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テレコの意味とは?どういう使い方をする?ビジネス・物流での例文や語源まで解説

「この2つ、テレコになってるよ」

仕事中にこんなことを言われて、意味が分からないまま適当に直す。これは地味に危険だ。そもそも「テレコ」とは何なのか? テレビ関係の言葉なのか、それともテレワークの略なのか。

結論から言えば、一般的な「テレコ」は**「互い違い」「入れ違い」「あべこべ」「順番が逆になっている」**という意味で使われる言葉だ。

ただし、ここが少しややこしい。

「間違って入れ替わっている」という意味だけでなく、「A・B・A・Bのように意図的に交互にする」という意味でも使われる。つまり、「テレコ=逆」とだけ覚えると、場面によっては意味を取り違える。

私なら、意味を知っておくのは当然として、自分から使うときは相手を選ぶ。便利な言葉ではあるが、全員に通じる言葉ではないからだ。

目次

テレコの意味とは?

基本は「互い違い・入れ違い・あべこべ」

「てれこ」には、物事を互い違いにすることや、食い違っていること、あべこべになっていることという意味がある。

小学館の『デジタル大辞泉』でも、「物事を互い違いにすること」「食い違いになること」「あべこべ」という意味が示されている。精選版日本国語大辞典では、「交互にすること」という意味も含まれている。

つまり、たとえば次のような状態だ。

  • Aさんの書類がBさんに渡っている
  • Bさんの書類がAさんに渡っている
  • 右用と左用の部品が逆になっている
  • 1番と2番の順番が入れ替わっている
  • 赤・白・赤・白のように交互に並べる

これらは、状況によって「テレコ」と表現できる。

大塚製薬が公開している社会人用語集でも、「順番が入れ替わったりして、正しくないこと」という意味で紹介され、「互い違い・入れ違い・あべこべ」と言い換えられている。

短い言葉なのに、意外と守備範囲が広い。

「逆」と「入れ違い」は少し違う

「テレコ=逆」と説明されることも多い。

確かに間違いではない。ただ、私は「逆」だけで覚えるのは少し危ないと思う。

たとえば、

「A社用の資料とB社用の資料がテレコになっている」

と言われた場合、単純に上下や左右が逆という意味ではない。

本来A社へ渡すものがB社へ行き、本来B社へ渡すものがA社へ行っている。つまり「入れ違い」だ。

一方、

「左右の部品がテレコになっている」

なら、「左右が逆」という意味になる。

テレコは文脈によって、

「逆」
「入れ違い」
「互い違い」
「交互」

のどれに近いのかが変わる。

ここを押さえておけば、かなり分かりやすくなる。

テレコはどういう使い方をする?

「テレコになっている」が一番分かりやすい

仕事でよく理解しやすい形が、

「○○がテレコになっている」

という使い方だ。

たとえば、

「1ページ目と2ページ目がテレコになっています」

なら、

「1ページ目と2ページ目の順番が入れ替わっています」

という意味になる。

「AさんとBさんの資料がテレコになっている」

なら、

「Aさん用とBさん用の資料が入れ違っています」

という意味だ。

会社で突然「テレコになってる」と言われたら、まず「何かが逆か、入れ違いになっている」と考えれば大きく外さない。

「テレコにする」は意図的な場合もある

少し注意したいのが、

「テレコにする」

という言い方だ。

これは間違いを表すとは限らない。

たとえば、

「赤と白をテレコに並べてください」

と言われた場合、

赤、白、赤、白、赤、白……

というように、交互に並べる意味になる。

辞書にも「互い違いにする」「交互にする」という意味があるため、こちらも本来の使い方だ。

「テレコになった」なら、間違いや食い違い。

「テレコに並べる」なら、意図的に交互にする。

もちろん絶対ではないが、この感覚を持っていると理解しやすい。

「テレコでお願いします」と言われる場合もある

現場によっては、

「AとBをテレコでお願いします」

という言い方もある。

この場合も文脈次第だ。

AとBを交互に配置するのかもしれないし、現在のAとBを入れ替える意味かもしれない。

だから私は、初めて入った職場などで「テレコで」とだけ言われたら、勝手に判断しないほうがいいと思う。

「交互という意味ですか?」
「AとBを入れ替えるという意味ですか?」

これだけ確認すれば済む。

業界用語を理解しているふりをして全部やり直すほうが、よほど面倒だ。

ビジネスで使う「テレコ」の例文

資料やデータが入れ違った場合

ビジネスでは、資料・商品・担当者などが入れ違った場合に使われる。

たとえば、

「A社向けとB社向けの資料がテレコになっています」

という使い方だ。

Indeedの解説でも、資料や見積内容などがあべこべになった場面で「テレコ」が使われる例が紹介されている。

言い換えるなら、

「A社用とB社用の資料が入れ違っています」

となる。

こちらのほうが意味は明確だ。

ページや順番が逆になった場合

「20ページと25ページがテレコになっています」

のような使い方もある。

ページそのものが逆さまなのではなく、本来あるべき場所が入れ替わっているという意味だ。

大塚製薬の社会人用語集でも、ページが入れ替わった場面を例として「テレコ」が説明されている。

書類だけではない。

「午前と午後の予定がテレコになっています」

「担当者がテレコになっています」

など、2つの内容が入れ替わった場面でも使える。

人に対して使う場合

人の担当や順番が逆になった場合にも使われる。

たとえば、

「田中さんと山田さんの担当がテレコになっています」

なら、

「田中さんの担当と山田さんの担当が逆になっています」

という意味だ。

ただし、

「田中さんとテレコになった」

だけだと意味が分かりにくい。

人の場合は「担当」「順番」「時間」など、何がテレコなのかまで伝えたほうがいい。

便利な言葉ほど説明を省略しがちだが、仕事では分かりやすさのほうが重要だ。

物流で使われる「テレコ出荷」とは?

2つの荷物を入れ違えて発送すること

物流関係では「テレコ出荷」という表現を見ることがある。

たとえば、

本来A社へ送る商品をB社へ発送する。

同時に、本来B社へ送る商品をA社へ発送する。

このように発送先と商品が入れ替わってしまった状態だ。

物流で「テレコ」が使われる場合も、「入れ違い」や「あべこべ」という基本的な意味は変わらない。

ただの発送ミスよりも、「2つのものが入れ替わってしまった」というニュアンスが強い。

テレコ出荷は意外と分かりやすい言葉

私は「テレコ」という言葉単体より、「テレコ出荷」のほうが意味を想像しやすいと思う。

Aの商品とBの商品を取り違える。

Aの伝票をBの商品に貼り、Bの伝票をAの商品に貼る。

こう考えると、「入れ違い」という意味がそのまま見えてくる。

一度イメージできれば、他の場面で「テレコ」と言われても理解しやすくなるはずだ。

テレコの語源は歌舞伎?

もともとは歌舞伎で使われた言葉

カタカナなので、英語から来た新しい言葉に見える。

ところが、そうではない。

辞書では「てれこ」は歌舞伎脚本の用語としても掲載されている。

2つの異なる筋を1つの脚本にまとめ、一幕おきに交互に展開させる方法を「てれこ」と呼ぶ。

Aの物語。

次にBの物語。

再びAの物語。

そしてBの物語。

文字どおり、2つの話を交互に進める形だ。

ここから「交互」「互い違い」という意味につながったと考えると、かなり覚えやすい。

「ていれこ」が変化したともされている

精選版日本国語大辞典では、「てれこ」は「ていれこ」が変化した語とされている。

語源については複数の説明が見られるため、「絶対にこの一説だけ」と断定する必要はない。

重要なのは、外国語のように見えても、一般に使われる「てれこ」は日本語の流れを持つ言葉だという点だ。

私はここを知ってから、「テレコ」という少し奇妙な響きにも納得できた。

テレコは関西弁なのか?

関西を中心に使われてきた言葉

「テレコって関西弁なの?」

これもよく出る疑問だ。

大塚製薬の社会人用語集では「元は関西方言」と紹介されており、現在も関西圏との結び付きが強い言葉として扱われることがある。

ただ、現在は関西だけで使われる言葉と考えないほうがいい。

物流や会社の現場などでも使われているため、関西出身ではない人が普通に使うこともある。Indeedでも、ビジネスや業界で使われる言葉として紹介されている。

つまり、

「関西と関係が深い言葉ではあるが、現在は関西だけの言葉ではない」

くらいに考えるのが自然だ。

若い人には通じない可能性もある

ここは実用面で重要だ。

テレコを知っている人にとっては、かなり便利な言葉である。

しかし、知らない人からすれば意味不明だ。

「テレコになっています」

よりも、

「AとBが入れ違っています」

のほうが誰にでも伝わりやすい。

特に社外メール、正式な資料、マニュアル、顧客への説明では、私は無理に「テレコ」を使う必要はないと思う。

専門用語は短く伝えられる。

その代わり、知らない人には一文字も伝わらない。

なかなか人間らしい不便な道具である。

テレコの言い換えは何がいい?

「入れ違い」が最も使いやすい

迷ったら「入れ違い」でいい。

「商品がテレコになっていました」

なら、

「商品が入れ違っていました」

と言い換えられる。

意味が通じやすく、仕事でも使いやすい。

「逆」は上下や左右に向いている

左右、順番、方向などが逆なら「逆」が分かりやすい。

「左右の部品がテレコです」

より、

「左右の部品が逆です」

のほうが明確だ。

何でもテレコと表現する必要はない。

「互い違い」は交互に並べる場合に向いている

意図的に、

A・B・A・B・A・B

と並べるなら、「互い違い」や「交互」が使いやすい。

「黒と白をテレコに並べる」

なら、

「黒と白を交互に並べる」

と言えばいい。

こうすると、間違って逆になったのか、意図的に並べたのかという誤解も起こりにくい。

「テレコ」にはテープレコーダーの略という意味もある

同じ音でも別の言葉

さらに話を少し面倒にする存在がいる。

「テレコ」には、「テープレコーダー」の略という意味もある。

デジタル大辞泉や精選版日本国語大辞典にも、「テ‐レコ」としてテープレコーダーの略が掲載されている。

つまり、

「資料がテレコになっている」

のテレコと、

「昔のテレコで録音した」

のテレコは別物だ。

前者は「あべこべ・互い違い」。

後者は「テープレコーダー」。

現在の日常会話やビジネスで突然「テレコ」と言われた場合、多くの場面では前者を想定すればいいが、古い音響機器の話なら後者の可能性がある。

文脈を見るしかない。

テレコはビジネスで使っても失礼ではない?

失礼な言葉ではない

「テレコ」は相手を悪く言う言葉ではない。

そのため、使うこと自体が失礼というわけではない。

職場内で意味が共有されているなら、

「AとBがテレコになっています」

だけで素早く状況を伝えられる。

便利なのは間違いない。

社外では普通の日本語に言い換えたほうが安全

ただし、社外メールなどでは私は積極的には使わない。

たとえば取引先に、

「先ほど送付した資料がテレコになっておりました」

と送るより、

「先ほど送付したA社用とB社用の資料が入れ違っておりました」

と書いたほうが明確だ。

言葉を知っていることと、難しい言葉を使うことは別である。

ビジネスでは、短さより「相手が一度で理解できるか」のほうが強い。

「テレコ」と言われたときはどう理解すればいい?

突然「テレコ」と言われたら、次の順番で考えると分かりやすい。

まず、

「2つ以上のものが入れ替わっていないか」

を見る。

次に、

「上下・左右・順番などが逆になっていないか」

を見る。

それでも違うなら、

「交互に配置するという意味ではないか」

を考える。

たとえば、

「A社とB社の伝票がテレコ」

なら「入れ違い」。

「左右がテレコ」

なら「逆」。

「赤と青をテレコに置く」

なら「交互」。

この3つを覚えておけば、大半の場面には対応できる。

まとめ|テレコは「互い違い・入れ違い・あべこべ」と覚えればいい

「テレコ」とは、基本的に**「互い違い」「入れ違い」「あべこべ」「逆」**という意味で使われる言葉だ。

さらに、意図的に2種類のものを交互に並べる意味でも使われる。

たとえば、

「A社用とB社用の資料がテレコになった」

なら「資料が入れ違った」。

「左右がテレコになった」

なら「左右が逆になった」。

「赤と白をテレコに並べる」

なら「赤と白を交互に並べる」。

この違いを押さえれば難しくない。

語源をたどると、歌舞伎で異なる2つの筋を一幕ごとに交互に展開する「てれこ」という使い方があり、辞書にも現在までその意味が残っている。

一方で「テレコ」にはテープレコーダーの略という別の意味もあるため、文脈には注意したい。

そして、自分が仕事で使うなら相手を選ぶべきだ。

「テレコ」は便利だが、「入れ違い」「逆」「交互」と言えば、ほとんどの場合もっと簡単に伝わる。

言葉を知っている人だけが分かる表現より、誰が読んでも一度で分かる表現のほうが仕事では強い。私はそう考える。

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この記事を書いた人

30代ブロガー
いろいろあって苦労したことの備忘録
少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです✨

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