こんにちはTac^^です。
マイニングとは?熊本電力が参入!仮想通貨へ影響?
マイニングとは?熊本電力が参入!仮想通貨へ影響?
熊本県の新電力会社 熊本電力 が、仮想通貨マイニング事業への参入を発表。
マイニングとは?
マイニングとは仮想通貨の暗号化システム、取引履歴のシステムに参加するということです。
仮想通貨は、一定期間ごとにすべての取引記録を取引台帳に追記することで整合性を管理しています。 その追記の処理には、ネットワークに分散されている今までの取引台帳データと、追記の対象期間に発生したすべての取引のデータの整合性を記録することが求められます。
また、この取引台帳データのことは「ブロックチェーン」と呼ばれ、追記作業が「ブロック生成」と呼ばれています。
このシステムのお陰で中央管理する機関を必要とせずに正当性を保つことができているのです。
つまり、マイニングに参加することはその通貨の整合性を管理する一役を担うという意味でもあります。
計算には有志のPCリソースを利用
取引台帳データの整合性を確かめる作業は、コンピューターによる計算で実現できます。
しかし、その作業には膨大な計算量が必要となります。
分散されて保存されている1つの大きな取引台帳のデータ、追記対象の取引のデータのすべてを正確に検証してから追記しなければならないのです。
そこでビットコインを始めとする仮想通貨では、この追記作業に有志のコンピューターリソースを借りています。余っているコンピューターの計算能力を借りることによって、膨大な計算を行い、みんなで共有する1つの大きな取引台帳に追記を行っているのです。
計算の報酬として新たなコインが支払われる
しかし、わざわざ膨大な計算力を取引台帳データの整合性のために無料で貸し出すメリットがありません。
そこで、この追記作業のために膨大な計算処理をし、結果として追記処理を成功させた人には、報酬として新たな通貨が支払われます。
この報酬は、新たに発行した通貨によって支払われます。つまりこの瞬間に通貨の新規発行が行われます。
以上の流れが「採掘(マイニング)」と呼ばれています。
通貨の新規発行はこのマイニング方法以外に存在しません。そのため、仮想通貨の発展を信じる人達がマイニング活動に力を注いでいるのです。
マイニング作業を行うには資金が必要になります。 ブロック生成は演算作業や取引処理作業などによりその正当性を示しています。
また報酬を受け取るためには、誰よりも早く作業を行わなればいけません。 そのためには高性能のコンピューターや電気代が必要となります。
要するに、先行投資を行い、新たなコインを生成し、そのコインが流通として流れていくということになります。
この一連の流れが、採掘道具を用意し、金を掘り出し、その新しい金が流通していくという流れと似ているのです。
このように「金」の採掘作業に似てることから、仮想通貨のブロック生成が「採掘(マイニング)」と呼ばれ、それを行う人達が「採掘者(マイナー)」と呼ばれる所以なのです。
今回のマイニングの内容は?
太陽光の余剰発電などを活用し、1kwhあたり10円台の安価な電力を採掘に利用できるとしています。
熊本電力は、太陽光発電所の建設・運用を担うTake Energy Corporation傘下の新電力会社。
電力自由化に伴い、主に九州・関東地方で電力の売買業務などを行っています。
仮想通貨マイニング事業への参入にあたり、関連会社のOZ(オズ)マイニングを設立。
熊本電力の安価なエネルギー供給によるデータセンター型、およびコンテナ型のマイニング施設を構築し、顧客に販売するとのこと。
また、複数マイナーが協力して採掘するクラウドマイニングシステムの販売にも取り組むとしています。
モルガン・スタンレーのレポートによると、仮想通貨マイニングによる電力消費は、2018年に世界全体の総消費電力の0.6%に達する公算があるとのこと。
これは、アルゼンチン1国の総消費電力に匹敵します。
九州地区は太陽光発電が盛んなことでも知られており、九州電力管区では2017年5月に、昼の総電力需要の7割を太陽光がまかなったことでも話題となりました。
一方で、太陽光発電所が増加し続けると昼間だけが過剰発電となるため、既存の発電所が出力調整に追われることになります。
調整がうまくいかない場合は停電になることもあり、これを避けるために太陽光発電所への出力抑制が検討されています。
しかし、それではせっかく発電したエネルギーを有効活用しきれない点が問題となっています。
熊本電力によると、仮想通貨マイニング事業は、これら自然エネルギーの過剰発電問題の解消にも繋がるとのことです。
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