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一生働き口には困らない職業?アクチュアリーとは?
一生働き口には困らない職業?アクチュアリーとは?
生保業界トップの日本生命は1月25日、筒井義信社長(64)の後任に清水博専務執行役員(57)が4月1日付けで就任する人事を発表。
保険業界では、清水氏がアクチュアリー出身ということが話題を集めた。
実は明治安田生命の根岸秋男社長も同じ。
生保大手4社のうち2社のトップがアクチュアリー出身となった。
アクチュアリーとは
保険会社には必ず必要な専門職で、保険数理士や年金数理人と称される。
長期のリスクや財務諸表の分析にあたり、保険会社の商品開発に不可欠の存在。
清水氏も京大理学部出身ですが、数学や統計学の知識が必要なため理系出身が採用される。
入社後、日本アクチュアリー会の試験に合格して会員になる必要がある。
正会員は日本全体でも1700人ほどしかいない。
合格するには平均8~9年かかると言われ、10年かけても合格できない人がざらにいる超難関試験。
アクチュアリーになれば、一生食いっぱぐれないと言われています。
保険会社の役員には必ずアクチュアリーがいて、経営会議には主席アクチュアリー役として参加。
ちなみに、
採用人数では1割に満たない専門職で、役員になりやすいと言われていましたが、トップ就任は異例。
130年近い歴史を持つ日本生命でも初めてのこと。
この背景について、大手生保幹部は「生保を取り巻く厳しい経営環境がある」。
人口減少による国内市場の縮小、マイナス金利による運用難、さらには国をバックにするかんぽ生命との競合も激しさを増している。
各社は一時払い終身保険は収益性が確保できないとして販売を抑制しましたが、商品設計にはより精緻なリスク分析が必要。
さらに、海外保険会社の買収にも力を入れていますが、ここでも長期のリスク分析が不可決。
生保トップに数理的な資質が求められる時代になったと言える。
振り返れば、明治安田生命の根岸社長が就任したのも、保険金不払い問題への対応が評価されてのこと。
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