「住信SBIネット銀行がドコモの銀行になったなら、SBIハイブリッド預金もマネックス証券と連携するのでは?」
そう考える人は多いはずです。
実際、ドコモSMTBネット銀行とマネックス証券の連携は、すでにかなり具体的な段階まで進んでいます。2026年8月下旬以降には、銀行口座からマネックス証券へ自動で資金を移すスイープ機能も始まる予定です。
ただし、ここで大きな勘違いがあります。
マネックス証券と連携するのは、現在のSBIハイブリッド預金そのものではありません。
SBIハイブリッド預金は、今後もSBI証券と連携するサービスとして残ります。その一方で、ドコモSMTBネット銀行の普通預金とマネックス証券をつなぐ、新しい自動入金サービスが追加される形です。
つまり、SBIとの関係が切られてマネックスに置き換わるわけではありません。SBI証券向けとマネックス証券向けの2本の連携が並ぶ可能性が高いのです。
結論:マネックス証券との連携は2026年8月下旬以降に始まる予定
結論から言えば、ドコモSMTBネット銀行とマネックス証券の自動連携は開始される予定です。
2026年7月に発表された公式情報では、マネックス証券口座と「ドコモの銀行」の自動入金、いわゆるスイープ機能について、2026年8月下旬以降に設定を開始する予定と案内されています。
SBIハイブリッド預金がマネックス対応になるわけではない
注意したいのは、公式発表でマネックス証券との連携対象として説明されているのが、ドコモSMTBネット銀行の普通預金口座である点です。
2025年12月に発表された業務提携では、住信SBIネット銀行の普通預金口座とマネックス証券の証券総合取引口座との間で、資金を自動的に移動させるスイープ機能を提供すると説明されていました。
一方、SBIハイブリッド預金は現在も、SBI証券とドコモSMTBネット銀行の間で資金移動を自動化する円預金として案内されています。
したがって、2026年8月7日時点の正確な整理は次のとおりです。
- SBIハイブリッド預金はSBI証券と連携する
- 普通預金口座はマネックス証券とも連携する予定
- SBIハイブリッド預金そのものがマネックス証券に対応するとは発表されていない
「SBIハイブリッド口座とマネックスが直接つながる」という理解は、少し違います。
SBIハイブリッド預金とは何か
SBI証券の買付余力に自動反映される預金
SBIハイブリッド預金は、ドコモSMTBネット銀行とSBI証券を連携させるための預金サービスです。
SBIハイブリッド預金に入っている資金は、SBI証券の買付余力へ自動で反映されます。そのため、株式や投資信託を購入するたびに、銀行から証券口座へ手動で入金する必要がありません。
売却代金や証券口座内の余剰資金も、決められた仕組みにより自動で振り替えられます。
私はこの機能をネット証券の中でもかなり便利な仕組みだと感じています。投資資金を証券口座へ移動させる作業は小さな手間ですが、毎月続けば面倒になります。資金移動を自動化できる価値は大きいです。
銀行名が変わってもSBIハイブリッド預金は継続する
旧住信SBIネット銀行は、2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号を変更しました。個人向けのサービスブランドは「ドコモの銀行」となっています。
名前に「SBI」がなくなったため、SBI証券との連携が終わるのではないかと不安になる人もいるでしょう。
しかし、公式サイトでは、金融機関コード、支店番号、口座番号に変更はなく、SBIハイブリッド預金についても従来どおり利用できると明記されています。
少なくとも現時点では、SBIハイブリッド預金を急いで解約する理由はありません。
マネックス証券との新しいスイープ機能とは
普通預金の残高を使って投資できる
新しく始まる予定のスイープ機能では、ドコモSMTBネット銀行の普通預金を元に、マネックス証券で投資できるようになります。
公式発表では、証券口座へ毎回入金操作をしなくても、「ドコモの銀行」への預金を元に投資できる機能と説明されています。
仕組みとしては、SBIハイブリッド預金に近い便利さをマネックス証券でも使えるようにするものです。
ただし、細かな資金移動の時間、対象商品、残高の反映方法、出金時の処理などは、正式開始時の利用条件を確認する必要があります。金融サービスは「自動」と書きながら、例外条件を数ページ用意する生き物です。正式な規約は必ず確認すべきです。
銀行口座と証券口座の同時開設にも対応予定
ドコモSMTBネット銀行、マネックス証券、NTTドコモの3社は、銀行口座と証券口座を一連の手続きで同時に申し込める仕組みも準備しています。
2026年2月の公式発表では、2026年8月に次のサービスを提供する予定とされていました。
- 銀行口座と証券口座の同時開設
- 銀行と証券の資金スイープサービス
- 3社連携による優遇特典
- 連携キャンペーン
ドコモSMTBネット銀行のサイトでは、すでにマネックス証券の金融商品仲介も始まっています。銀行サイトを通じて、マネックス証券の証券総合取引口座を申し込める状態です。
単なる将来構想ではなく、サービス開始に向けた土台はすでに作られています。
マネックスとの連携でdポイント特典も始まる
スイープ設定だけでも還元率が上がる予定
マネックス証券とのスイープ設定は、資金移動が便利になるだけではありません。
公式発表によると、マネックス証券口座とドコモの銀行の自動入金設定など、所定の条件を満たすと、対象となる街での買い物におけるdポイント還元率が上がります。
主な条件は次のとおりです。
- dカードに登録したdアカウントをマネックス証券に登録する
- マネックス証券とドコモの銀行のスイープ設定を行う
- dカード積立とd払い残高積立を合計月3万円以上利用する
スイープ設定などの条件を満たすと0.1%、月3万円以上の対象積立まで行うと合計最大1.5%の還元率上乗せが予定されています。ただし、ポイント進呈には月500ポイントの上限があります。
還元率だけを見ると派手ですが、上限があるため、無制限に得をする制度ではありません。数字の大きさだけで判断すると、企業の広告担当者が静かに勝利します。
ドコモ経済圏を使わない人には魅力が小さくなる
この特典は、dカード、dアカウント、マネックス証券、ドコモの銀行をまとめて利用する人ほど有利です。
反対に、dカードを使わない人や、マネックス証券で積立をしない人にとっては、ポイント面のメリットは小さくなります。
ただし、ポイントを重視しなくても、普通預金と証券口座の資金移動が自動化されるだけで十分便利です。
ポイントはサービスを選ぶ理由の一つにすぎません。取扱商品、手数料、画面の使いやすさ、NISAの運用方法などを含めて判断すべきです。
現在でもドコモSMTBネット銀行からマネックスへ入金できる
即時入金サービスはすでに利用可能
新しいスイープ機能が始まる前でも、ドコモSMTBネット銀行からマネックス証券へ入金できます。
マネックス証券の即時入金サービスを利用すれば、入金指示後すぐに買い注文が可能になります。手数料は無料で、1回当たり9,999万円まで入金できます。
ただし、現在の即時入金では、利用者自身がマネックス証券の画面から入金操作を行う必要があります。
新しいスイープ機能との違いは、この入金操作が不要になることです。
定期自動入金サービスもある
マネックス証券には、指定した銀行口座から毎月一定額を引き落とす定期自動入金サービスもあります。
指定金額は1万円以上1円単位で、原則として毎月27日に銀行口座から引き落とされ、翌月7日の翌営業日ごろにマネックス証券へ入金されます。利用料は無料です。
ただし、引き落としから証券口座への入金まで時間がかかります。
スイープ機能が始まれば、必要なときに普通預金の残高を使って投資できるようになるため、定期自動入金より柔軟性が高くなる可能性があります。
SBI証券とマネックス証券の両方に連携できるのか
現時点で特に気になるのは、SBIハイブリッド預金とマネックス証券のスイープ機能を同時に使えるのかという点です。
2026年8月7日時点では、併用条件に関する細かな公式案内はまだ確認できません。
ただし、公開されている情報を見る限り、連携する預金の場所が異なります。
- SBI証券はSBIハイブリッド預金と連携
- マネックス証券は代表口座の普通預金と連携する予定
そのため、仕組み上は両方を使い分けられる可能性があります。
例えば、SBI証券で使う資金をSBIハイブリッド預金へ入れ、マネックス証券で使う資金を普通預金へ残す形です。
ただし、これは公開されている仕組みから考えられる運用方法であり、正式な併用可否が保証されたわけではありません。8月下旬以降に発表される利用規約やFAQを確認してから設定するべきです。
SBI証券利用者は口座を変更する必要があるのか
現在のSBIハイブリッド預金はそのままでよい
すでにSBI証券とSBIハイブリッド預金を利用している人は、銀行名が変わっただけで慌てて口座を移す必要はありません。
ドコモSMTBネット銀行は、SBIハイブリッド預金を今後も利用できると明言しています。
私なら、正式なサービス内容が出るまでは現在の設定を変更しません。
名称の変更と、サービスの終了は別の話です。名前から「SBI」が消えただけで全資金を移動させるのは、少し早すぎます。
マネックスも使う人は普通預金の残高管理が重要になる
SBI証券とマネックス証券の両方を利用する場合、普通預金とSBIハイブリッド預金の残高を分けて管理する必要が出てくる可能性があります。
普通預金の残高が少なすぎれば、マネックス証券側で必要な資金を確保できないかもしれません。
反対に、投資予定のない資金まで普通預金に置くと、自動連携の対象になる範囲によっては資金管理が分かりにくくなる可能性もあります。
正式開始後は、次の点を確認するべきです。
- マネックス証券の買付余力へ反映される預金の範囲
- 自動で移動する金額とタイミング
- 普通預金に残しておく最低金額の設定
- SBIハイブリッド預金との併用可否
- スイープを停止する方法
- 売却代金が戻る口座
- 対象となる金融商品
この条件が分かるまでは、大きな金額を動かさない方が安全です。
よくある質問
SBIハイブリッド預金の残高をマネックス証券で使える?
2026年8月7日時点では、SBIハイブリッド預金の残高をマネックス証券の買付余力として使えるとは発表されていません。
SBIハイブリッド預金は、現在もSBI証券と連携する預金です。マネックス証券との新しいスイープ機能は、ドコモSMTBネット銀行の普通預金を利用する形で案内されています。
SBIハイブリッド預金は廃止される?
廃止の発表はありません。
ドコモSMTBネット銀行は、社名変更後もSBIハイブリッド預金を従来どおり利用できると案内しています。
マネックス証券とのスイープはいつ始まる?
公式案内では、2026年8月下旬以降に設定を開始する予定です。具体的な日付や申込方法は、今後発表されます。
マネックス証券へ今すぐ入金できる?
即時入金サービスを使えば入金できます。
ドコモSMTBネット銀行からの即時入金は手数料無料です。ただし、現時点では利用者が入金操作を行う必要があります。
まとめ
ドコモSMTBネット銀行とマネックス証券の連携は、2026年8月下旬以降に本格的に始まる予定です。
ただし、マネックス証券と直接連携するのは、現在のSBIハイブリッド預金ではありません。
整理すると次の形になります。
- SBIハイブリッド預金はSBI証券との連携を継続する
- ドコモSMTBネット銀行の普通預金とマネックス証券を結ぶスイープ機能が追加される
- スイープ設定は2026年8月下旬以降に開始予定
- dカードや積立を組み合わせたdポイント特典も予定されている
- SBIハイブリッド預金とマネックス連携の併用条件は正式発表を待つ必要がある
「SBIハイブリッド預金がマネックス証券へ移る」のではありません。
正しくは、SBI証券向けの連携を残したまま、マネックス証券向けの新しい連携が追加されるという話です。
SBI証券利用者は、今のSBIハイブリッド預金を急いで解約する必要はありません。2026年8月下旬以降に発表される正式な条件を確認し、自分が使う証券会社に合わせて資金を分けるべきです。
金融サービスは名前より仕組みを見るべきです。今回もその原則は変わりません。

コメント