視力回復の新しい選択肢として注目を集めている「ICL(眼内コンタクトレンズ)」ですが、多くの方が気になるのはやはり「値段」ではないでしょうか。レーシックよりも高額なイメージがあり、費用面が不安で一歩踏み出せない方も少なくありません。実際、ICLの値段はクリニックやプランによって大きく異なり、安いところでは40万円台から、高いところでは100万円近くかかる場合もあります。この記事では、ICLの値段の仕組みから費用相場、安くするための方法、さらに後悔しない選び方までを徹底解説します。
ICLの値段の基本構造とは?
ICLの値段は「レンズ代金+手術費用+術後検診や保証」で構成されます。レーシックに比べて高い理由の一つは、このレンズそのものが非常に特殊で、患者一人ひとりの目の状態に合わせてオーダーメイドされるためです。
- レンズ代金:ICLは米国STAAR Surgical社が製造する特殊な眼内レンズで、近視や乱視の度数に応じて価格が異なります。度数が強いほど高くなる傾向があります。
- 手術費用:執刀医の技術料や設備費が含まれます。最新機器を導入しているクリニックではその分高額になることがあります。
- 術後検診・保証:数か月~数年にわたり検診や万が一のトラブル対応が含まれている場合があります。保証が長いほど安心ですが、その分費用に上乗せされます。
ICLの値段相場はいくら?
日本国内でのICLの値段相場はおおよそ以下の通りです。
- 近視専用ICL(乱視なし):両眼で50万~70万円程度
- 乱視矯正ありICL:両眼で60万~80万円程度
- 保証やオプション込みのプラン:両眼で80万~100万円程度
特に乱視対応のレンズは製造コストが高いため、追加費用がかかります。また、保証が充実している大手クリニックほど値段は高めに設定されています。
ICLとレーシックの値段比較
視力回復手術の代表格であるレーシックと比べると、ICLはどうしても高額に感じられます。
- レーシックの相場:20万~40万円程度(両眼)
- ICLの相場:50万~80万円程度(両眼)
レーシックに比べてICLが高い理由は以下の通りです。
- レンズ代金が必須であり、個別に製造される。
- 手術がより高度で、熟練した医師の技術が求められる。
- 将来的にレンズの取り外しや交換が可能な「可逆性」というメリットがある。
つまり、初期費用は高いものの、安心感や長期的な視力維持を考えるとICLの価値は大きいといえます。
ICLの値段がクリニックによって異なる理由
同じICL手術でも、クリニックごとに値段が大きく違うことがあります。その主な要因は以下です。
- レンズの仕入れ価格や在庫体制
- 執刀医の経験や実績
- 保証期間や内容の違い
- 広告宣伝費や設備投資の差
例えば、全国展開している大手クリニックは広告費や設備費を回収するために料金が高めに設定されていることがあります。一方で地域密着型のクリニックは、広告費を抑えて比較的安い料金を実現している場合もあります。
ICLの値段を安くする方法
ICLは決して安い手術ではありませんが、費用を抑える方法はいくつか存在します。
- 分割払いを活用する
医療ローンを利用すれば、月々1万円台から支払いが可能です。 - 保証プランを選択式にする
長期保証が必要なければ、最低限の保証プランで費用を抑えられます。 - 乱視矯正なしのレンズを選ぶ
軽度の乱視であれば、通常の近視専用ICLで十分な場合もあります。 - モニター制度を利用する
クリニックによっては、体験談や症例写真の提供を条件に手術費用を割引してくれる場合があります。
保険はICLの値段に使える?
ICLは基本的に自由診療であり、健康保険は使えません。ただし、以下のような制度を利用すれば一部負担を軽減できます。
- 医療費控除:年間10万円を超える医療費は、確定申告で所得税の還付を受けられます。
- 民間の医療保険:手術給付金の対象となる場合があり、契約内容によっては数万円~十数万円程度が支給されることがあります。
- 高額療養費制度:これは保険診療にしか適用されませんので、ICLでは使えません。
ICLの値段に見合う価値とは?
高額なICLですが、値段に見合う価値は確かに存在します。
- 将来取り外し可能な安心感
- 角膜を削らないため、ドライアイや角膜薄化のリスクが低い
- 強度近視や乱視でも対応できる
- 視力の質が高く、夜間でもクリアに見える
一度手術を受ければ長期間にわたり快適な裸眼生活が送れるため、コンタクトレンズやメガネにかかる生涯コストを考えると、結果的にコストパフォーマンスは高いとも言えます。
ICLの値段で後悔しないクリニック選びのポイント
ICLは「安いからここに決める」と選んでしまうと、後悔するリスクがあります。値段だけでなく、以下の点もチェックしましょう。
- 執刀医の実績や症例数
- 事前検査の丁寧さ
- 術後の保証内容
- 口コミや評判
- 料金の内訳が明確かどうか
特に術後のフォロー体制は重要です。安さだけに惹かれるのではなく、安心して任せられるクリニックを選ぶことが大切です。
ICL 値段に関するよくある質問
Q1:ICLの手術費用は分割払いできますか?
はい、多くのクリニックでは医療ローンを導入しており、月々の負担を軽減できます。
Q2:ICLは一度入れたら一生使えますか?
基本的には半永久的に使えますが、将来の眼の病気や老眼の進行に応じて交換や取り外しが可能です。
Q3:ICLとレーシック、どちらが安いですか?
レーシックの方が安いですが、強度近視や角膜が薄い人はレーシックが受けられない場合があり、その場合はICLが唯一の選択肢になります。
Q4:ICLの値段は地域によって違いますか?
東京や大阪など大都市の方がやや高めに設定されている傾向がありますが、地方でも有名な眼科では同等の価格帯になることがあります。
Q5:手術後に追加料金がかかることはありますか?
基本的には手術費用に検診代が含まれていますが、保証期間終了後の検診やレンズ交換は別途費用が発生する場合があります。
Q6:ICLの手術は保険適用されますか?
健康保険は使えませんが、医療費控除や民間保険の給付金を利用できる場合があります。
まとめ
ICLの値段は決して安くありませんが、その分だけ「視力の質」「将来の安心」「快適な裸眼生活」という大きなメリットが得られます。値段は両眼で50万~80万円が相場であり、クリニックによっては100万円に近づくこともあります。重要なのは「安さだけで決めない」ことです。術後のフォローや執刀医の実績を含めて、自分に合ったクリニックを選ぶことが、後悔のないICLライフへの第一歩となります。
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