グーグルサーチコンソールを使ってサイト運営をしていると、「削除したはずのページがまだ検索結果に残っている」「間違ってインデックスされたページを消したい」というトラブルがよく起こります。特に、SEOの観点から見ても「不要なページの放置」は評価を下げる要因になります。
この記事では、グーグルサーチコンソールで失敗したページを安全かつ確実に削除する方法を、初心者でもわかりやすく解説します。
なぜ「失敗したページ」を削除する必要があるのか
誤って公開したページや、古い情報のまま残っているページを放置すると、次のような問題が発生します。
- 検索結果に重複コンテンツが表示される
 - サイトの評価(クローラビリティ)が下がる
 - ユーザーが誤った情報をクリックしてしまう
 - 404エラーの増加によるSEO評価の低下
 
つまり、「削除=マイナス」ではなく、「整理=プラス」なのです。Googleは整理された構造を持つサイトを好むため、不要なページを正しく削除することはSEO対策の一環です。
グーグルサーチコンソールで削除できるページの種類
削除といっても、Google上で扱われる「削除」にはいくつかの種類があります。
- インデックス削除:検索結果からページを一時的または永久に非表示にする。
 - キャッシュ削除:ページ内容を更新しても古いキャッシュが残る場合にリセットする。
 - URL削除ツールによるリクエスト:不要なURLをGoogleの検索結果から一時的に削除する。
 
削除したいページの種類によって手順が異なるため、まずはどのケースに当てはまるか確認しましょう。
削除前にやるべき3つの準備
グーグルサーチコンソールで削除操作を行う前に、必ず以下の準備を行いましょう。
- サイトのバックアップを取る
→ サイト構造やURLを変更する場合に備えて、データを保存しておきます。 - 削除対象ページの確認
→ 本当に不要なページか、誤って削除すると影響がないかをチェックします。 - サイトマップの更新
→ 削除後、Googleに最新の構造を知らせるためにサイトマップを送信します。 
これらを怠ると、誤削除やインデックス再登録の遅延が発生する可能性があります。
グーグルサーチコンソールでの削除手順(最新手順)
それでは、実際の削除手順をステップごとに解説します。
① グーグルサーチコンソールにログイン
まず、Google Search Console にログインします。対象のプロパティ(サイト)を選択してください。
② 「削除」メニューを開く
左側のメニューから「インデックス」→「削除」をクリックします。ここに削除リクエストの履歴やステータスが表示されます。
③ 「一時的に削除」タブを選択
「新しいリクエストを作成」ボタンを押すと、以下の2種類が表示されます。
- 一時的にURLを削除:検索結果から最大6か月間非表示。
 - キャッシュの消去:古いスニペットをリセット。
 
「失敗したページを一時的に非表示にしたい」場合は、前者を選びましょう。
④ 削除したいURLを入力
URLを正確に入力し、「次へ」をクリックします。ドメイン全体ではなく、ページ単位で指定できます。
⑤ リクエストの確認と送信
内容に間違いがなければ、「リクエストを送信」をクリック。数分後、リクエスト状況が「保留中」から「承認済み」に変わります。
削除リクエストの結果確認と再処理
削除リクエストが完了したら、結果を必ず確認しましょう。
- 削除履歴を確認:「削除リクエスト」一覧にステータスが表示されます。
 - インデックス確認:「URL検査」機能でインデックス状態をチェック。
 - 再クロールを依頼:「インデックス登録をリクエスト」ボタンを使って再送信。
 
これにより、Googleの検索結果に最新情報が反映されやすくなります。
削除が反映されないときの原因と対処法
削除リクエストを送信しても、検索結果からすぐに消えない場合があります。その原因として考えられるのは以下の通りです。
- URLの指定ミス(末尾の「/」違いなど)
 - リクエスト対象がインデックスされていない
 - キャッシュデータの反映遅延
 - robots.txt や noindex タグの設定ミス
 
これらの場合は、一度リクエストを削除し、正しいURLで再度申請すると改善することが多いです。
削除ではなく「noindex」タグを使う方法
ページを削除せずに検索結果から除外したい場合は、HTMLに「noindex」タグを追加する方法もあります。
<meta name="robots" content="noindex, follow">
このタグを設置すると、そのページはGoogleの検索結果に表示されなくなります。ただし、内部リンクは引き続きクローリングされるため、サイト構造への影響は最小限に抑えられます。
削除後の再インデックス対応
削除リクエストを行った後にページを修正し、再び公開したい場合は、再インデックス登録が必要です。
手順:
- 該当URLを開く
 - 「URL検査」ツールに入力
 - 「インデックス登録をリクエスト」をクリック
 
これにより、Googleに新しい内容が送信され、数日以内に検索結果へ反映されます。
削除とリダイレクトの使い分け
削除すべきか、リダイレクトすべきかを判断することも重要です。
| 状況 | 最適な対応方法 | 
|---|---|
| ページ内容が完全に不要 | 削除(削除ツール使用) | 
| 内容が新ページに統合された | 301リダイレクト | 
| 一時的な非公開 | 一時削除リクエスト | 
| 重複ページがある | canonicalタグ設定 | 
誤った削除はトラフィック減少につながるため、必ず目的に応じた方法を選択しましょう。
削除後のSEOへの影響を最小化するポイント
- 削除したURLをサイトマップから除外する
 - 内部リンクを修正する
 - 404エラーページを最適化する
 - Search Consoleでクロールエラーを確認する
 
削除後も、Googleが正しくサイトを認識できるよう整備することで、SEOへの悪影響を防ぐことができます。
グーグルサーチコンソールでの削除を成功させるコツ
- 削除したいURLを正確に入力する(http/httpsの違いも要注意)
 - 削除リクエストの前に、ページを実際に削除またはリダイレクト設定する
 - 必要に応じて、robots.txt や noindexタグを併用する
 - 削除後も定期的にクロール状況を確認する
 
これらを意識するだけで、ミスのない安全な削除が可能になります。
まとめ
グーグルサーチコンソールで失敗したページを削除することは、SEO対策の基礎でもあり、サイト品質を保つ上で非常に重要です。
- 「削除ツール」や「noindexタグ」で正しく制御
 - 削除後はサイトマップや内部リンクを見直す
 - 必ずインデックス状況を確認し、再クロールを依頼
 
正しい手順を踏めば、検索結果のクリーンアップは難しくありません。不要なページを整理し、Googleに好まれるサイト構造を作ることで、SEO効果を最大限に高めていきましょう。

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