「ランニングパンツなんて、動きやすければ何でもいい」
そう考えて適当な短パンを選ぶと、かなり損をする。
走り始めるとスマホが暴れる。汗を吸って重くなる。太ももに生地がまとわりつく。ポケットに鍵を入れれば、走るたびにガチャガチャする。
たかがパンツなのに、妙にストレスが多い。
では、高いランニングパンツを買えば解決するのだろうか?
答えは「必ずしもそうではない」。重要なのは価格ではなく、丈・軽さ・速乾性・収納・インナーの有無を、自分の走り方に合わせることだ。
最近は5インチ前後の軽量ショーツだけでなく、ウエスト周囲にスマホや補給食を入れられるモデルも増えている。アシックスのマルチポケット系やアディダスのジェルポケット系は、その代表だ。
この記事では、ジョギングからフルマラソンまで使いやすいメンズランニングパンツを15本選んだ。
安さだけで選ばない。しかし、高ければ正義とも考えない。
ランニングパンツは、用途に合っている一本が一番強い。
メンズランニングパンツの選び方
丈は「5インチ前後」が最も使いやすい
初めてランニング用パンツを買うなら、私は5インチ前後、つまり股下12〜13cm程度を基準にする。
短すぎず、長すぎない。
5インチ前後なら脚を上げても邪魔になりにくく、見た目も本格的すぎない。アシックス、アンダーアーマー、パタゴニアなどでも、この長さのランニングショーツが展開されている。
一方、7インチ前後は太ももの露出が少ない。ランニング初心者や、近所を走るときに短すぎるパンツへ抵抗がある人にはこちらが使いやすい。
逆に3インチ以下になると、かなり競技寄りになる。
速く走るなら合理的だが、コンビニへ入ると急に「本気の人」が完成する。人類は布の数cmでずいぶん印象が変わるものだ。
スマホを持つならポケット位置が重要
普通の左右ポケットへスマホを入れて走ると、かなり揺れる。
そこで便利なのが、腰の近くへスマホを固定できるランニングパンツだ。
アシックスのマルチポケットショーツはウエスト周囲に収納を備え、スマートフォンや補給食などを入れられる設計になっている。パタゴニアのストライダー・プロも合計5つのポケットを備える。
スマホを持って10km以上走るなら、収納性能は軽さ以上に重視していい。
インナー付きなら下着なしでも使いやすい
ランニングショーツには、ブリーフ型やボクサー型のインナーが付いている商品がある。
メリットはシンプルだ。
- 下着とパンツを二重に履く必要がない
- 汗をかいても生地がまとわりつきにくい
- 股部分の擦れを減らしやすい
- 洗濯物を減らせる
NikeのストライドやAeroSwift、パタゴニアのストライダー・プロなどにはインナー付きモデルがある。
ただし、インナーのフィット感には好みがある。
普段からスポーツ用ボクサーパンツを使っている人なら、インナーなしを選ぶのも十分ありだ。
暑い季節ほど軽さと速乾性を優先する
日本の夏に厚いパンツで走るのは、ほぼ罰ゲームである。
夏場なら、薄い生地、通気性、吸汗速乾性を優先したい。
PUMAのライトスピード ULTRAWEAVE 2は軽量なULTRAWEAVE素材とdryCELLを採用し、通気性や汗処理を重視した設計だ。アンダーアーマーのローンチ エリートもストレッチ素材とメッシュパネルを採用している。
速く走る人だけの機能ではない。
ゆっくり走る人ほど運動時間が長くなるので、むしろ快適性は重要になる。
メンズランニングパンツおすすめ15選
1.ASICS マルチポケット 5インチショーツ
迷ったら最初に確認したい一本だ。
最大の魅力は収納力。ウエスト周辺へ小物を分散できるため、スマホ、鍵、ジェルなどを持って走りやすい。
5インチという丈も扱いやすい。
ジョギングからロング走、マラソン練習まで幅広く使えるので、総合力で選ぶならかなり強い候補になる。
アシックス公式ではマルチポケット5インチショーツが現行ランニング製品として展開されている。
2.ASICS ランニンググラフィックマルチポケットショーツ
機能性だけでなく、価格も重視するなら面白い。
ウエスト周囲と両サイドに収納を持ち、スマートフォンや補給食を収納できる。軽量な布帛素材とリフレクターロゴも採用されている。股下はLサイズ参考で約13cmだ。
定価ベースでも上位モデルより買いやすい。
収納力とコスパを両立したい人向けだ。
3.ASICS METARUN 5インチショーツ
ランニングウェアにも性能を求めたい人向け。
METARUNはアシックスの上位ランニングラインに位置するモデルで、2026年8月時点でも5インチショーツが展開されている。
価格は高めだが、大会や本気のトレーニングで使う一本を探しているなら候補になる。
普段の軽いジョギングだけなら、ここまで高性能でなくてもいい。
4.ASICS FUJITRAIL 5インチプリントショーツ
ロードだけでなく、トレイルランニングもする人ならFUJITRAILを見ておきたい。
アシックス公式でも現行のメンズランニングショーツとして展開されている。
普通の黒いランニングパンツでは物足りない人にも向いている。
アウトドア系のウェアと合わせやすいのも強みだ。
5.Nike ストライド Dri-FIT 13cm ランニングショートパンツ
Nikeで一本選ぶなら、まずストライドだ。
13cm丈で、5インチクラスの使いやすい長さ。インナー付きモデルもあり、Nike公式でも複数のストライドが販売されている。
デザインもスポーティーすぎず、かなりまとめやすい。
性能・デザイン・ブランド力をバランス良く取りたい人に向いている。
ナイキ ストライド メンズ Dri-FIT 13cm ランニングショートパンツ
6.Nike マイラー Dri-FIT 18cm ランニングショートパンツ
短いパンツに抵抗があるならマイラーがいい。
18cm丈なので、5インチモデルより太ももを隠しやすい。
Nike公式では税込5,000円台のモデルも展開されており、Nikeのランニングウェアとしては比較的入りやすい価格帯だ。
初めてのランニングパンツとして使いやすい。
7.Nike AeroSwift Dri-FIT ADV 5cm ランニングショートパンツ
完全にスピード重視だ。
約5cmという短い丈で、脚を大きく動かしやすい。Nike公式でもAeroSwiftの短丈ランニングショーツが展開されている。
市民ランナーでも、5km、10km、ハーフ、フルマラソンで記録を狙うなら面白い。
ただし普段着との兼用には向かない。
ランニング専用品と割り切るべきモデルだ。
8.adidas アディゼロ ランニング ジェルポケットショーツ
マラソンで補給食を持つ人に強い。
名前の通りジェルなどの収納を考えたモデルで、アディダス公式でもメンズ用が現行展開されている。2026年8月確認時の公式価格は8,250円だった。
ハーフやフルマラソンへ挑戦するなら、この収納力はかなり便利だ。
9.adidas アディゼロ 駅伝 ランニングショーツ
日本らしいレーシングスタイルが好きならこちら。
アディダス公式のアディゼロシリーズには、駅伝ランニングショーツも用意されている。
アディゼロらしい細身のランニングウェアと組み合わせやすく、見た目もかなり本格的だ。
大会用として選びたい一本になる。
10.UNDER ARMOUR UAローンチ エリート 5インチ ショーツ
コスパでかなり面白い存在だ。
4方向へ伸びるストレッチ素材に加え、メッシュパネル、左右ポケット、リフレクトロゴを採用。さらにスマートフォン収納用のSPEEDPOCKETも備えている。
5インチなので丈も扱いやすい。
ランニングだけでなくジムでも使いたい人なら、かなり合理的だ。
11.UNDER ARMOUR UAローンチ エリート 7インチ ショーツ
5インチでは短いと感じる人はこちら。
7インチなら露出を抑えながら、ランニング用として十分な動きやすさを狙える。公式でもメンズランニングモデルとして販売されている。
初心者から普段のジョギングまで使いやすい。
短パン感を少し減らしたい人にはこちらのほうが安心だ。
12.PUMA ライトスピード ULTRAWEAVE 2 スピリット ショーツ
軽さを徹底して狙うならPUMAも強い。
ULTRAWEAVE素材、ハイスプリット、通気性を考えたウエスト、dryCELLなど、かなり走ることへ振った設計になっている。
価格は安くない。
しかし、スピード練習やレース用として選ぶなら魅力は大きい。
13.THE NORTH FACE フリーランショーツ
「いかにも陸上競技」というデザインが苦手なら、かなり有力だ。
THE NORTH FACEらしいアウトドア寄りのデザインで、日常からランニングまで使いやすいことを狙ったモデルになっている。
ランニング後、そのまま買い物やカフェへ行くような使い方とも相性がいい。
おしゃれ重視なら上位候補に入る。
14.THE NORTH FACE フリーランライトショーツ
フリーランショーツより軽快さを求めるならこちら。
ウエスト背面に3つのメッシュポケット、左右サイドポケットを装備。Lサイズで約110gとされており、収納力と軽量性を両立している。
スマホなどを持って走る人にも相性がいい。
見た目と実用性のバランスが非常にいい一本だ。
15.Patagonia メンズ・ストライダー・プロ・ショーツ 5インチ
最後は収納力とアウトドア性能で選びたい一本。
速乾性と4方向ストレッチを備えた生地を使い、ポケットは合計5つ。ブリーフ型ライナーも付いている。重量は公式値で107gだ。
ロードランニングだけでなく、トレイルや長距離にも使いやすい。
価格は高めだ。
それでも、長く使える高機能ショーツを一本選びたい人にはかなり魅力的だ。
用途別ならどのランニングパンツがおすすめ?
15本もあると、選択肢が増えた結果、人間は逆に選べなくなる。
そこで用途別に絞る。
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| 総合力 | ASICS マルチポケット 5インチ |
| コスパ | ASICS グラフィックマルチポケット |
| 初心者 | Nike マイラー 18cm |
| スマホ収納 | UAローンチ エリート 5インチ |
| マラソン | adidas アディゼロ ジェルポケット |
| レース | Nike AeroSwift |
| 軽さ | PUMA ULTRAWEAVE 2 |
| おしゃれ | THE NORTH FACE フリーランショーツ |
| 長距離・トレイル | Patagonia ストライダー・プロ |
私なら、普段の5〜10kmランニングならASICS マルチポケット5インチを軸に考える。
スマホを持って走るなら収納性能が高いモデルを優先する。
短い丈が苦手ならNike マイラーやUAローンチの7インチ。
レースで記録を狙うならAeroSwiftやPUMA ULTRAWEAVEまで振り切る。
この選び方なら失敗はかなり減る。
安いランニングパンツでも問題ない?
3,000円前後のランニングパンツでも走れる。
もちろん走れる。
ただし価格差は、単純な「ブランド代」だけではない。
高価格モデルほど、
- 軽量素材
- 高いストレッチ性
- 速乾性
- 通気性
- インナー
- スマホ収納
- 補給食収納
- リフレクター
などが組み合わされる傾向がある。
一方、週2回程度の30分ジョギングなら、全部は必要ない。
最初から1万円を超えるレーシングモデルを買う必要もない。
5,000〜8,000円前後の5インチまたは7インチモデルから入るのが、性能と価格のバランスを取りやすい。
ランニングパンツは何枚必要?
週2〜3回なら2枚あれば回せる。
ほぼ毎日走るなら3〜4枚あると楽になる。
おすすめは、同じパンツを何枚も買うより、
「普段用+長距離用+レース用」
のように分ける方法だ。
たとえば普段はNike マイラー、ロング走はASICSマルチポケット、大会はAeroSwiftという組み合わせでもいい。
走る目的が違えば、必要なパンツも変わる。
まとめ|メンズランニングパンツは5インチと収納力から選べば失敗しにくい
ランニングパンツは、ただの短パンではない。
走っている時間が長くなるほど、丈、汗処理、スマホの揺れ、股部分の擦れといった小さな違いが気になってくる。
最初の一本なら、5インチ前後・速乾素材・スマホを固定できる収納を基準にすると選びやすい。
総合力ならASICSのマルチポケット系。
Nikeらしいデザインと使いやすさならストライド。
安さと実用性ならUAローンチ。
レースならAeroSwiftやPUMA ULTRAWEAVE。
街でも違和感なく使いたいならTHE NORTH FACE。
長距離やトレイルまで考えるならPatagoniaだ。
高いパンツが最強なのではない。
スマホが暴れず、汗で重くならず、走っている途中でパンツの存在を忘れられる。
結局、それが一番いいランニングパンツなのである。
※価格・カラー・在庫・仕様は変更される場合があります。購入時は各メーカー公式サイトで最新情報を確認してください。

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