コンピューターの冷却において欠かせないアイテムの一つがCPUグリスです。特に高熱を発するプロセッサーを冷却する際には、優れた熱伝導率を持ち、かつコスト効果の高いグリスを選ぶことが重要です。ここでは、熱伝導率が良く、かつコスパに優れたCPUグリスの選び方について解説します。
1. 熱伝導率の重要性
CPUグリスの主な役割は、プロセッサーから発生する熱を効率的に冷却装置(ヒートシンクや冷却ファン)に伝えることです。そのため、熱伝導率が高いほど効果的に熱を逃さず、冷却効果を最大化できます。熱伝導率はW/mK(ワットパーメートルケルビン)で表され、数値が高いほど優れた熱伝導性を示します。
2. メタルオキサイド濃度の確認
CPUグリスにはメタルオキサイド(金属酸化物)が含まれており、これが熱伝導率に大きく影響します。高品質なCPUグリスは、適切なメタルオキサイド濃度を持っており、これが均一に分散されていることが望ましいです。
3. 耐久性と長寿命性
CPUグリスは長期間使用されることが一般的です。したがって、耐久性と長寿命性も重要な要素です。品質の高いCPUグリスは、高温環境でも効果を発揮し続けることが期待できます。
4. 金属導電性に注意
CPUグリスには金属が含まれていることがあり、これが導電性を持つため、誤ってCPUの回路に流れ込むと故障の原因になります。選ぶ際には、電気導通性に対する耐性があるかどうかも確認しましょう。
5. ユーザーレビューの確認
実際の使用者のレビューも参考になります。同じ製品を使用したユーザーの意見や経験が、製品選びの際の重要な情報となります。
まとめ
製品名 | 参考価格(円) 購入時 | 熱伝導率(W/m・K) | 内容量(g) | 価格/(熱伝導率・内容量) | 評価 |
アイネックス ナノダイヤモンドグリス JP-DX1 | 1,182 | 16 | 3 | 25 | |
LCTKJTP 熱伝導グリス 4G | 1,349 | 17 | 3 | 26 | |
シリコングリス 3KS | 1,969 | 16 | 10 | 4 | 大量に使うなら |
えくすとりーむぐりす 4G あるてぃめいと | 1,780 | 20 | 4 | 22.25 | 性能とコスパ バランス良い |
えくすとりーむぐりす 4G あるてぃめいと ぶるー | 1,980 | 17.7 | 4 | 27.97 | |
えくすとりーむぐりす 4G あるてぃめいと うるとらばいおれっと | 2,280 | 20.3 | 4 | 28.08 | |
えくすとりーむぐりす 4G あるてぃめいと れっど | 1,980 | 21 | 4 | 23.57 |
やわらかめは水冷向け。硬めは空冷、本格水冷向け。
高い熱伝導率とコストパフォーマンスを兼ね備えたCPUグリスの選び方は、冷却性能を最大化するために重要です。メタルオキサイド濃度や耐久性、金属導電性など、様々な要素を考慮しながら、信頼性の高い製品を選ぶことが大切です。これらのポイントを踏まえ、自分のニーズに最適なCPUグリスを見つけて、コンピューターの冷却効果を向上させましょう。
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