Apple Watchの横にある小さな穴を見たら、黒い汚れがびっしり。これを毎日、腕につけていたのかと思うと、少し気持ちが悪くならないだろうか?
だからといって、爪楊枝や針を穴へ突っ込むのは危険だ。汚れを取るどころか、マイクやスピーカーを傷つけ、修理が必要になる可能性がある。掃除のために壊してしまっては笑えない。
結論から言うと、Apple Watch本体の穴は「弱いぬるま湯」と「柔らかい布」で掃除するのが基本だ。ただし、Apple Watch Series 10以降のスピーカーポートでは、毛先の柔らかいブラシも使える。一方、スポーツバンドの穴は、本体から外して水や低刺激のハンドソープで洗える。
この記事では、スピーカー穴、マイク穴、Digital Crownのすき間、バンドの穴を安全に掃除する方法をまとめる。見た目だけでなく、音や操作性を守るためにも、正しい方法で掃除するべきだ。
Apple Watchの「汚い穴」はどこのこと?
本体側面の細長い穴はスピーカー
Apple Watchの側面にある細長い穴は、主にスピーカーの開口部だ。通知音、通話音声、Siriの音声などがここから出る。
汗、皮脂、ホコリ、日焼け止めなどがたまると、見た目が悪くなるだけでなく、音が小さい、音がこもると感じる原因にもなりうる。
ただし、スピーカー穴は道具で削る場所ではない。中には大切な部品がある。Appleも、マイクやスピーカーなどの開口部へ物を差し込まないよう案内している。
小さな穴はマイクの場合がある
モデルによって位置は違うが、本体側面の小さな穴はマイクとして使われている。通話、Siri、音声入力などに関係する部分だ。
マイク穴に針、爪楊枝、歯間ブラシなどを入れると、内部を傷つけたり、汚れを奥へ押し込んだりするおそれがある。細い道具なら安全という考えは捨てたほうがいい。
Digital Crownの周りにも汚れがたまる
丸いDigital Crownと本体の間には、細いすき間がある。ここに汗やホコリが入ると、回しにくい、押しにくい、引っかかると感じることがある。
Appleは、弱いぬるま湯を流しながらDigital Crownを回したり押したりして、異物を洗い流す方法を案内している。
スポーツバンドの穴も黒くなりやすい
穴が並んだスポーツバンドでは、本体ではなくバンド側が黒くなることも多い。
バンドの穴には、汗、皮脂、ハンドクリーム、日焼け止め、細かなホコリが残りやすい。白や明るい色では、黒ずみがさらに目立つ。
本体の穴と違い、対応するApple純正バンドは取り外して洗える。ただし、革や布など、素材によって掃除方法が違う。
Apple Watch本体の穴を掃除する方法
用意するもの
用意する物は多くない。
・糸くずが出にくい柔らかい布
・きれいなぬるま湯
・乾いた吸水性の高い布
・Series 10以降の場合のみ、毛先の柔らかいブラシ
マイクロファイバークロスのような、柔らかくて毛羽立ちにくい布が使いやすい。ティッシュは細かな紙くずが残ることがあるため、穴の周辺には向いていない。
電源を切り、充電器とバンドを外す
最初にApple Watchの電源を切り、充電器から外す。次にバンドも本体から取り外す。
バンドをつけたまま洗うと、接続部分に汚れや水分が残りやすい。少し面倒でも、本体とバンドは分けたほうがいい。
画面や本体にひび割れ、大きな傷、部品の浮きがある場合は、流水を避け、少し湿らせた布で拭く程度にするのが安全だ。耐水性能は永久ではなく、使用状況によって低下する可能性がある。
柔らかい布で表面を拭く
まず乾いた柔らかい布で、本体の側面、裏面、スピーカー周辺、マイク周辺を優しく拭く。
汚れが取れない場合は、布をきれいな水で少し湿らせる。水が垂れるほど濡らす必要はない。
背面センサーには、汗だけでなくローションや日焼け止めが残ることがある。Appleは、背面クリスタルの汚れがセンサー機能へ影響する場合があるとして、定期的な手入れを案内している。穴だけでなく、裏側も拭くべきだ。
スピーカー穴は弱いぬるま湯ですすぐ
スピーカーポートに目で見えるゴミがある場合、蛇口から弱いぬるま湯を出し、その下でApple Watchを支えてすすぐ。
強い水流を当てる必要はない。石鹸や洗剤も使わない。水で少しずつ汚れを浮かせて流せばいい。
Apple Watch Series 10以降では、毛先の柔らかいブラシでスピーカーポートの異物を取り除く方法も認められている。ただし、古いモデルまで同じ方法で磨いてよいとは案内されていない。モデルが分からないなら、ブラシを使わず、ぬるま湯と布だけにするべきだ。
マイク穴には何も差し込まない
マイク穴の汚れが気になっても、爪楊枝、針、安全ピン、歯間ブラシ、綿棒などを穴の中へ押し込んではいけない。
エアダスターも使わない。強い空気で汚れを奥へ飛ばせば、掃除ではなく異物の引っ越しになる。
表面を柔らかい布で拭き、必要なら弱いぬるま湯ですすぐ。それでも取れない場合は、無理に続けずAppleサポートへ相談するのが正解だ。
水分を残さず乾かす
掃除が終わったら、糸くずの出にくい乾いた布で本体全体を拭く。スピーカーやマイク側を下にして、マイクロファイバークロスの上へ置く方法もAppleが案内している。
音が少しこもる場合は、内部に水分が残っている可能性がある。防水ロックを有効にしたあと、Digital Crownを長押しして解除すると、通知音とともにスピーカー内の水を排出できる。
本体を強く振ったり、ドライヤーを当てたりしてはいけない。乾いた布で拭いたあと、風通しのよい場所で自然に乾かすべきだ。
Digital Crownのすき間を掃除する方法
弱いぬるま湯を流す
電源を切り、充電器とレザーバンドを外す。その後、蛇口から弱いぬるま湯を出し、Digital Crownの上へ流す。
ここでも石鹸や洗剤は使わない。洗剤がすき間へ残れば、別の問題を増やすだけだ。
水を流しながら回して押す
ぬるま湯を流しながら、Digital Crownを何度も回し、軽く押す。これにより、Crownとケースの間に入った汚れを洗い流しやすくなる。
掃除後は、Digital Crownを回したり押したりしながら、周辺の水分を柔らかい布で丁寧に拭く。
それでも反応が悪い、動作が安定しない、物理的に壊れている場合は、修理を検討するべきだ。力を入れて回し続けても直らない。機械は根性論では動かない。
Apple Watchのバンド穴を掃除する方法
スポーツバンドは本体から外して洗う
Apple純正のソロループ、ブレイデッドソロループ、スポーツバンド、スポーツループ、オーシャンバンド、アルパインループ、トレイルループは、柔らかい布と水で掃除できる。必要に応じて、低刺激で低アレルギー性のハンドソープも使える。
バンドを水で軽く濡らし、少量のハンドソープをつけた柔らかい布で拭く。穴の中は、濡らした布の端や指の腹で優しくなでる。
汚れが一度で落ちない場合は、すすいでから同じ作業を繰り返す。尖った道具で穴を削ると、形が変わったり傷がついたりする。
洗い終わったら、石鹸分が残らないようにすすぎ、乾いた柔らかい布で水分を取る。完全に乾いてから本体へ戻す。
レザーバンドは水につけない
レザーバンドは水へ浸してはいけない。柔らかい布で拭き、必要な場合だけ布を少し湿らせる。
掃除後は、直射日光や強い熱を避けて自然に乾かす。穴が汚いからと丸洗いすると、革の風合いまで失いかねない。素材を無視した掃除は乱暴すぎる。
ファインウーブンや他社製バンドは別扱い
ファインウーブン素材は、液体洗濯洗剤を水で薄め、布へ含ませて優しく拭く方法が案内されている。水へ浸すことはできず、掃除後は丸一日ほど平らな場所で乾かす必要がある。
他社製バンドは素材や加工が違うため、販売元の説明を確認するべきだ。Appleの方法をすべてのバンドへ使うのは危険だ。
絶対にやってはいけない掃除方法
爪楊枝や針で穴をほじる
爪楊枝、針、安全ピン、ピンセットなどを穴へ入れてはいけない。
内部のメッシュや通音部分を傷つける可能性がある。汚れを奥へ押し込むこともある。表面が少しきれいになっても、内部が壊れたら完全な失敗だ。
エアダスターを吹きつける
Appleは、Apple Watchの掃除にエアダスターを使わないよう案内している。勢いのある空気で汚れを内部へ押し込む可能性があるため、使う理由がない。
洗剤や漂白剤へ浸す
Apple Watch本体を石鹸水、洗剤、漂白剤、過酸化水素を含む液体へ浸してはいけない。
外側の消毒には、70%イソプロピルアルコール含有ワイプや75%エチルアルコール含有ワイプなどを使える場合がある。ただし、外表面を優しく拭く用途に限られ、開口部へ水分を入れてはいけない。革製や布製バンドにも使えない。
「消毒できる」と「穴へ流し込める」はまったく違う。都合よく解釈してはいけない。
ドライヤーや超音波洗浄機を使う
外部の熱源や超音波洗浄は、Apple Watchを傷める原因になる。ドライヤー、ヒーター、乾燥機、眼鏡用の超音波洗浄機などは使わない。
乾燥を急ぐなら、乾いた布で水分を取り、開口部を下へ向けて自然に乾かす。それが一番安全だ。
Apple Watchの穴を汚れにくくする方法
運動後は汗を拭く
運動後や汗を多くかいた日は、本体、バンド、手首をきれいにして乾かす。Appleも、汗をかいた後は清潔で乾いた状態に保つよう案内している。
汗を放置すると、皮脂やホコリと混ざり、穴やすき間へ残りやすい。帰宅後に柔らかい布で拭くだけでも違う。
日焼け止めやクリームを残さない
日焼け止め、ローション、ハンドクリームなどは、本体やバンドへ付着しやすい。
付着した場合は、その日のうちに拭く。白いクリームと黒いホコリが混ざれば、穴の汚れはかなり目立つ。
週に一度は側面と裏面を見る
私は、週に一度、本体側面とバンド裏面を確認する方法が現実的だと考える。毎回水洗いする必要はない。乾いた布で軽く拭き、汚れが見えたときだけ水を使えばいい。
毎日つける物なのに、数か月に一度しか裏を見ないのは無理がある。Apple Watchだけが賢くても、持ち主が掃除を忘れれば普通に汚れる。
掃除しても音やマイクが直らない場合
水分と保護ケースを確認する
スピーカーやマイク側を下にして、糸くずの出ない布の上へ置く。防水ロックの排水機能も試し、十分に自然乾燥させる。
本体ケースや保護カバーが、スピーカーやマイクをふさいでいる場合もある。一度外して、音やマイクを確認する。
改善しないならAppleサポートへ相談する
汚れを落として乾燥させても、音が小さい、音が割れる、声が届かない、Digital Crownが動かない場合は、汚れ以外の問題かもしれない。
自分で分解したり、穴を広げたりしてはいけない。Apple Watchの修理案内から相談するべきだ。
まとめ
Apple Watchの穴が汚い場合でも、爪楊枝や針でほじる必要はない。本体のスピーカー穴やマイク穴は、弱いぬるま湯と糸くずの出にくい柔らかい布で掃除するのが基本だ。
Series 10以降のスピーカーポートでは、毛先の柔らかいブラシも使える。ただし、マイク穴や古いモデルへ勝手に同じ方法を広げるべきではない。
スポーツバンドの穴は、本体から外し、水や低刺激のハンドソープで洗う。革、ファインウーブン、他社製バンドは、素材に合った方法が必要だ。
やってはいけないのは、穴へ物を入れる、エアダスターを使う、洗剤へ浸す、ドライヤーで乾かす、超音波洗浄機へ入れる方法だ。どれも汚れより大きな問題を作りかねない。
より詳しい手順は、Apple公式のApple Watchのお手入れ方法とApple Watchの耐水性能についてでも確認できる。
Apple Watchは毎日、汗や皮脂に触れる。運動後に拭き、週に一度は穴や裏面を確認する。それだけでも汚れは固まりにくい。小さな手入れを続けたほうが、乱暴な大掃除より安全で確実だ。

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