車を購入する際に人気の「残価設定クレジット」。月々の支払額が抑えられるため、多くの人が利用していますが、契約満了が近づくと「このまま返却するか」「買い取るか」「借り換えて乗り続けるか」という選択を迫られます。その中でも、「借り換え」を選択する人が近年増えています。しかし、果たして残価設定クレジットからカーローンへの借り換えは本当にするべきなのでしょうか？また、する場合、どの金融機関を選べば後悔しないのでしょうか？この記事では、後悔しないための判断基準と、おすすめの借り換え先を詳しく解説します。
残価設定クレジットとは？借り換えを検討する背景
残価設定クレジットとは、車両購入時にあらかじめ設定された「残価（数年後の予想下取り価格）」を差し引いた金額だけを分割して支払うローンです。月々の負担が少なく済み、手軽に新車に乗れることから非常に人気ですが、契約終了時には必ず「残価の精算」が必要になります。
しかし、ここで問題となるのが、残価と実際の市場価値のズレです。市場価値が下がっていれば、追加費用が発生する場合もあり、想定外の出費に戸惑うケースも。また、車をそのまま所有したいと思った場合、一括払いで残価を支払うか、再度ローンを組む（借り換え）必要が出てきます。
残価設定クレジットからカーローンに借り換えはするべき？
借り換えを検討するべきかどうかは、以下のポイントで判断しましょう。
1. 現在の車に満足しているか？ 車に特別な愛着があり、今後も長く乗りたい場合は、借り換えて所有を続けるメリットは大きいです。特に、メンテナンスも定期的に行ってきた場合は、今後も安心して乗り続けられるでしょう。
2. 残価額と市場価値を比較 残価が市場価格よりも高い場合、返却して新たな車に乗り換えた方が経済的です。逆に、残価が市場価格より安ければ、借り換えで支払いを続けた方がお得です。
3. 一括支払いが難しい場合 残価を一括で支払う資金がない場合、カーローンに借り換えることで無理なく支払いを続けることが可能になります。ただし、借り換えによる金利負担をしっかり確認しておきましょう。
結論
「現在の車をこれからも乗り続けたい」「一括払いが厳しい」場合は、借り換えは十分検討に値します。ただし、借り換えローンの条件（特に金利）次第では、新車への乗り換えを選んだ方が得になるケースもあるので慎重に判断しましょう。
借り換え先を選ぶときのポイント
カーローンに借り換える場合、金融機関選びは非常に重要です。以下のポイントに注目しましょう。
- 金利の低さ：当然ながら、金利が低いほど総支払額は減ります。わずか0.1%の差でも、長期ローンでは大きな金額差になります。
- 審査スピード：残価精算期限が迫っている場合は、即日〜数日で審査・融資が可能なところが理想です。
- 繰り上げ返済の柔軟性：途中で返済できると、金利負担をさらに軽減できます。
- 保証料・手数料の有無：金利以外のコストも要チェック。事務手数料や保証料が高額だと、結果的に損をする可能性があります。
残価設定クレジット借り換えにおすすめのカーローン３選
1. 楽天銀行 カーローン
- 実質年率：1.9%〜
- 特徴：ネット完結でスピード審査、金利が非常に低め。借り換え利用者も多い実績あり。
2. イオン銀行 マイカーローン
- 実質年率：2.8%〜
- 特徴：店舗相談も可能、早期繰り上げ返済手数料が無料。安心感重視ならおすすめ。
3. 住信SBIネット銀行 マイカーローン
- 実質年率：1.775%〜（変動金利）
- 特徴：超低金利。団体信用生命保険も付帯可能。リスクヘッジを考えるなら非常に魅力的。
※金利は申込時の条件や審査結果によって変動するため、最新情報を必ず公式サイトで確認してください。
借り換えの流れと注意点
借り換え手続き自体はシンプルですが、スムーズに進めるためには以下の手順を押さえておきましょう。
- 借り換え先を決める
- 仮審査を受ける
- 必要書類を提出
- 本審査通過後、融資実行
- 残価分の支払いに充当
- 車両名義変更（必要に応じて）
注意すべき点としては、「仮審査に通ったからといって安心しない」こと。本審査で落ちるケースもゼロではないので、ギリギリまで準備を怠らないようにしましょう。
また、名義変更の際に手間や追加費用が発生することもあるため、最初から借り換えサポートが充実している金融機関を選ぶのもポイントです。
まとめ｜残価設定クレジットからの借り換えは冷静に判断を
残価設定クレジット満了を迎えると、つい焦って次の車選びやローン選びをしてしまいがちですが、まずは「自分がどうしたいか」「車の価値はどうか」「資金状況はどうか」を冷静に見極めることが重要です。
現在の車に満足していて無理なくローンを続けられるなら、カーローンへの借り換えは有力な選択肢となります。そして、借り換えるならできるだけ低金利で手数料が少ないところを選びましょう。
しっかりと比較検討して、あなたにとってベストな選択をしてくださいね。
コメント