ページのインデックス登録未登録とは?本質を理解することが改善の第一歩
Google Search Console(以下、サーチコンソール)に表示される「ページのインデックス登録未登録」は、Googleの検索インデックスに登録されていないURLを指します。これらのページは検索結果に表示されず、自然検索からの流入がゼロになります。サイトの成長を目指すなら、この状態を放置することは大きな損失です。
主な原因は以下の通りです。
- クロール制限:robots.txtや
noindex
メタタグでGooglebotがアクセスできない設定になっている - 低品質コンテンツ:情報量が少ない、独自性が低いページ
- 重複コンテンツ:他ページと内容がほぼ同じ
- サイトマップの不備:古いURLや削除済みURLが含まれている
- 内部リンク不足:ページが孤立しクロール経路が確保できていない
- 技術的エラー:リダイレクトの誤設定、サーバー応答エラー
- モバイル非対応や速度低下:ユーザー体験の低下による優先度低下
こうした原因を見極め、適切な改善策を講じることで「ページのインデックス登録未登録」を大幅に減らすことが可能です。
サーチコンソールでインデックス未登録を特定する手順
サーチコンソールは、インデックス状況を把握し、改善対象ページを特定するための強力な無料ツールです。
具体的な操作手順
- サーチコンソールにログインし、対象プロパティ(サイト)を選択
- 左側メニューから「インデックス」→「ページ」をクリック
- 「インデックス未登録」タブを選択
- 「検出 – インデックス未登録」「クロール済み – インデックス未登録」などの理由別リストを確認
- 問題のページURLをクリックし、「URL検査」機能で詳細を確認
ポイント:
- 「検出 – インデックス未登録」はGoogleがURLを見つけたがクロールしていない状態
- 「クロール済み – インデックス未登録」はクロールされたが登録されなかった状態
これらの違いを理解しておくことで、原因特定が早くなります。
検出 – インデックス未登録の改善策(クロール未実施ケース)
この状態はGooglebotがURLを認識しているものの、まだクロールに至っていない場合です。特に新規ページや更新頻度の低いサイトでよく発生します。
改善ポイント
- 内部リンクの強化
孤立しているページはクロール優先度が下がります。関連ページや上位階層からリンクを張りましょう。 - XMLサイトマップの更新と送信
対象URLを含め、サーチコンソールから再送信します。 - 外部リンクの獲得
他サイトからリンクがあると、クロールが早まります。 - 更新頻度を高める
新しいコンテンツが定期的に追加されるサイトはクロール頻度が高くなります。
クロール済み – インデックス未登録の改善策(品質・重複問題)
このケースはGoogleがページをクロールしたにもかかわらず、インデックスを見送った場合です。理由の多くはコンテンツ品質や重複性です。
改善方法
- コンテンツの独自性を高める
他ページや他サイトでは得られない情報を盛り込みます。 - 重複ページの統合
似た内容のページは1ページにまとめ、情報量を充実させます。 - 検索意図に沿った構成
ユーザーが求める答えを明確に提示し、関連情報も補足します。
サイトマップ最適化でクロール効率を上げる
サイトマップはGoogleにクロール対象ページを知らせる重要なファイルです。
- 不要なURLを含めない
- 最新情報に保つ
- 重要ページのみ掲載
更新後はサーチコンソールで「サイトマップを送信」し、クロールを促します。
robots.txtとメタタグの誤設定を防ぐ
- robots.txtで
Disallow
が不要なページをブロックしていないか確認 <meta name="robots" content="noindex">
タグが誤って設定されていないか確認- JavaScriptレンダリングが必要な場合は、Googlebotが正常に処理できるか確認
内部リンク構造を最適化する戦略
Googlebotはリンクをたどってクロールします。
- 重要ページをトップページや主要カテゴリからリンク
- 関連ページ間のリンクでテーマ性を強化
- 階層を浅くしてクローラビリティを高める
コンテンツ更新とE-E-A-Tの強化
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)はGoogleが重視する評価基準です。
- 定期更新で鮮度を保つ
- 著者情報や運営者情報を掲載
- 出典や参考リンクを明示して信頼性を高める
再クロールリクエストの適切な活用
改善後のページはサーチコンソールのURL検査で「インデックス登録をリクエスト」します。
ただし、頻繁なリクエストは避け、確実な改善後に行うことが推奨されます。
モバイル対応と速度改善でインデックス優先度を上げる
- モバイルフレンドリーテストで確認
- 画像圧縮やキャッシュ活用で表示速度を改善
- 不要スクリプトやCSSの削除
FAQ(よくある質問)
Q1: ページのインデックス登録未登録は放置しても問題ないですか?
A: 重要ページの場合は放置すべきではありません。アクセス機会を失います。
Q2: インデックス登録までの期間はどれくらい?
A: 数時間から数週間。サイトの信頼性やクロール頻度によって異なります。
Q3: サイトマップは何個まで作れる?
A: 1ファイル最大50,000URLですが、複数に分割可能です。
Q4: noindexはいつ使う?
A: 重複コンテンツや管理ページなど、検索表示不要なページにのみ使います。
Q5: 新規サイトはインデックスされにくい?
A: はい。外部リンクや更新頻度を上げることで促進可能です。
まとめ
「ページのインデックス登録未登録」を減らすためには、サーチコンソールを活用し、原因の特定から改善策の実施までを一貫して行うことが重要です。内部リンクやサイトマップの最適化、コンテンツ品質の向上、技術的設定の見直しを継続することで、インデックス率を最大化し、検索流入の大幅増加を狙えます。
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