NEM流出に動くホワイトハッカーとは?

こんにちはTac^^です。

NEM流出に動くホワイトハッカーとは?

仮想通貨交換業者「コインチェック」から約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件で、犯人は既に半数のネムを他の仮想通貨に交換したとみられている。

犯人の追跡は困難になりつつあるが、「ホワイトハッカー」たちはネットの知識を駆使して、犯人の手掛かりを追い続けている。

目次

NEM流出に動くホワイトハッカーとは?

「寝起きにスマホをいじっていたら、ツイッターが大騒ぎになっていた」。

ネム流出が発覚した1月26日。

ネットで「Cheena(ちーな)」を名乗る男性(20)はノートパソコンを広げた。

「(大量のビットコインが消失した)マウントゴックス事件よりすごい」。

好奇心をそそられた。

多くの仮想通貨は取引記録をネットで公開している。互いに監視し、不正を防止する発想だ。

世界のホワイトハッカーはツイッターなどで情報交換しながら追跡を始めた。

犯人の口座はすぐに特定された。

すると、ネム普及に取り組む国際組織「ネム財団」や財団に賛同するハッカーが流出ネムに目印を付ける「対抗策」を編み出した。

犯人は追跡を振り切ろうと、複数口座へネムの分散を繰り返した。

ホワイトハッカーたちは負けじと目印を付け続けた。

2月7日。

犯人の口座を監視していたCheenaさんは、少額のネムが不特定多数の口座に移動していることに気付く。

記録をチェックすると、匿名性が高い「ダーク(闇)ウェブ」に取引の場が移されていた。

犯人は、闇ウェブに独自の交換所を開設していた。

Cheenaさんはそれをツイッターで発信して話題になった。

犯人は流出ネムをレートの15%引きで売りつけるメッセージで顧客を誘い込んでいた。

しかも決済通貨はネムではなく、ビットコインなど別の仮想通貨。

追跡を困難にしてマネーロンダリング(資金洗浄)する意図は明らかだった。

ホワイトハッカーの一人によると、3月中旬までに約290億円分が他の仮想通貨と交換された。

全額が洗浄されてしまうかもしれない。

しかし、ホワイトハッカーはあきらめてはいない。

ツイッターで流出ネムの動向を報告し続ける人やネムの分散状況を監視するサイトを作る人も現れた。

「メッセージの中に犯人につながる情報が隠れているかも」。

Cheenaさんも犯人の取引記録とメッセージを一覧できるサイトを開設した。

ネムを流出させたのもハッカーなら、それを追うのもハッカー。

サイバー空間の知恵比べのようだ。

「ホワイトハッカー」

コンピューターや情報セキュリティー技術に精通し、不正アクセスなどをする悪意のあるハッカーを監視する技術者。

システムの弱点を指摘し、サイバー攻撃から守る役割を果たすこともあり、政府も育成に取り組んでいる。

企業などから報酬を得る場合もあるが、ネット空間の健全性を守るために協力したり、技術の腕試しを目的にしたりしている人もいる。
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