こんにちはTac^^です。
通常、台風は太平洋高気圧の縁に沿うコースで北上しますが、今回の台風12号は次第に高気圧の縁から離れながら変則的な進路で北西に進み、関東方面から日本海へ向かう予想です。
この要因の一つに、上空の寒気「寒冷渦」の存在があります。
目次
台風12号動き方天気は?寒冷渦
2018/07/26 16:36 ウェザーニュース
寒冷渦(かんれいうず)とは?
「寒冷低気圧」や「切離低気圧(せつりていきあつ)」と呼ばれ、上空高いところにある低気圧。
中心に寒気を持ち、地上では低気圧として解析されにくい低気圧なので、よく目にする天気図(地上天気図)にはあまり登場しません。
水蒸気画像(7/26 午前9:00)
今回の寒冷渦は元々北海道の東の海上にあったものが、夏の高気圧の周囲を回るように南下し、今日26日(木)は関東の南東沖にやってきました。
この寒冷渦が台風12号の動きを複雑にする可能性があります。
台風と寒冷渦による「藤原の効果」
図1 2つの台風による相互作用
寒冷渦と台風はどちらも”反時計回りの渦”です。
2つの渦が近づくと「藤原の効果」と呼ばれる相互作用を起こし、複雑な動きをすることがあります。
多くの場合は2つの台風同士で「藤原の効果」が起こりますが、寒冷渦でも同様です。
今回は上段真ん中の図で、左側の渦が寒冷渦になっているパターンです。
台風は通常、太平洋高気圧の縁を北上しますが、今回は寒冷渦を回るように北西に進路を変える予想です。
細かい進路については寒冷渦と台風が近づくタイミングや、台風の発達度合いにより変わってきますので、進路の変化に注意が必要です。
参照:https://gunosy.com/articles/RXnxz
27日は小笠原諸島で大荒れ
台風12号は、強い勢力で、27日午後に小笠原諸島に最も接近するでしょう。
小笠原諸島では、27日に予想される最大瞬間風速は45メートル、波の高さは7メートルです。暴風に厳重に警戒して、うねりを伴った高波にも警戒が必要です。
また、27日は、小笠原諸島で雨も強まり、雷を伴った激しい雨が降り大雨となるでしょう。
27日18時までの24時間に予想される雨量は、小笠原諸島の多い所で120ミリとなっています。
台風への備えは、早めに行って下さい。
28日以降 本州でも大荒れに
台風は、その後、強い勢力を維持しながら速度を上げて北上し、28日に伊豆諸島に接近した後、強い勢力を保ったまま本州に上陸するおそれがあります。
東日本太平洋側では28日は台風の北上に伴って急に風が強まり、海上を中心に猛烈な風が吹き、海は大しけとなるでしょう。
また、台風の北上に伴って、28日から29日にかけて東日本と西日本の広い範囲で大雨となるおそれがあります。
27日18時から28日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、関東甲信地方と東海地方で200から300ミリとなっています。
予想雨量は、まだ28日18時までしか数字が発表されていませんが、28日の夜以降も雨は続くので、雨量が更に増えそうです。
そして、台風が西よりに進む可能性もでてきたので、西日本でも、大雨になる恐れがあります。
参照:https://tenki.jp/forecaster/keiko_mochizuki/2018/07/26/1480.html
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