【白赤ナンバーの車って何?違反者なの?】見かけた謎のナンバープレートの正体を徹底解説!

街中でふと見かけた、「白地に赤文字」のナンバープレートを付けた車。通常のナンバープレートは白地に緑文字(自家用車)や黄地に黒文字(軽自動車)などですが、それとはまったく異なる「白赤ナンバー」の車を目にして「え、あれって違反車両?」「何かルールを破ってるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実はこの“白赤ナンバー”には、れっきとした意味と用途があるのです。この記事では、その正体からルール、注意点まで徹底的に解説します。


目次

白赤ナンバーの正体とは?

この「白地に赤文字」のナンバープレート、正式には**仮ナンバー(仮運行許可番号標)**と呼ばれるものです。車両が一時的に公道を走行する必要がある場合にのみ使用され、国土交通省の定めたルールに基づいて、市区町村の役所などで発行されます。

たとえば、以下のような状況で使われます:

  • 車検が切れた車を車検場へ持って行く場合
  • 登録前の新車をディーラーからユーザーの元に運ぶとき
  • 一時抹消登録された車を再度使用するための整備・移動

つまり、「ナンバーがない、けれど一時的に公道を走らせる必要がある」という時に発行される、合法的な臨時措置なのです。


違反車なの?という誤解

白赤ナンバーの車を見ると、「通常のナンバープレートじゃない=違反」と思いがちですが、前述の通り合法的な許可を得て一時的に公道を走行しているだけです。

ただし、この仮ナンバーにも使用条件があり、以下に該当する場合は違反になります:

  • 許可された日数(通常5日以内)を超えて使用している
  • 本来の目的(車検・整備・登録など)以外で運転している
  • 仮ナンバーを取り付けていない状態で公道を走っている
  • 仮ナンバーを自作・偽造している

こうしたケースは道路運送車両法違反などに該当し、罰金や懲役刑が科されることもあります。


どこで誰でも取れるの?

仮ナンバーは、基本的に誰でも申請が可能です。最寄りの市区町村役場(陸運局ではなく役所です)で、「仮ナンバー申請書」とともに必要書類を提出すれば即日交付されることもあります。申請時には以下のようなものが必要です:

  • 自賠責保険の証明書(有効期間が仮ナンバー使用期間をカバーしていること)
  • 車検証または抹消登録証明書など、車両を特定できる書類
  • 本人確認書類(免許証など)
  • 使用の目的と経路(移動元と移動先の住所など)

これにより、役所は“なぜこの車が仮ナンバーを必要としているのか”を判断し、適正な場合のみ許可を出します。


白赤ナンバーの取り付け方と注意点

仮ナンバーは、紙製またはプラスチックプレートで交付され、前後にしっかり取り付ける必要があります。取り付け方法が不適切だと走行中に落下したり、警察から指摘されることもあります。

また、許可された期間内のみ有効であり、使用後はナンバープレートを返却する義務があります。返却を怠ると、新たな申請ができなくなることや、過料(ペナルティ)を受ける可能性があります。


不正使用・偽装は絶対にNG

一部では、車検切れの車両や登録抹消車両を“なんとなく走らせたい”という理由で不正に仮ナンバーを取得する、あるいは偽造するケースも報告されています。これは重大な法令違反であり、見つかれば6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金、さらには車両の使用停止や点数の加点などの行政処分が下されます。

街中で白赤ナンバーを見かけて、「怪しいな…」と思っても、それが正規の用途で使われているものであればまったく問題ありません。ただし、不正使用の車両が存在するのも事実です。


まとめ:白赤ナンバー=違反ではない!

白赤ナンバーを見て「違反者か?」と感じる人も多いかもしれませんが、実際には正当な理由と手続きのもとに発行された、一時的に公道走行を許可するナンバープレートです。法律を順守した使用であれば問題なく、むしろ必要な制度と言えるでしょう。

ただし、期間外の使用や不正取得などがあれば、当然ながら厳しい罰則が科されます。ナンバープレートに関する知識を正しく持ち、誤解や偏見のない目で見ることが、交通安全とマナー向上にもつながるのです。

見慣れないナンバーに出会ったとき、その背景を知っていれば、不安や誤解も解消できますよね。

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