自作PCユーザーやゲーミングPC愛好者の間で人気の「Aura Sync(オーラシンク)」は、ASUS製のマザーボードや対応デバイスのRGBライティングを一括制御できるソフトウェアです。しかし、いざメモリのライティングを同期させようとすると「左右で光り方がズレる」「片方だけタイミングがおかしい」といったトラブルに直面することがあります。本記事では、「メモリ ライティング オーラシンク 右左でずれる」という悩みにフォーカスし、その原因と具体的な対処法を徹底解説します。
Aura Syncでメモリライティングがずれる主な症状とは?
Aura Syncを使ってRGB対応メモリ(例:G.Skill Trident Z RGB、Corsair Vengeance RGB Proなど)を同期させるとき、以下のような現象が多く報告されています。
- メモリ1と2の発光タイミングがズレている
- 左右で色の切り替わりが非対称
- パターンが片方だけ遅れて再生される
- 一部のソフトウェアでは正常に動作しているように見えても、物理的にはズレている
これらは主に、Aura Sync側の制御信号の問題や、メモリ自体のRGBコントローラの個体差などが関係しています。
原因①:Aura Syncのバージョン不整合とバグ
ASUSのAura Syncは頻繁にアップデートされており、バージョンごとに不具合が発生することがあります。特にAura Creatorなど他のASUS系ユーティリティと併用していると、競合が起きやすくなります。
対処法
- 最新版へのアップデートと、旧バージョンの完全アンインストール
- 「Armoury Crate」からAura Syncの機能を統合して使う
- 必要に応じて「Revo Uninstaller」などで完全削除してから再インストール
原因②:メモリのRGBコントローラの個体差
一見同じ型番のRGBメモリでも、ロット違いや製造時期の違いにより、LEDの制御ICが異なる場合があります。この違いにより、Aura Syncが左右を完全に同期できないことがあります。
対処法
- メモリの購入時に同一ロット品を選ぶ
- Aura Syncではなく、**メモリメーカー専用のRGBソフト(例:G.Skill Lighting Control)**を使ってみる
- 左右でズレが気になる場合は、片側ずつ同じカラーで固定するのも一つの手
原因③:BIOS設定やファームウェアの不一致
マザーボードのRGB制御機能はBIOSと密接に連動しています。古いBIOSバージョンや、RGBヘッダー設定が不適切な場合、Aura Syncの挙動にも影響が出ます。
対処法
- ASUS公式から最新のBIOSにアップデート
- BIOS内の「LED Lighting」項目を確認し、Aura連携が有効になっているかチェック
- 他のRGB機器(GPU、ファン)との整合性も確認すること
原因④:Windowsの互換性やバックグラウンドの影響
RGB制御系のソフトはWindowsのバージョン依存が強く、アップデートや他アプリとの競合でズレが発生することもあります。とくにバックグラウンドで複数のRGB系アプリが起動している場合、制御が衝突します。
対処法
- Windowsを最新の安定バージョンへ更新
- 起動時にAura Syncのみを有効にし、Corsair iCUE、MSI Mystic Lightなどは停止
- クリーンブートでAura Syncの挙動を確認するのも効果的
RGBメモリの左右ズレは完全解消できる?
結論から言えば、「完全に同期できる場合もあるが、環境によってはどうしてもズレが残る」というのが現実です。RGBメモリの同期は、マザーボード、メモリ、ソフトウェア、BIOS、OSという多層の要素が絡み合うため、完全な一致を保証するのは難しいのです。
しかし、以下のポイントを実践すれば、かなりの確率でズレを軽減することができます。
- ASUS製品で統一し、公式ソフトのみで制御
- 他社製RGBアプリの併用を避ける
- 同一ロットのRGBメモリを使用する
- メモリ側でカラー固定設定にする(動的エフェクトを避ける)
まとめ:Aura Syncでメモリライティングがズレるときの最善策
Aura Syncを使用する上でのメモリライティングのズレ問題は、多くのユーザーが直面する悩みの一つです。ただし、原因は一つではなく、複数の要素が影響しているため、根気よく一つずつ対処していくことが重要です。
RGB環境を美しく整えるには、視覚的な妥協と技術的な対応の両方が必要となります。この記事が、あなたのAura Sync環境を理想に近づける手助けになれば幸いです。
今後も新しい情報があれば随時更新していきますので、ブックマークしておくことをおすすめします。
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