高校三年生にとって、大学受験は人生の大きな分岐点です。しかし「何を、いつ、どう進めればよいのか」が分からないまま時間だけが過ぎてしまう…という声も多く聞かれます。この記事では、「高校三年生」「大学受験」「年間スケジュール」「模試」「勉強予定」といった受験生にとって重要なキーワードを網羅しながら、月ごとの具体的な行動指針を紹介します。この記事を読むことで、漠然とした不安を具体的なスケジュールに落とし込み、自分の受験プランを「見える化」できます。
目次
4月:受験勉強スタートの月|志望校決定と基礎固め
新学期が始まり、高3の1年間がスタート。ここからの行動が合否を大きく左右します。
- 志望校の仮決定:国公立・私立、文系・理系、学部の方向性をこの時期に固めておくことが重要。大学のパンフレットを取り寄せ、オープンキャンパス情報もチェック。
- 模試のスケジュール確認:河合塾・駿台・進研模試などの年間日程を確認し、自分の実力把握と目標設定に活用。
- 基礎力の見直し開始:英単語・古文単語・基礎計算などのインプット系学習は、ここで一気に習慣化。
5月:ゴールデンウィーク活用と第一回模試の準備
5月は比較的授業も落ち着いており、まとまった勉強時間が取れるタイミングです。
- ゴールデンウィーク集中学習:苦手分野の洗い出しと克服に最適。英語長文や数学標準問題など中堅以上の問題集に着手を。
- 記述模試の受験(河合・駿台):全国レベルでの自分の立ち位置を把握しよう。判定は気にしすぎず、「できない分野の把握」を目的に。
- 暗記科目の仕上げスタート:日本史・世界史・生物などは、用語の整理を開始。通史を一周しておくと夏以降が楽に。
6月:前期中間テストと受験勉強の両立
学校行事や中間テストが重なりやすく、ペースを崩しやすい月です。
- 学校のテストを活用:評定対策はもちろん、定期テストを受験勉強の延長と考えて、出題範囲の総復習に。
- 勉強時間の確保の工夫:短時間でも集中して学習できるよう、タイマー学習やポモドーロテクニックを活用。
- 模試復習の徹底:5月模試の復習をこの時期に必ずやっておくことで、夏の模試で点数が伸びやすくなる。
7月:夏休み直前!苦手科目の洗い出しと対策計画
夏の学習効率を左右する「準備期間」としての7月は極めて重要。
- 7月模試(進研・全統模試):志望校ごとの偏差値を確認し、判定によって勉強方針を見直すタイミング。
- 苦手分野リストの作成:模試や過去問を使って、自分の不得意な単元を細かく分類。夏の課題を明確に。
- 英語・数学の演習強化:この2科目はすぐには伸びにくいため、演習量の確保がカギ。
8月:夏休みは“受験の天王山”|一日10時間の本格勉強へ
学校の授業が止まるこの時期は、偏差値を一気に伸ばすチャンス。
- 夏期講習や合宿の活用:塾に通っている場合は講習を積極的に活用。独学の場合も学習計画をしっかり立てる。
- 過去問研究スタート:共通テスト・私大入試の過去問を分析して、出題形式に慣れておく。
- 生活習慣の見直し:受験本番に向けて、朝型生活への移行を意識。
9月:学校再開と模試ラッシュ|共通テスト対策本格化
文化祭などの行事も多い中、いかに集中力を維持できるかが問われます。
- 全統記述模試・進研模試:夏の成果を確認する模試。記述力・応用力をチェック。
- 共通テスト形式の演習強化:国語・数学・英語のマーク形式に慣れておくことが重要。
- 志望校再確認:夏以降の偏差値推移や模試判定に応じて、志望校の組み直しも検討。
10月:出願校の絞り込みと出願準備
現実的な合格ラインと照らし合わせ、受験校の選定を固める時期。
- 出願戦略を立てる:共通テスト利用、一般入試、推薦入試など、方式別に必要な対策を整理。
- 推薦・総合型選抜の対策:書類・面接対策など早期に動いておくと安心。
- 併願校の過去問演習開始:第一志望だけでなく、滑り止めも本格的に対策。
11月:ラストスパート前の総仕上げと模試結果の分析
勉強のピークを12月・1月に持ってくるための助走期間。
- 11月模試(全統・ベネッセ・駿台):判定だけでなく、苦手単元の出現傾向に注目。
- 理社科目の暗記強化:点数を伸ばしやすい理社を徹底強化。1問1答や資料集も活用。
- 願書作成の開始:早めの準備でミスを防止。調査書の申請なども学校に確認。
12月:共通テスト対策の総仕上げと過去問演習
本番に備えて“本番形式”での演習が効果的。
- 時間配分を意識した演習:実際の試験時間に合わせた演習で、当日の感覚をシミュレーション。
- 直前模試の活用:プレ共通テスト(Z会、代ゼミ)などで、得点戦略を確認。
- 体調管理を徹底:生活リズム・食事・睡眠に気を配り、万全の状態で年末年始へ。
1月:共通テスト本番!そして切り替えを素早く
勝負の共通テスト。終わったらすぐに次のフェーズへ。
- 自己採点・志望校の調整:ボーダーラインを見極め、出願校を最終調整。
- 私大一般・国公立二次の対策開始:2月以降の受験に備えて、志望校の出題傾向に合わせた演習を。
- 共通テストリサーチを提出:志望校判定資料として重要。必ず締切前に提出を。
2月〜3月:私立入試・国公立二次試験と結果待ち
最後の最後まで、1点をもぎ取る気持ちで臨むことが大切。
- 本番と同じ時間帯で勉強する:入試本番に向けて、脳と体のリズムを調整。
- 過去問を繰り返す:新しい問題集よりも、過去問を何度も解くことで得点力アップ。
- 結果を冷静に受け止める準備も:合格発表に一喜一憂しすぎず、次のステップを考えることも大切。
まとめ:年間スケジュールで受験に「勝つ」準備を
高校三年生の一年は、あっという間です。しかし、しっかりとした年間スケジュールを立て、模試や勉強計画をこまめに見直していけば、確実に合格へと近づけます。この記事を参考に、自分だけの“勝てる受験プラン”を作って、最高の春を迎えましょう。
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