「ハワイ旅行なら、1人20万円くらいあれば行けるだろう」
そう考えて航空券を探し始めると、現地でかなり痛い目を見るかもしれない。問題は航空券ではない。ホテル代、宿泊税、食費、交通費、ESTA、アクティビティと、あとから金額が積み上がっていくからだ。
では、日本からハワイへの旅行費用は、結局いくら用意すれば安心なのか?
私が現在の航空券やホテル相場を見ながら予算を組むなら、5泊7日のハワイ旅行で1人30万〜50万円程度を基準にする。節約すれば25万円前後まで下げられる可能性はあるが、普通にホテルに泊まり、外食して、観光も楽しむなら30万円を切る前提では考えないほうがいい。
しかも2026年は、ハワイの宿泊にかかる税金も無視できない。昔の感覚で「ハワイは飛行機さえ安く取れば大丈夫」と考えるのは、もう危険だ。

日本からハワイへの旅行費用は5泊7日で30万〜50万円が目安
まず、大まかな金額を出してしまおう。
大人1人が東京からオアフ島へ行き、ワイキキ周辺に5泊すると仮定した場合、私は次のくらいを目安にする。
| 項目 | 1人あたりの目安 |
|---|---|
| 往復航空券 | 8万〜18万円 |
| ホテル | 10万〜20万円 |
| 食費 | 5万〜10万円 |
| 現地交通費 | 5,000〜2万円 |
| ESTA・保険など | 1万〜2万円 |
| 観光・アクティビティ | 2万〜6万円 |
| 買い物 | 人による |
| 合計 | 約30万〜50万円 |
もちろん、これは絶対的な金額ではない。
LCCを使い、2人でホテルを1室利用し、食事もスーパーやフードコートを混ぜれば30万円以下も狙える。一方、高級ホテル、レンタカー、レストラン、ショッピングまで楽しめば50万円では足りないことも普通にある。
ハワイ旅行の恐ろしいところは、贅沢をしている感覚がなくても金額が膨らむ点だ。
ハワイ旅行で最も大きい費用は航空券とホテル
旅行費用を抑えたいなら、細かな節約より先に航空券とホテルを見るべきだ。
水を数百円安く買うためにスーパーを探し回っても、ホテルが1泊2万円高ければ全部吹き飛ぶ。人類は小さな節約には執念を燃やすのに、大きな固定費には妙に寛容である。
日本からハワイへの航空券は往復8万〜18万円程度
2026年9月時点で東京・ホノルル線を見ると、ZIPAIRでは往復7万〜8万円台の運賃が確認できる一方、JALでは往復エコノミーが14万円台から表示されている。日付によってはさらに大きく上がる。 (Zipair)
公式料金はこちらから確認できる。
ZIPAIR公式の東京・ホノルル線では、Standard Valueの基本運賃が東京発片道4万円からと案内されている。ただし、受託手荷物、機内食、座席指定などには追加料金が必要だ。 (ZIPAIR)
ZIPAIR公式サイトで運賃を確認する
JALの場合は、燃油特別付加運賃や諸税などを含んだ往復料金が表示されるため、単純な金額比較だけでは判断しにくい。 (JAPAN AIRLINES (JAL) Official Site)
JAL公式サイトで東京・ホノルル線を確認する
私は航空券については、往復10万円前後ならかなり安い、15万円前後なら現実的、20万円を超えたら日程を再検討するくらいの感覚で見る。
ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始などは当然高くなりやすい。
LCCは表示価格だけで決めない
ZIPAIRのようなLCCは確かに安い。
ただし、
- 預け荷物
- 座席指定
- 機内食
- その他のオプション
を追加すると、最初に表示された料金より高くなる。
逆に「荷物は少ない」「機内食はいらない」という人なら強烈に安い。
つまり、LCCが安いかどうかではなく、自分が必要とするサービスを追加した最終価格で比較するべきだ。
ハワイのホテル代は1泊4万円前後でも珍しくない
航空券以上に注意したいのが宿泊費だ。
ハワイ州観光局の2026年4月の統計では、ワイキキのホテル平均客室単価は1泊約260ドルだった。 (ハワイ観光局)
1ドル150円で単純計算すると、
260ドル×150円=約3万9,000円
になる。
しかも、これで終わらない。
ホテル料金には宿泊税などが追加される
2026年現在、ハワイ州の短期宿泊には州のTransient Accommodations Tax、いわゆるTATがかかる。
現在のハワイ州法では、2026年からTATの実効税率は11%となっている。 (ハワイ州議会)
さらにオアフ島では、ホノルル市郡が3%のOahu Transient Accommodations Taxを課している。 (ホノルル市公式サイト)
そしてハワイにはGETと呼ばれる事業税もあり、事業者が料金に転嫁するケースがある。 (ハワイ州課税局)
さらにホテルによっては、
リゾートフィー
まで加わる。
そのため、「1泊250ドルのホテルを5泊だから1,250ドル」と計算すると、実際の支払額とのズレが生まれやすい。
ホテルを探すときは、必ず税金や施設料金を含んだ最終支払額を見るべきだ。
2人旅行ならホテル代はかなり下げられる
逆に言えば、ホテルは人数で割りやすい。
1室5泊20万円でも、2人なら1人10万円だ。
ここが一人旅と2人旅行の大きな違いになる。
航空券は人数分必要だが、ホテル代は単純に2倍にはならない。そのため、ハワイは1人旅より2人旅行のほうが1人あたり費用を下げやすい。
ハワイの食費は1日1万円前後を覚悟する
私なら、食費は1人1日8,000〜1万5,000円程度で計算する。
日本と同じ感覚で「昼1,000円、夜2,000円」と考えていると厳しい。
朝食をカフェで食べ、昼にプレートランチ、夜にレストランへ行けば、それだけでかなりの金額になる。
さらにアメリカではチップも必要になる。
食費を抑えるなら朝食と昼食を工夫する
すべての食事を節約する必要はない。
私なら、
朝はスーパーやABCストアなどで軽く済ませる。
昼はフードコートやプレートランチ。
夜だけレストランを楽しむ。
この形にする。
せっかくハワイまで行って毎食節約だけを考えるのも寂しい。とはいえ毎食レストランでは財布が南国の日差し以上に焼ける。
使うところと削るところを分けたほうが満足度は高い。
ハワイの交通費はTheBusを使えばかなり安い
ワイキキ中心で過ごすなら、レンタカーは必須ではない。
オアフ島にはTheBusという公共バスがある。
2026年7月から一般の現金運賃は1回3.25ドル。HOLOカードなら2時間乗り放題が3ドル、24時間パスは7.50ドル、3日間20ドル、7日間45ドルとなっている。 (TheBus)
1ドル150円としても、7日間45ドルなら約6,750円だ。
かなり安い。
ワイキキ周辺だけなら、徒歩とTheBusを組み合わせるだけでも十分楽しめる。
レンタカーを借りると費用は一気に上がる
一方、ノースショアなど島内を自由に回りたいならレンタカーは便利だ。
ただし、
- レンタカー料金
- ガソリン代
- 駐車料金
- ホテルの駐車料金
- 保険
などが発生する。
毎日使わないなら、旅行中すべての日程で借りる必要はない。
「遠出する日だけレンタカー」という方法のほうが合理的だ。
ESTAだけでも約6,000円かかる
日本から観光目的でアメリカへ渡航する場合、ビザ免除プログラムを利用する多くの旅行者はESTAの取得が必要になる。
そしてESTA申請料金は、2025年9月30日から40ドルへ引き上げられている。 (CBPカスタマーサービス)
1ドル150円なら約6,000円だ。
ここで注意したいのが、検索するとESTA申請代行サイトが大量に出てくることだ。
公式料金以上の手数料が加算されるサービスもある。特別な理由がなければ、私は公式サイトから直接申請する。
またCBPは、旅行計画を立てた段階でESTAを申請することを勧めている。直前まで放置する理由はない。 (CBP)
海外旅行保険も予算に入れておく
数千円を削るために海外旅行保険を外すのは、私はおすすめしない。
アメリカの医療費は日本とは大きく違う。
クレジットカード付帯保険がある場合でも、
- 傷害治療
- 疾病治療
- 携行品
- 救援者費用
- 保険適用条件
は確認しておくべきだ。
旅行代金をそのカードで支払わないと保険が有効にならない「利用付帯」もある。
保険料として数千円から1万円程度を見ておけば、大きく予算が狂うことはないだろう。
観光やアクティビティには2万〜5万円は欲しい
航空券とホテルを予約したところで安心してはいけない。
現地に着けば、
「せっかく来たのだから、これもやりたい」
が始まる。
これが旅行費用を増やす最大の敵である。
シュノーケリング、クルーズ、サーフィン、ツアーなどをいくつか入れれば、数万円は簡単に飛ぶ。
私は最初からアクティビティ予算として3万円程度を別枠にする。
予算ゼロで現地へ行くと、やりたいことを我慢するか、結局カードで払って予算オーバーする。
それなら最初から入れておいたほうがいい。
実際に5泊7日のハワイ旅行費用を計算してみる
では、1人で5泊7日の旅行をするとして計算してみよう。
2人でホテル1室を利用すると仮定する。
節約重視なら約25万〜30万円
航空券:8万円
ホテル:9万円
食費:5万円
交通費:1万円
ESTA・保険:1万円
観光:2万円
合計:約26万円
かなり節約型だ。
LCC、比較的安いホテル、TheBus中心という条件になる。
それでも20万円を大きく下回るのは難しい。
標準的に楽しむなら約35万〜45万円
航空券:14万円
ホテル:12万円
食費:7万円
交通費:1万5,000円
ESTA・保険:1万円
観光:3万円
合計:約38万5,000円
私はこのあたりが、最も現実的なハワイ旅行費用だと考える。
ホテルも極端に妥協せず、食事も楽しみ、観光もできる。
余裕を持つなら50万円以上
航空券:18万円
ホテル:18万円
食費:10万円
交通費:2万円
ESTA・保険:1万円
観光:5万円
合計:約54万円
ここまで予算があれば、かなり自由度が上がる。
もちろん高級ホテルやブランド品の買い物まで入れれば、上限など存在しない。ハワイは観光地として非常に優秀だが、財布への攻撃性能もかなり高い。
ハワイ旅行を安くするなら日程が最重要
費用を下げるために一番効果が大きいのは、旅行日程をずらすことだ。
避けたいのは、
- ゴールデンウィーク
- 夏休み
- お盆
- 年末年始
- 日本の3連休周辺
だ。
航空券は同じ座席でも日付だけで数万円変わる。
ホテルも同じだ。
逆に平日出発や大型連休を外した日程なら、航空券とホテルを合わせて10万円以上差が出ることもあり得る。
旅行会社のポイントを数%稼ぐより、出発日を1日ずらしたほうが効くことすらある。
旅行費用を抑えるなら「航空券+ホテル」から削る
節約するとき、私は細かな支出から削らない。
優先順位はこうなる。
- 旅行時期を変更する
- 航空券を比較する
- ホテルのグレードや場所を調整する
- レンタカーの日数を減らす
- 食費を調整する
- 買い物を調整する
特にホテルは5泊すると差が大きい。
1泊1万円違えば5万円違う。
一方、500円のコーヒーを我慢しても旅行全体ではほとんど変わらない。
せっかくハワイへ行くなら、楽しみまで削る節約ではなく、大きな費用を先に削るべきだ。
ハワイ旅行はいくら持っていけば安心?
クレジットカードを中心に使う場合でも、多少の現金は持っておいたほうがいい。
ただし旅行費用すべてを現金で持っていく必要はない。
私は、
クレジットカード+少額のドル現金
という組み合わせが使いやすいと考える。
また円安になれば、同じ100ドルを使っても日本円での負担は増える。
1ドル140円なら100ドル=1万4,000円。
1ドル160円なら100ドル=1万6,000円。
1週間の旅行では、この差が食費やホテル代全体に積み重なる。
そのため旅行計画では、現在の為替レートぴったりではなく、少し円安側で予算を計算しておくと安心だ。
ハワイ旅行では表示価格より「最終金額」を見る
ここはかなり重要だ。
航空券もホテルも、検索画面で最初に見えた数字だけでは判断しないほうがいい。
航空券なら、
- 受託手荷物
- 座席指定
- 機内食
ホテルなら、
- TAT
- County TAT
- GET
- リゾートフィー
- 駐車料金
などが加わる可能性がある。
予約ボタンを押す直前の金額まで進んで比較する。
これだけで「思っていたより高かった」という事故はかなり防げる。
まとめ|日本からハワイへの旅行費用は1人30万〜50万円を基準に考えたい
日本からハワイへの旅行費用を考えるなら、5泊7日で1人30万〜50万円程度を基準にすると計画しやすい。
LCCを使い、ホテルを2人で利用し、TheBusやスーパーを活用すれば25万〜30万円程度も狙える。
反対に、ホテルや食事にこだわり、レンタカーやアクティビティを増やせば50万円を超える。
そして忘れてはいけないのが、2026年現在はESTAだけでも40ドル、オアフ島の宿泊では州TAT11%に加えて郡TAT3%が存在するという点だ。 (CBPカスタマーサービス)
航空券だけを見て「思ったより安い」と判断するのは早い。
私ならまず航空券+ホテル+税金で旅行費用の6〜7割を決め、そこへ食費、交通費、観光費を足す。
そうして40万円の予算を組んで35万円で帰ってこられれば気分はいい。25万円のつもりで出発して40万円使うより、ずっといい。
ハワイ旅行は安い旅ではない。
しかし最初から費用の正体が分かっていれば、「こんなはずではなかった」とワイキキで青ざめる必要もない。青いのは海だけで十分だ。

コメント