こんにちはTac^^です。
テレビ枠4月の改編・枠移動から見る今後の番組の変化
テレビ枠4月の改編・枠移動から見る今後の番組の変化
テレビ再編(枠移動)
『ザ!世界仰天ニュース』が水曜夜9時から火曜夜9時。
『嵐にしやがれ』(以上、日本テレビ系)が土曜夜10時から夜9時。
先月1月から、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)が金曜夜8時から10時。
討論番組『好きか嫌いか言う時間』(TBS系)が月曜夜8時から10時。
『この差って何ですか?』(TBS系)は、去年10月から日曜夜7時が火曜夜7時に移転。
枠移動の目的は?
今年で17年目を迎える『ザ!世界仰天ニュース』。
その裏番組は、
『相棒』(テレビ朝日系)、
『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)といずれも人気番組が並ぶ激戦区。
だが移動先の火曜夜9時も、
『マツコの知らない世界』(TBS系)、
『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)があり、
日テレとしては決して気が抜けない枠だがその目的は?
①マツコ対策(スポンサー対策)、②日本テレビのカラーの確立。
①裏の『マツコの知らない世界』の視聴者層が最もスポンサーが獲得したい層だから。
②もともとあった『ナイナイアンサー』は日本テレビの「家族揃って見られる」というカラーにやや反していた傾向だったためそのからーのサイド確立。
『嵐にしやがれ』の時間移動には、日テレ特有の目的編成が見て取れる。
同局は
『ザ!鉄腕!DASH!!』
『世界の果てまでイッテQ!』
『行列のできる法律相談所』といった日曜夜のラインナップを見てもわかるように、
夜7時から9時台までバラエティー番組を放送。
だが土曜夜だけ、夜9時にドラマ枠があり、その後に『嵐にしやがれ』が放送されていたのだ!
今回の編成でほかの曜日と同じように切れ目なく見させる戦略とった。
これには、番組同士がコラボする「合体SP」も目的に含まれていると考えられる。
結果、相乗効果を期待している。
代わりに夜10時にスイッチするのがドラマだが。
この枠は、土曜夜9時の日テレといえば40年続く伝統のドラマ枠。
90年代後半以降は『家なき子』や『ごくせん』『女王の教室』『怪物くん』といった若者をターゲットにした良作をが多いが、
10時に移り、年上の世代に向けた作品を作るようになると予想される。
現在オンエア中の『スーパーサラリーマン左江内氏』は手塚治虫の漫画が元ネタということで、年代を世代を上め設定したドラマのの顧客分析を行っているのかもしれない。
2015年にスタートして以来、1年半にわたって日曜夜7時に放送されてきた『この差って何ですか?』だが裏の『鉄腕DASH』の高い壁にさえぎられ一時は低迷した。
去年10月に火曜夜7時台に移ってからは常時10%台をキープ。
これは「テコ入れ」での視聴率獲得ではなく「移動」で番組を継続させる目的があったと判断できる。
教育現場や労働環境などについて語り合う『好きか嫌いか言う時間』(TBS系)は月曜夜8時から夜10時に、
「本音でハシゴ酒」で知られる『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)は金曜夜8時から夜10時に、
これらの移動は視聴者層に適した番組編成にするのが目的だろう。
例えば『好きか嫌いか言う時間』の裏番組は、
『しゃべくり007』(日本テレビ系)や、
『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』(フジテレビ系)と、
扱う素材はタレントの素顔やイメージではあるものの、同じように本気のトークがセールスポイントだ。
こうして、”表情”が似ている番組が並べ、その時間帯の視聴者層を確実に獲得しようというのが目的だ。
テレビ業界は基本的には視聴者の分母は大きく変化しない。
つまり取り合いの様相が強い。
なので、できるだけ似た番組や同じ視聴者層を狙う場合が多い。
枠移動のデメリット
安定していた長寿番組の曜日移動は、もともとの視聴者を失いかねないリスクがある。
以前、TBSで人気を誇っていたアトラクションバラエティー『関口宏の東京フレンドパークⅡ』は、20年近く月曜夜7時に放送されていた。
だが、2009年、平日の夜6~7時台がニュース番組になることを受けて「木曜夜8時」に移動。
結果、視聴率が低下。
ニュース番組が打ちきりになったことを受けて月曜夜7時に戻ったが、1年で終了。
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