投資系SNSを見ていると、「借金があるなら全部返済しろ」「投資より繰上返済が先」という意見をよく見かけます。
確かに間違いではありません。
しかし本当にそうでしょうか?
もし借入金利よりも高いリターンが期待できる状況なら、すべて返済してしまうことが最適解とは限りません。
実際に私は約500万円規模の資産を運用しながら、借入金を少しずつ返済する方法を選択しました。
結果としてどうなったのか。
数字を多少ぼかしつつ、約9か月間のリアルな運用実績を公開します。
結論から言うと、「借金があるから即全額返済」は思考停止であり、資産形成のスピードを落とす可能性もあると感じています。
今回の前提条件
資産規模は約500万円
運用開始時点の資産は約300万円台後半でした。
その後、追加投資や積立を継続しながら運用を行い、現在は約500万円規模になっています。
借入残高は資産の20%前後
借入残高はおおよそ80〜100万円程度。
運用期間中は毎月少しずつ返済を実施しました。
借入比率としては、
- 最大で約23%
- 現在は約17%
まで低下しています。
投資方針
基本方針はシンプルです。
- 毎月積立を継続
- 市場が大きく崩れなければ運用継続
- 借入比率が高くなりすぎないよう管理
- 必要に応じて部分返済
レバレッジを最大化するのではなく、管理可能な範囲で活用する考え方です。
なぜ全額返済しなかったのか
投資機会を失いたくなかった
最大の理由はこれです。
投資の世界では時間が非常に重要です。
例えば100万円を返済した場合、
- 金利負担は減る
- しかし運用資産も減る
という状態になります。
特に長期投資では市場に居続けること自体が大きな武器になります。
私は借入残高を徐々に減らしながらも、投資資産を維持する方針を選びました。
借入比率を管理していた
重要なのは借金の有無ではありません。
重要なのは「管理できる借金かどうか」です。
私の場合、
- 総資産に対する借入比率
- 市場下落耐性
- 毎月の返済余力
を常に確認していました。
借入比率が50%や60%なら話は別です。
しかし20%前後であれば十分コントロール可能と判断しました。
実際の運用結果
途中で大きな下落も経験
運用期間中は順風満帆ではありません。
月によってはマイナスリターンもありました。
投資を始めたばかりの頃なら、
「やっぱり返済しておけばよかった」
と思ったかもしれません。
しかし市場の下落は長期投資では避けられません。
そこで慌てて全売却してしまうと、むしろ損失を確定させることになります。
資産は増加
運用開始時と比較すると、
- 資産額は大幅増加
- 借入残高は減少
という結果になりました。
つまり、
「資産を増やしながら負債を減らす」
という理想的な状態に近づいています。
もちろん将来も必ずそうなる保証はありません。
しかし少なくとも今回のケースでは、全額返済よりも効率的だった可能性があります。
借入比率20%前後が精神的に楽だった
一番苦しかったのは資産額ではない
投資で本当にストレスになるのは、
資産額そのものよりも借入比率です。
例えば資産500万円で借入100万円なら20%。
資産500万円で借入250万円なら50%。
同じ500万円でも感じ方は全く違います。
自分なりのルールを作った
私の場合は、
- 借入比率20%前後
- 市場下落20%程度なら許容
- 超える場合は返済優先
というルールを設定していました。
人間はルールがないと感情で判断します。
暴落時ほど冷静な判断ができなくなるため、事前ルールは非常に重要です。
借金して投資をする人が勘違いしやすいこと
リターンだけを見る
多くの人は、
「投資リターンが年10%だから借金した方が得」
と考えます。
しかし重要なのは平均ではありません。
途中の下落です。
投資開始直後に20%下落することもあります。
そのときに耐えられるかどうかが重要です。
返済余力を無視する
借金して投資する場合、
最悪のケースを想定する必要があります。
- 収入減少
- 病気
- 相場暴落
これらが同時に起きても返済できる状態でなければ危険です。
メンタルコストを軽視する
借入投資最大の敵は暴落ではありません。
メンタルです。
毎日資産が減る画面を見ながら、
さらに借金も抱えている状況は想像以上にストレスになります。
数字上は合理的でも、精神的に耐えられないなら意味がありません。
私が今後も続ける方針
基本は返済を継続
今後も毎月少しずつ返済していく予定です。
借入比率は時間とともに下げていきます。
投資も継続
一方で投資を止める予定はありません。
積立を続けながら資産を増やし、
借入比率を自然に下げていく方針です。
結果として、
- 資産は増える
- 借金は減る
という状態を目指します。
まとめ
借金があるなら投資をやめるべき。
これは半分正解で半分間違いだと思っています。
重要なのは、
- 借入比率
- 金利
- 返済余力
- 精神的耐性
です。
私の場合、資産の20%前後という比較的低い借入比率を維持しながら運用した結果、資産は増え、借入残高は減りました。
もちろん誰にでもおすすめできる方法ではありません。
しかし「借金があるから即全額返済」という考え方だけが正解ではないことは、今回の実体験から強く感じています。
投資と返済は二者択一ではありません。
両方をバランスよく進めるという選択肢も十分に存在するのです。

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