こんにちはTac^^です。
MacBook Proの機種選定に迷っていますか?
2018年現在で販売されているMacBook Proは、
- 2016年10月以降販売する、新モデル(2016年モデル・2017年モデル)
- 2008年から続く、旧モデル(Early/Mid 2015)
恐ろしく寿命が長かった旧モデルは、2018年現在でも整備済品(リフレッシュ品)や中古品として高い人気を誇っている。
『徹底した秘密主義のApple』なんていわれていたのは今は昔、近年のApple製品は発売の1ヶ月前にはほぼ確定情報に近い『噂』が流れるので、発表内容そのものについては噂通りだった。
MacBook Proという製品はRetinaディスプレイを採用したり、インターフェース周りが多少変わっても、2008年以来ほぼデザインが変わっていない。
そんな製品がデザインを含めて変わるのは事件と言っても過言じゃないのだが、実際の製品を見てみると「これはちょっと、、、」と思わざるを得ない面もある。
個人的にはAppleファンや最新ガジェットにこだわりのない人なら、敢えて旧モデルをおすすめしたい気分だ。
- 新型MacBook Pro(2016)の概要
- 旧モデル(Early/Mid 2015)との比較
を中心に紹介しようと思います。
MacBook Proのデザイン変更は『事件』
アルミニウム製のMacBook Proのデザインは2008年以来、大枠ではほぼ変わっていない。
余計なものが存在しないまさにノートパソコンの完成形とも言えただけに、敢えて変える必要がないというのがAppleの考えだったのだと思う。
そんな中、2016年10月の新型MacBook Pro発表のイベント名にAppleが選んだ名前は「hello agein」。
Appleが「hello」というキーワードを使った事は、過去に2回しかない。
最初の「hello」は1984年
Macintoshの発表(今のMac)。コマンドではなく、マウスとアイコンを操作するという、一般人が使えるコンピューターを世に広めた。
2度目の「hello」は1998年
倒産の危機だったAppleに戻ってきたスティーブ・ジョブズが、iMacを発表した時。無骨なベージュの箱だったコンピューターが、スケルトン素材の鮮やかな色になり、パソコンにデザインの概念を導入した。
そして今回が3回目。
やっぱり何が起こるのだろうと思わずにはいられなかった。
2016年10月発売の新型MacBook Proの概要
そんな中発表された、新型MacBook Pro(Late 2016)。
旧モデルからの変更トピックは以下。
- デザインを刷新
- カラーバリエーションがシルバーと新色「スペースグレイ」に
- 全体的に薄く軽くなった(重量は0.21kg軽く)
- Touch BarとTouch IDを採用
- キーボードが第2世代のバタフライ構造キーボードに
- トラックパッドの大きさが約2倍に
- Thunderbolt 3対応のUSB-Cポート4基搭載。USB-A・HDMI・SDカードは廃止
- パフォーマンスの向上
MacBook Proが発売されたのは2015年5月の話(Mid 2015)。
このモデルからパフォーマンスが向上すること。
これらは正常進化であり、特筆すべき点はない。
新しいものが早く、薄く・軽くなるのは『当たり前』だと思うからだ。パフォーマンスは今後も1年に一度くらいは進化するだろう。
ただ、
- デザイン変更
- インターフェース周りの刷新(USB-Type Cのみ搭載)
は未来を意識した先進的モデルと言える。
このため発売以来、様々な議論を呼ぶことになったわけだが(主に従来のアクセサリがほぼ使えなくなった事に対する不満)、発売から1年以上経過して落ち着いて来た感がある。
特にUSB-Type Cについては、2018年時点ではかなり普及が進んでおり、この判断は正しかったと認めざるを得ない感じだ。
Touch BarとTouch IDの採用
2016年以降のMacBook Pro最大のトピックと言えるのが、Touch Bar(タッチバー)とTouch ID(タッチアイディー)の採用。
Touch IDについてはiPhone・iPadではもはやお馴染みの、指紋認証技術。MacBook Proのロック解除に利用され、セキュリティの向上が図れる。
個人利用のPCとしてはかなり便利だと思う。
というのも、Macユーザーは案外セキュリティ意識が薄い。
「パスワードって面倒」
って思っている人が多い証拠だと思う。
Windowsではほぼできなくなった、『パスワード認証無しのログイン』を使ってる人の方が多いイメージが僕にはあって、Touch IDの採用でそれが減るんじゃないかと思う。
とはいえ、これ企業で使う場合はどうするんでしょうねぇ。
何らかの仕組みはあるのだろうが、、、
Touch Barは何に使う?
Touch Barは、iOS機器のようにタッチ操作でアイコン操作ができ、アプリケーションによってその役割を変更する事ができる、動的なファンクションキーとも言える。
現状まだ大した事はできないようだが、今後対応アプリが増える事で色々できることが増えて行くと思う。
とはいえ、PC操作とタッチ操作って案外相性が悪い。
PCの達人みたいな人であればあるほど、ホームポジションからいかに手を動かさずに操作できるかを極めようとする。
ショートカットキーやトラックパッド操作に慣れるメリットはここにあるわけだが、ファンクションキーのエリアをいちいちタッチするって、「ちょっとめんどくさそう」って思ってしまう。
Windowsユーザーはここを結構使う人が多いが、Macユーザーはほぼ使わないイメージというのもある。
まあ、最初は嬉しくて触ると思うのだが、僕は多分使わなくなる機能だろうなぁって思ったりもした。
キーボードが第2世代のバタフライ構造キーボードに
僕が一番気になったのは、『第2世代のバタフライ構造キーボード』。
僕は12インチMacBook(Early 2016)を使っている。
- 安定感はある
- キーストロークが極めて浅く、板を叩いている感覚
- 慣れればそれほど違和感なく使える
- 短時間利用なら感じないが、長時間使うと腕が疲れる
という印象がある。
このキーボードは批判も多いのが現状で、僕も使うまでそう思っていたが、実際それなりの期間使ってみると、悪いモノじゃないと思っている。
ただ、それはMacBookをモバイル用途と割り切り、長時間連続して使うことがほとんどないからだ。
12インチMacBookをメインPCとして使う人は少ないだろうが、MacBook Proはそうもいかない。
むしろメインPCとして使う人の方が多いので、キーボードの善し悪しは生産性に直結する。
さらにいえば、旧モデルのMacBook Proのキーボードは秀逸で、ノートPCのキーボードとしては抜群に使いやすかったと思うので、これより悪くなることはあり得なかった。
で、先日近所の家電量販店に足を運んだら、Touch Bar無しのモデルが陳列されていたので、早速触ってみた。
そうすると、やはり心配は現実のものとなった。
キーストロークはそれほど悪くない
まず1番気になっていたのは、キーストローク。
『第2世代のバタフライ構造キーボード』の真骨頂となる部分だ。
これは、かなり主観も入るのだが、
12インチMacBookほどではないが、旧MacBook Proよりは浅い
という感じ。
なので思ったよりも悪くないという印象だった。
キーボードとしては、2015年10月に発売された、Magic Keyboardとほぼ同じと感じた。
そう、Magic Keyboardと同じというのが曲者だった。
カーソルキーが使いづらい
僕はMagic Keyboardを、最初はiPad Air 2の外付けキーボードとして、その後はMacで使おうとした。
iPadの時はモバイルと割り切っているので気にならなかったが、メインとして使おうとして途端に気になったのが、カーソルキー。
だが、
Magic Keyboardは上下キーが独立していない
12インチMacBookのキーボードもそうだし、新型MacBook Proも同様だった、、、
これは僕にとってはものすごいマイナスポイント。
繰り返しになるが、12インチMacBookでは『モバイル用と割り切っている』から、カーソルキーも受け入れる。
だが、メインPCとしてこれはあり得ないので、結局外付けキーボードを使いたくなるだろう。
でも、そんなことをしたら新型MacBook Proの魅力は半減。Touch BarとTouch IDが使いづらくなる。全く意味がない。
それでも使い続ければある程度慣れると思うが、積極的に使いたい気分にもならなかった。
Thunderbolt 3対応のUSB-Cポート4基搭載。USB-A・HDMI・SDカードは廃止
2016年モデル以降のMacBook ProはThunderbolt 3対応のUSB-Cポート4基搭載している(Touch Bar無しモデルは2基)。
これは当然の流れと思うが、その一方USB-A(従来のUSB端子)・HDMIポート・SDカードスロットは廃止となった。
HDMIやSDカード、ACアダプタにあたる「MagSafe2」はまあ理解する。
USB-Cポートは給電からディスプレイ出力まで、全て可能な『夢のインターフェース』なので。
ただ、USB-Aを1基も残さなかったのは少し早すぎではないかと思った。
まあAppleらしいと言えばそうなのだが。
これと同じ思想のMacが、12インチMacBook。
前述の通り僕はユーザーだが、12インチMacBookではそれほど不便と感じたことはない。
敢えて言えば、プレゼンとかするときに、約1万円する高額なアダプタが必要というくらい。
なぜ、そう思うかといえば、
12インチMacBookに周辺機器を繋ぐ気がないから
外出先で、USBキーボードやマウス使う人はもちろん、プリンター繋ぐ人なんてそんなにいないですよね。
ただ、MacBook Proの主たる利用場所になる自宅やオフィスだとそうはいかない。
マルチディスプレイ化するために、外部モニタを接続する人は多いだろうし、USB接続のキーボードやマウス、ハードディスクなどの外部ストレージを使う人もいるだろう。
アダプタが必須となるわけだが、MacBook Proが対応したことで、周辺機器は非常に増えた。
概ね5,000円以上と若干高価だが、僕もいくつか試す機会があった。
ただ、MacBook Proで利用する場合、一般的なUSBハブ形式のアダプタより、Satechi社のDockタイプのアダプタが一番オススメだ。
何と言っても、一体感が最高で、MacBook Proユーザーの評価も非常に高い。
2018年のおすすめは最新モデル(Mid 2017)か旧モデル(Mid 2015)のMacBook Pro
2016年10月の発売以来、1年以上経過し、周りでも新型MacBook Proを使う人が増えてきた。
僕が2018年5月時点でオススメしたいモデルは、
- 最新モデルのMid 2017
- 旧デザイン最後のモデルとなるMid 2015
のいずれかだ。
お分かりだろうか?
新デザインのMacBook Proである『Late 2016』はおすすめ対象から外している
これには理由があり、
不具合報告が非常に多い
ことに尽きる。
初物には不具合がつきもので、Macに慣れた濃いAppleファンでも酷評していることが多い。
2018年時点としては、整備済品などで安く手に入ることもあるが、僕はあまりおすすめしない。
逆に、さらに1世代古いMacBook Pro(Mid 2015)をおすすめする理由は、価格が安いことだ。
PCの寿命はどんどん長くなっており、それなりのスペックであれば、3年程度で陳腐化することはない。
実際、僕が今使っているのは、2015年10月発売の27インチiMac(Late 2015)だが、不満は全くないし、まだ2年くらいは余裕で使えると思っている。
ちなみに、Mid 2015は15インチ版のみ、2018年時点でも併売されている。
MacBook Proを購入する
MacBook ProはAppleストアや家電量販店で販売されています。
購入はメモリ増設などカスタマイズが可能なオンラインストアでの購入がおすすめです(ユーザーの手でメモリ増設できません)。
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