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【進撃の巨人24巻ネタバレ】負傷兵の正体はエレン!マーレ潜入の伏線とライナー再会を考察

『進撃の巨人』24巻を読んでいて、「エレンはどこに行った?」と思わなかっただろうか。

物語の舞台はパラディ島からマーレへ移り、中心にいるのはライナー、ガビ、ファルコたち。主人公だったエレンの姿はほとんど見えない。

ところが、これは完全にだまされていた。

エレンは消えていたのではない。すでにマーレの中にいたのだ。

しかも、堂々と負傷兵の姿でレベリオ収容区に潜り込み、ファルコと何度も話している。24巻の最後では、その負傷兵がエレン・イェーガー本人だったことがはっきりする。

初めて読んだとき、この展開にはかなり驚いた。主人公を隠すために別の場所へ移動させるのではなく、読者の目の前に置いていたからだ。

では、いつからエレンは登場していたのか。なぜ負傷兵になったのか。そして、なぜライナーの前に姿を現したのか。

24巻を中心に、伏線まで整理していく。

※この記事は『進撃の巨人』23巻・24巻のネタバレを含みます。

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目次

進撃の巨人24巻で負傷兵の正体はエレンだと判明

結論から言うと、レベリオ収容区の病院にいた謎の負傷兵の正体はエレン・イェーガーだ。

しかも、24巻の途中で突然登場した人物ではない。

かなり前から物語の中に紛れ込んでいる。

24巻には第95話から第98話まで収録

講談社公式によると、『進撃の巨人』24巻には次の4話が収録されている。

  • 第95話「嘘つき」
  • 第96話「希望の扉」
  • 第97話「手から手へ」
  • 第98話「よかったな」

24巻は2017年12月8日に発売された。公式のあらすじでも、マーレが再びパラディ島から「始祖の巨人」を奪うために動き始めることが説明されている。

講談社公式『進撃の巨人(24)』

この巻の面白いところは、エレン側の動きをほとんど見せないことだ。

ライナーの過去、戦士候補生たちの日常、タイバー家、マーレという国家。

大量の新情報が出てくる。

読者はそちらを理解するだけで忙しい。

その裏でエレンが動いている。

かなり意地が悪い構成だ。

第98話でライナーとエレンが再会する

正体が完全に確定するのは第98話「よかったな」だ。

ファルコはライナーを祭事の会場から離れた建物へ連れていく。

地下に向かったライナーを待っていたのが、それまでファルコが「クルーガー」と呼んでいた負傷兵だった。

そしてライナーは、その人物がエレンだと理解する。

ここで読者側にも答えが示される。

負傷兵=エレンだった。

何より怖いのは、再会したエレンが感情を爆発させないことだ。

かつてのエレンなら、ライナーを目の前にした瞬間に怒りをぶつけてもおかしくない。

しかし、このときのエレンは静かだ。

私はここが24巻で一番怖い。

怒鳴っているエレンより、落ち着いているエレンのほうが何をするのか分からない。

実はエレンは23巻から負傷兵として登場していた

ここは勘違いしやすい。

エレンの正体が判明するのは24巻だが、負傷兵として最初に姿を見せるのは23巻である。

つまり、24巻だけを読み返すより、23巻の終盤から確認したほうが面白い。

第94話「壁の中の少年」にすでにいる

講談社公式によると、23巻には第91話から第94話までが収録されている。

講談社公式『進撃の巨人(23)』

そして第94話「壁の中の少年」で、ファルコは病院にいる負傷兵と接触する。

ここですでにエレンはマーレへ入り込んでいる。

当時はマーレ編が始まったばかりだ。

新しい登場人物が一気に増えたため、普通に読んでいると「マーレ側の名もない負傷兵」として流してしまいやすい。

だが、あとから読み返すと明らかに怪しい。

主人公なのに、背景の人物みたいな顔をして出てくる。

この隠し方はうまい。

腕章の違和感も伏線になっていた

負傷兵として登場した人物には細かな違和感がある。

その一つが腕章だ。

ファルコが接触した負傷兵は、マーレのエルディア人なら知っているはずのルールを完全に理解していないように見える。

最初は単なる負傷兵の描写にも見える。

しかし正体を知ったあとなら意味が変わる。

エレンはレベリオで育った人間ではない。

マーレの社会に完全になじんでいるわけでもない。

小さなズレが残っていたわけだ。

『進撃の巨人』はこういう描写が怖い。

答えを見せられたあと、「いや、ちゃんと描いてあったじゃん」となる。

「クルーガーさん」の時点で正体はかなり怪しかった

24巻第97話になると、負傷兵の存在感は一気に大きくなる。

ファルコは、この男を「クルーガー」と呼ぶようになる。

ここまで来ると、正体に気づいた人も多かったはずだ。

クルーガーという名前が意味深すぎる

『進撃の巨人』で「クルーガー」という名前を聞けば、思い出す人物がいる。

エレン・クルーガーだ。

マーレ側に潜伏していたエルディア復権派の人物であり、「進撃の巨人」をグリシャへ継承させた人物でもある。

その名前を、グリシャの息子であるエレンがマーレ潜入中の偽名として使っている。

これは偶然とは考えにくい。

過去にマーレへ潜伏した「エレン・クルーガー」と、今度はマーレへ潜伏する「エレン・イェーガー」。

立場まで重なっている。

名前を知った時点で、負傷兵の正体を疑うには十分だった。

ファルコに手紙を頼んでいる

さらに怪しいのが手紙だ。

エレンはファルコに頼み、レベリオ収容区の外から手紙を出させている。

表向きは家族への連絡だ。

しかしエレンはマーレ出身ではない。

当然、普通の意味でマーレに住む家族へ手紙を送っているわけではない。

つまり、この手紙には別の目的がある。

ここで重要なのは、ファルコ自身には悪意がないことだ。

困っている負傷兵を助けているだけ。

しかし、その善意によってエレンの行動を手伝う形になってしまう。

この構図はかなり重い。

ファルコは優しい。

だから利用できてしまう。

『進撃の巨人』らしい嫌な現実だ。

なぜエレンは負傷兵としてマーレに潜入したのか

では、なぜエレンは普通の市民ではなく、負傷兵として潜入したのか。

24巻の段階ですべての目的が明らかになるわけではない。

ただし、負傷兵という立場が非常に便利だったことは分かる。

病院なら怪しい行動をしても目立ちにくい

マーレは戦争を続けている。

当然、戦場から帰ってきた負傷兵も多い。

その中に一人増えても目立ちにくい。

さらにエレンは、精神的な問題を抱えた兵士のように振る舞っている。

これなら人との会話が少なくても不自然ではない。

軍人として細かな命令を受ける必要も減る。

マーレの社会に詳しくないエレンには、かなり都合のいい立場だ。

真正面から敵国へ入り込むより、負傷兵に紛れるほうが合理的だろう。

ファルコが連絡役になった

さらに大きいのがファルコとの出会いだ。

エレン自身が頻繁に収容区の外へ出れば怪しまれる。

そこでファルコに手紙を頼む。

ファルコにはエレンを疑う理由がない。

負傷兵を助けていると思っているからだ。

結果としてエレンは、自分が大きく動かなくても外部へ情報を送れるようになる。

偶然から始まった関係に見えるが、エレンはそこを利用した。

かなり冷静だ。

最終的にライナーを呼び出す

そしてファルコは、最後にはライナーまでエレンのところへ連れてくる。

これでエレンは敵地にいながら、狙った人物と人目を避けて会える。

負傷兵として病院に潜る。

ファルコと接触する。

手紙を送る。

ライナーを呼び出す。

24巻を読み返すと、バラバラに見えた出来事が一本につながっている。

正体を隠していた期間に、エレンはかなり動いていたのだ。

エレンとライナーの立場が完全に逆転している

24巻のライナーとエレンの再会が強烈なのは、単純に「主人公と敵が再会したから」ではない。

二人の立場が逆になっている。

昔はライナーがパラディ島へ潜入した

物語の序盤では、ライナーたちが壁の中へ潜入していた。

正体を隠し、兵士としてエレンたちと生活する。

ライナーは敵でありながら仲間になった。

そして長い時間を一緒に過ごしたあと、自分が鎧の巨人であることを明かす。

今度はエレンの番だ。

敵国であるマーレへ潜入する。

名前を隠す。

現地の少年と関係を作る。

そして準備が整ったところでライナーの前へ出る。

構図が反転している。

だから再会シーンに異様な重さがある。

エレンはもう単純にライナーを憎んでいるだけではない

さらに印象的なのが、エレンの態度だ。

幼いころのエレンにとって、壁を壊したライナーたちは明確な敵だった。

母親も失っている。

普通なら憎しみだけでもおかしくない。

しかしマーレへ来たエレンは、敵側にも生活があることを見る。

家族がいる。

子供がいる。

戦争に巻き込まれた人間がいる。

ライナー自身も、自分の行動に苦しみ続けている。

エレンがライナーを見る目が以前と違うのは当然だと思う。

だからといって、エレンが戦うことをやめたわけでもない。

理解したうえで進もうとしている。

そこが恐ろしい。

24巻は「主人公が戻ってくる巻」ではない

個人的には、24巻を単純に「エレンが再登場する巻」と考えると少し違うと思う。

エレンは戻ってきたのではない。

ずっとそこにいた。

読者が気づいていなかっただけだ。

主人公を消したように見せる構成がうまい

23巻からマーレ編へ入ると、作品の雰囲気は大きく変わる。

主人公も変わったように見える。

ガビやファルコが中心になり、ライナーの過去が深く描かれる。

ここで読者の意識は自然とマーレ側へ向く。

そこへ「知らない負傷兵」を混ぜる。

エレンを探しているはずなのに、目の前のエレンを見落とす。

漫画としてかなり大胆だ。

敵だったマーレ側の人間も普通の人間として描かれる

もう一つ重要なのが、マーレ側の日常だ。

それまでエレンたちから見れば、海の向こうは「敵」だった。

しかし実際にマーレへ視点が移ると、そこにも普通の生活がある。

家族がいる。

笑う子供がいる。

苦しむ兵士もいる。

ファルコは特に分かりやすい。

彼自身はエレンに何かしたわけではない。

それどころか、負傷兵だと思ったエレンを助けている。

この状況でエレンはどうするのか。

24巻の最後で正体が明かされた瞬間、単なる「敵地への潜入」では済まなくなる。

アニメ版でも負傷兵の正体がエレンだと分かる

原作を読んでいない人でも、TVアニメ『進撃の巨人 The Final Season』で同じ流れを見ることができる。

アニメ公式サイトでは、第63話「手から手へ」の放送後、第63話で登場したエレン・イェーガーを加えた新ビジュアルが公開された。

TVアニメ「進撃の巨人」公式サイト・エレン登場後の新ビジュアル

第63話まで見てから初期の負傷兵のシーンを見返すと、かなり印象が変わる。

「こんなに堂々とエレンを映していたのか」と気づくはずだ。

原作でもアニメでも、この仕掛けはよくできている。

まとめ

『進撃の巨人』24巻で明らかになる負傷兵の正体は、エレン・イェーガーだ。

ただし、エレン自身は24巻から突然現れたわけではない。

23巻第94話の時点ですでに負傷兵としてマーレに入り込んでいる。

そして24巻では「クルーガー」を名乗り、ファルコに手紙を頼み、最終的にはライナーとの接触まで成功する。

正体が分かってから読み返すと、見え方が完全に変わる。

特に面白いのは、かつてパラディ島へ潜入したライナーと、今度はマーレへ潜入したエレンの立場が逆になっていることだ。

昔のエレンなら、ライナーを見た瞬間に怒りをぶつけていたかもしれない。

しかし24巻のエレンは違う。

海の向こう側を実際に見た。

敵にも家族や生活があることを知った。

ライナーが抱えてきた苦しみにも近づいた。

それでも、エレンは止まっていない。

むしろ静かになったことで、以前より何を考えているのか分からなくなった。

24巻の最後で怖いのは、エレンが帰ってきたことではない。

私たちが知っていたエレンとは、もう同じではないと分かることだ。

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この記事を書いた人

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少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです✨

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