こんにちはTac^^です。
新聞に掲載されている最高・最低気温と気象庁が発表している最高・最低気温が異なるのはなぜですか?
気象状況により、最高気温が夜間に観測されたり、最低気温が日中に観測される場合があります。
しかし、新聞では、例えば最高気温は15時まで、最低気温は9時までに観測された値を掲載しているなど、1日を通しての値と異なる場合があります。
このため、新聞と気象庁発表の最高・最低気温が異なることがあります。
「猛暑日、真夏日、真冬日」とは何ですか?
最高気温が35℃以上の日を猛暑日
30℃以上の日を真夏日
25℃以上の日を夏日
0℃未満の日を真冬日
最低気温が0℃未満の日を冬日
熱帯夜とは何ですか?
夕方から翌日の朝までの最低気温が25℃以上になる夜のことをいいます。
フェーン現象とは何ですか?
湿潤な空気が山を越えて反対側に吹き下りたときに、風下側で吹く乾燥した高温の風のことを「フェーン」と言い、そのために付近の気温が上昇することを「フェーン現象」と呼びます。
これは、湿潤な空気が山を吹き上がる時は、湿潤な空気に含まれる水蒸気を雨として降らせながら100メートルにつき0.5℃の割合で気温が下がり、逆に山を吹き下りる時は、乾燥した空気が100メートルにつき1℃の割合で上昇しながら吹き下りるために起こります。ちなみに1933年7月には、フェーン現象により山形市で40.8℃の最高気温を記録しています。
風がふいてきて、山にぶつかると、風は山のしゃ面にそって、山を登り、またしゃ面にそって山を下り、山の向こうへと進んでいきます。 このとき、山のこちら側と向こう側で気温が大きくちがう「フェーン現象」が起きていると考えられます。
次の図を見てください。
風は左から右に向かってふいています。 このとき、風のふいてきたほう(風上側)の気温は25℃だとします。 この風が高さ2000メートルの山を越えるとき、気温は100メートルあたり0.6℃下がるので、この2000メートルの山の頂上では、風上側の平地より12℃すずしい13℃になります。 さて、この空気の気温が下がるとき、ある変化が起こります。 どんな空気も、水蒸気をふくんでいますが、この空気が冷やされると、ある程度の水蒸気は、水になってしまうことがあります。 小さな水のつぶができ、空気中をただよいます。 これが「霧(きり)」や「雲」なのです。 山のしゃ面では、このようにしてできた雲から雨が降ります。
山の頂上まできた風は、今度は山のしゃ面にそって、山を下りていきます。
ところが、今度は気温が100メートルあたり1℃上がります。
ですから、山の頂上で13℃だった気温は、20℃も暑くなり、風下側の平地では33℃にもなってしまうのです。
風上側と風下側で、気温が上下する割合がどうしてこんなにちがうのでしょう。
風上側では、空気が山をのぼるにつれて、空気中の水蒸気が冷えて水になり、霧や雲をつくります。
雲からは雨がふって地面に落ちてしまうので、頂上までやってきた空気には、あまり水分がふくまれていません。
つまり、風上側と風下側では、空気のしめり具合(湿度:しつど)がちがうのです。
この、湿度のちがいにより、空気が山を登り下りするとき、気温の上下する割合がちがってしまうのです。
フェーン現象がよく見られるのは、初夏(5月)ごろ~秋にかけての、北陸地方などです。
全国的に南風が強いときに、北アルプスなどの高い山に南風がぶつかります。
すると、風上側である太平洋側(東海地方など)の気温よりも、
風下側である日本海側(北陸地方など)の気温がずっと高くなります。
北陸では、5月に30℃を超す真夏日を観測することもあるのです。
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