こんにちはTac^^です。
国が開発を進める新型車両フリーゲージトレイン(FGT)について、技術的には2027年度半ばにも九州新幹線長崎ルートに導入できる見通しであることが28日、分かった。
安全対策に一定のめどがついたためだが、当初予定の22年度から5年遅れとなる。
国土交通省が30日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会に報告する。
目次
フリーゲージトレイン導入時期?
長崎ルートは一部区間が在来線となっており、与党検討委は
▽線路幅の異なる新幹線と在来線の双方を走れるFGT導入
▽全線を新幹線でつなぐフル規格
▽比較的簡易な工事で済むミニ新幹線
―の3方式について議論している。
国交省は工事方法や課題などを比較した調査結果を示し、どれが最適か判断を求める。
フリーゲージトレイン(軌間可変電車)とは?
- フリーゲージトレイン(軌間可変電車)とは、新幹線(標準軌1,435mm)と在来線(狭軌1,067mm)など、異なる軌間(ゲージ)を直通運転できるよう、車輪の左右間隔を軌間に合わせて自動的に変換する電車です。
- 新幹線と在来線の乗換えが不要となることによって利便性が向上し、また、在来線の軌間を変更(軌間の拡大)する必要がなく、既存の施設を有効に活用することが出来ます。
軌間変換装置
世界の鉄道のレール幅
レール幅 | 主な使用事業者、使用国等 | |||||||||||||||
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1,067mm | 日本 | JR(在来線)、東武、西武、小田急、東急、相鉄、名鉄、南海、近鉄(一部)等 | ||||||||||||||
海外 | アジア:台湾(在来線)、インドネシア、フィリピン その他:ニュージーランド、オーストラリア(一部の州)、アフリカの一部の国 |
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1,435mm | 日本 | JR(新幹線)、京急、京成、阪急、京阪、阪神、近鉄、西鉄(貝塚線を除く) 等 | ||||||||||||||
海外 | アジア:台湾(新幹線)、中国、韓国 欧米:アメリカ、カナダ、ヨーロッパのほとんどの国 その他:オーストラリア |
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その他 | 日本 | 京王(井の頭線を除く)、東京都(新宿線、荒川線)等…1,372mm 近鉄(一部)等…762mm |
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海外 |
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開発目標と主な経緯
開発目標
- 軌間変換性能
- 電動台車で安全な軌間変換ができること
- 新幹線(標準軌)における走行性能
- 270km/h以上で高速安全・安定走行ができること
- 在来線(狭軌)における走行性能
- 直線部において130km/hで安全・安定走行ができること
- 曲線部において現行特急車両と同等の速度で安全・安定走行ができること
- 耐久性の評価に基づく保全性・経済性の分析・検証
- 車両・地上設備の製作コスト及び保守コストの分析・検証がなされていること
開発の主な経緯
平成10年 | 一次試験車(3両編成)完成 |
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平成11年~16年 | プエブロ(米国)等にて一次試験車による走行試験等を実施 |
平成19年3月 | 二次試験車(3両編成)完成 |
平成19年~21年 | 在来線及び新幹線での走行試験実施 |
平成22年9月 | 軌間可変技術評価委員会による技術評価
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平成23年3月 | 改良台車完成 |
平成23年6月~9月 | 在来線(急曲線部)走行試験実施 |
平成23年10月 | 軌間可変技術評価委員会による技術評価
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平成23年12月~25年9月 | 在来線での耐久走行試験実施 |
平成26年2月 | 軌間可変技術評価委員会による技術評価
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平成26年3月 | 新たな試験車両(4両編成)完成 |
平成26年4月~ | 新幹線、軌間変換及び在来線での3モード耐久走行試験の実施 |
軌間変換メカニズムと流れ
新たな試験車両
編成図
主要諸元
項目 | 諸 元 | |||
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号 車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 |
車両重量 (設計最大荷重) |
各車最大 46t | |||
電気方式 | 交流 25kV(60Hz) 交流20kV(60Hz) | |||
目標最高速度 | 新幹線区間:270km/h 在来線区間:130km/h | |||
車両全長 | 23.075m | 20.500m | 20.500m | 23.075m |
車体幅 | 2.945m | |||
車体高さ | 3.65m(無線機カバー部分を除く) | |||
車体構造 | アルミニウム合金製 気密構造 | |||
台車方式 | 平行カルダン駆動 | |||
力行 | VVVFインバータ制御 | |||
ブレーキ | 電力回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(応荷重付) |
参照:http://www.jrtt.go.jp/02business/construction/const-fgauge.html
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