します。
⑤e-Pedal側のコネクターを確認
e-Pedalスイッチ側のコネクターを確認します。
作業スペースを確保するため、必要に応じて周辺コネクターも取り外します。
この段階で、
「どの線だったっけ?」
となると事故のもとなので、作業前に写真を撮っておくことをおすすめします。
スイッチ押し太朗の配線
元記事で確認しているSNT33では、以下の位置へ接続しています。
e-Pedal側 M125コネクター
M125コネクターの、
1番
→スイッチ押し太朗の黄色
2番
→スイッチ押し太朗の白色
へ接続します。
ドライブモード側 M127コネクター
M127コネクターの、
1番
→スイッチ押し太朗の赤色
へ接続します。
ただし、ここで非常に重要なことがあります。
配線色だけを信用しないでください。
車両の製造時期や仕様変更によって、配線色が変わる可能性があります。
元記事でも、
M125 1番:黄
M125 2番:黒
M127 1番:ラベンダー+黄
となっていますが、
判断するときはコネクター番号とピン位置を優先するべきです。
色だけを見て接続するのは危険です。
細い信号線の加工には要注意
今回使用する信号線はかなり細いです。
スイッチ押し太朗側では0.3sq程度、車両側は0.2sq程度の細い配線が使われています。
そのため、太い配線用のエレクトロタップを使用すると接触不良になる可能性があります。
0.2〜0.3sq程度に対応した細線用のエレクトロタップを使用する方が安心です。
また、配線を覆っているチューブやテープを切るときにも注意してください。
私はここが作業の中で一番怖い部分だと思います。
ハサミやカッターで勢いよく切ると、
チューブではなく中の信号線まで切ってしまう
可能性があります。
少しずつ養生を開いていくべきです。
配線後は必ず動作確認する
すべて接続したら、内装を完全に戻す前に動作確認をします。
パワースイッチON
↓
数秒待つ
↓
e-Pedal StepがONになる
↓
メーターにe-Pedal表示
となれば基本的には成功です。
さらに、
e-Pedalスイッチを手動で押す
↓
OFFになる
↓
もう一度押す
↓
ONになる
という純正操作も確認します。
日産公式取扱説明書では、e-Pedal StepがONの場合はメーター内に「e-Pedal」、OFFの場合は「e-Pedal OFF」と表示されます。
日産公式:
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/X-TRAIL_SPECIAL/E-POWER/2509/
動作確認してから、配線を養生してパネルとネジを元へ戻します。
e-Pedal Step使用時の注意点
ONとOFFではアクセル特性が大きく違う
日産も注意しているポイントです。
e-Pedal StepがONのときとOFFのときでは、アクセルを戻したときの減速感がかなり違います。
そのため運転前にはメーターを確認した方が安全です。
自動ON化した場合でも、
「絶対ONになっているはず」
と思い込まないことが重要です。
電子部品なので、何らかの理由で正常に動作しない可能性はゼロではありません。
最大減速度は約0.2G
日産公式FAQによると、T33エクストレイルなどのe-Pedal Stepでは最大約0.2Gの減速度が発生します。
普通にアクセルを離しただけよりも強く減速するので、慣れるまではアクセルを急に完全OFFにするのではなく、少しずつ戻す方が滑らかに運転できます。
必要ならブレーキを踏む
e-Pedal Stepはブレーキペダルの代わりではありません。
減速度が足りない場合や緊急時、完全停止するときは通常通りブレーキを踏みます。
日産公式取扱説明書でも、必要に応じてブレーキペダルを使用するよう案内されています。
安全に関わる部分なので、ここだけは「e-Pedalが何とかしてくれる」と考えない方がいいです。
2025年9月以降モデルなら社外パーツは基本不要
ここまで旧型T33の自動化方法を紹介しましたが、現在では事情が変わっています。
2025年9月以降のT33エクストレイルなら、
純正のe-Pedalモード記憶機能を使えるため、基本的にはスイッチ押し太朗を取り付ける必要はありません。
これはかなり重要です。
純正設定なら、
- 配線加工不要
- 内装を外さなくていい
- 接触不良の心配がない
- 車両配線を傷つけない
- 元に戻す必要もない
というメリットがあります。
使えるものなら、当然こちらを使うべきです。
逆に2025年9月以前のT33を長く乗る予定で、
毎回必ずe-Pedal StepをONにしている
という人なら、自動化するメリットはかなり大きいと思います。
e-Pedal Step自動ONはこんな人におすすめ
毎日e-Pedalを使う人
毎回必ずe-Pedal StepをONにしているなら、自動化との相性は非常に良いです。
クルマに乗るたびに同じボタンを押す作業から解放されます。
街乗りが多い人
e-Pedal Stepはストップ&ゴーが多い道路で特に便利です。
市街地中心で使っている人ほどメリットを感じやすいでしょう。
電装DIYができる人
旧型T33の場合、スイッチ押し太朗を使った方法は配線加工が必要です。
電装DIY経験があれば、それほど難しい作業ではありません。
一方で、
- コネクター番号が分からない
- 配線図を読めない
- 電装作業をしたことがない
という人は、無理に自分で施工しない方が安全です。
まとめ
T33エクストレイルのe-Pedal Stepは、個人的にはかなり便利な機能です。
特に市街地では、アクセルを戻すだけでしっかり減速できるため、ブレーキへの踏み替えが減り、運転がかなり楽になります。
しかし初期のT33では、
再始動するたびにe-Pedal StepがOFFへ戻る
という弱点があります。
毎回使う人にとっては、たった1回のボタン操作とはいえ地味に面倒です。
そこで旧型T33なら「スイッチ押し太朗」などを利用し、始動後にe-Pedalスイッチを自動操作させる方法があります。
一方、現在はさらに重要な変更があります。
2025年9月以降のT33エクストレイルでは、純正機能としてe-Pedal Stepのモード記憶が利用できます。
そのため現在の結論は非常にシンプルです。
2025年9月以降のT33
→純正モード記憶を使う
それ以前のT33
→毎回押すのが面倒なら自動化を検討する
これが一番合理的です。
旧型T33に乗っていて毎回e-Pedalスイッチを押しているなら、自動化による快適性は思った以上に大きいです。
ただし、車両の電装系へ手を入れる作業になるため、配線位置や製品仕様を必ず確認し、安全を最優先に作業してください。
便利さのためにクルマを壊したら、ボタンを1回押すよりはるかに面倒です。



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