dカードの改悪が、正直もう止まらない。
「またか」と思った人は多いはずです。私も同じです。昔はドコモユーザーなら、とりあえずdカードを持っておけばよかった。dカード GOLDなら年会費を払っても、ドコモ料金の還元や年間利用額特典で元が取れる。そんな時代がありました。
でも今は違います。
公共料金や税金の還元率は下がる。入会特典は変わる。年間利用額特典の交換先も変わる。d払いとの組み合わせも昔ほど単純ではない。もはや「ドコモだからdカードで安心」と考えるのは危険です。何も見ずに使い続けると、ポイントをもらっているつもりで、実は静かに損している可能性があります。人間はなぜこういう小さな改定に毎回じわじわ削られるのか。見事な消耗戦です。
結論から言うと、dカードはまだ使える人には使えます。ただし、全員におすすめできるカードではなくなりました。特に公共料金、税金、電子マネーチャージ、d払い、ドコモ料金の支払い方を見直さない人は危ないです。
dカード改悪が止まらないと感じる理由
公共料金と税金の還元率が下がるのはかなり痛い
一番大きいのは、公共料金や税金まわりの還元率見直しです。
dカード公式では、2026年2月1日から、電気料金、ガス料金、水道料金、地方税共同機構、つまりeLTAXでの納税などについて、通常たまるdポイントの還元率を見直すと発表しています。改定前は利用額100円税込につき1ポイントでしたが、改定後は利用額200円税込につき1ポイントになります。つまり、ざっくり言えば1.0%から0.5%です。これは普通に痛いです。家計の固定費でポイントを取っていた人ほど、ダメージがあります。
しかも対象は、生活に近い支払いです。電気、ガス、水道、税金。使わないわけにはいかない支払いです。ここを下げられると、「日常の支払いをdカードにまとめる意味」がかなり弱くなります。
もちろん、例外もあります。公式では、dカード特約店のENEOSでんき、ENEOS都市ガス、コスモでんき、サミットエナジー、イデックスでんき、さらにドコモでんき、ドコモ ガスは本改定の対象外とされています。とはいえ、全員がその対象サービスを使っているわけではありません。多くの人にとっては、普通に還元率ダウンです。
私はここが一番ひどいと思っています。なぜなら、公共料金は一度カード登録すると、あまり見直さないからです。そこを下げると、気づかない人からポイントが減ります。静かな改悪です。派手ではないけど、財布にはちゃんと効きます。
d払いとの組み合わせも昔ほどおいしくない
dカードといえば、d払いとセットで使うイメージがあります。しかし、ここも昔のような単純なお得感はありません。
dカード公式の注意事項では、2022年12月10日から、d払いの支払い方法を「dカードからの支払い」にした場合、dカード決済ポイント1.0%は進呈対象外となり、かわりにd払いの基本還元0.5%とdカード支払い特典0.5%で合計1.0%になる、と説明されています。
つまり、「d払いにdカードを設定すればカード分もd払い分も二重でガッツリ取れる」と思っているなら、それは古い感覚です。d払い自体は便利です。でも、ポイント目的で考えるなら、条件を見ないと期待外れになります。
このあたりが、dカードのわかりにくさです。お得に見える。キャンペーンもある。ポイ活プランもある。でも細かい条件を読むと、「あれ、思ったより増えないな」となる。まるでポイント制度が小さな迷路です。出口にたどり着いたころには、やる気が半分死んでいます。
電子マネーチャージはポイント対象外が多い
電子マネーチャージも注意です。
dカード公式のポイント進呈対象一覧では、モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCA、楽天Edy、ANA Pay、nanaco、SMART ICOCA、TOYOTA Wallet、WAONなど、電子マネーや決済サービスへのチャージはポイント対象外とされています。
ここも地味に大事です。普段からSuicaやPASMOを使う人は多いです。交通費、コンビニ、自販機、ちょっとした買い物。生活の中で使いやすい支払いなのに、dカードでチャージしても通常ポイントがつかないなら、ポイント面では弱いです。
ただし、年間利用額特典の累計対象については少し別です。2025年配布特典からのリニューアルでは、モバイルSuicaチャージ、モバイルPASMOチャージ、モバイルICOCAチャージが年間利用額特典の累計対象に含まれるとされています。
ここは少しややこしいです。通常ポイントはつかない。でも年間利用額特典の判定には使える場面がある。こういう仕様が、利用者の頭を疲れさせます。カード会社はたぶん「便利にしました」と言うでしょう。でも利用者からすれば、「ポイント対象なのか対象外なのか、どっちなんだよ」となります。
dカード GOLDも手放しでは喜べない
年間利用額特典は実質ダウンしている
dカード GOLDの大きな魅力の一つが、年間利用額特典でした。
以前は、年間のお買物累計額100万円達成で11,000円相当、200万円達成で22,000円相当の選べるクーポンがありました。しかし2025年配布特典からは、dカード GOLD会員は100万円達成で10,000円相当のクーポンになっています。
たった1,000円の差に見えるかもしれません。でも、dカード GOLDの年会費は11,000円税込です。年会費と同じ額のクーポンで「実質年会費無料」と言いやすかったものが、10,000円相当になると、気持ちよく相殺とは言いにくくなります。
しかも、クーポンは現金ではありません。使える場所や内容に条件があります。ポイントや現金のように自由に使えるわけではないので、実際の価値は人によって変わります。
2026年度は交換先から外れたサービスもある
2026年度の年間利用額特典では、クーポン交換先も変わっています。
公式ページでは、2026年度のクーポン交換先について、2025年度に提供していた「dショッピング」「dジョブスマホワーク」「kikito」「チョコザップ」は2026年度の提供内容に含まれていないと明記されています。
これは人によっては大きいです。特にdショッピングを使っていた人にとっては、かなり使い勝手が落ちたと感じるはずです。クーポンは、使いたい場所で使えてこそ価値があります。交換先が自分に合わないなら、額面が10,000円でも10,000円の価値はありません。
ここがクレジットカード特典の怖いところです。数字だけ見るとお得に見える。でも実際に使うと、「ほしいものがない」「使う場所がない」「期限がある」となる。お得の皮をかぶった宿題です。
ドコモ料金10%還元も対象外に注意
dカード GOLDの強みとして、対象のドコモ利用料金に対する10%還元があります。公式でも、ドコモケータイやドコモ光などの対象料金で10%還元と案内されています。
ただし、ここにも注意があります。公式ページでは、ドコモ mini、irumo、ahamo、ahamo光利用料金、端末代金、事務手数料など一部対象外があるとされています。
つまり、ahamoユーザーが「ドコモ系だからdカード GOLDで10%還元だ」と思っていると、かなり危ないです。対象外がある以上、自分のプランで本当に得するかを確認しないといけません。
昔のdカード GOLDは、ドコモ本家の高めのプランを使っている人ほど強かったです。でも今は、ahamoやirumoなど、安いプランを使う人も増えています。その流れの中で、dカード GOLDの価値は人によってかなり差が出ます。
入会特典も2026年7月から変わる
2026年6月30日で複数の特典が終了
入会特典まわりも変わります。
dカード公式は、「dカード PLATINUM入会&利用特典」「dカード GOLD入会&利用特典」「dカード GOLD U入会&利用特典」「家計まるごとdカードのお支払いがおトク!」の4つの特典を2026年6月30日に終了すると発表しています。
そして2026年7月1日申込分からは、新しい特典が始まる予定です。新しい内容では、dカード新規入会特典、固定費支払特典、利用特典などに分かれています。たとえば、dカード PLATINUMの新規入会特典は2,000ポイント、dカード GOLDも2,000ポイント、通常のdカードは500ポイントです。さらに固定費支払特典は全カード共通で最大2,400ポイント、利用特典はカード種別により最大5,000ポイントなどとなっています。
これを見て思うのは、条件が多いということです。入会する。メール設定をする。Webエントリーをする。対象カテゴリの支払いをする。対象決済を5回する。こういう条件が重なると、面倒です。
もちろん、もらえるならありがたいです。でも、昔のように「入れば大きく得する」という感じは弱くなっています。特典の額だけで飛びつくより、自分の支払いと合うかを見るべきです。
dカードはもう持つ意味がないのか
通常のdカードは年会費無料ならまだ使える
通常のdカードは、年会費無料で使えるなら、まだ持つ意味はあります。
通常の買い物で1.0%還元の場面があるなら、サブカードとしては使えます。dポイントを貯めたい人、ドコモ系サービスを使う人、d払いをたまに使う人なら、完全に不要とは言いません。
ただし、メインカードとして家計を全部まとめるかは別です。公共料金や税金が0.5%になるなら、固定費用のカードとしては弱くなります。ここは冷静に見たほうがいいです。
私なら、通常dカードは「dポイント用のサブカード」として見ます。メインカードにするには、改悪の流れが不安です。
dカード GOLDは年間100万円を使う人向け
dカード GOLDは、年間100万円をきちんと使い、年間利用額特典を確実に使える人なら、まだ検討できます。
ただし、年会費11,000円税込を払うカードです。年間利用額特典が10,000円相当になった以上、年会費を丸ごと回収できるとは言いにくくなりました。ドコモ料金の10%還元、ケータイ補償、年間利用額特典を全部合わせて考える必要があります。
逆に、ahamoユーザー、irumoユーザー、公共料金目的の人、年間100万円を使わない人は、かなり微妙です。年会費を払ってまで持つ意味があるかは、きちんと計算するべきです。
dカード PLATINUMはかなり人を選ぶ
dカード PLATINUMは、さらに人を選びます。
年間利用額特典は、年間100万円で10,000円相当、200万円で20,000円相当、300万円で30,000円相当、400万円で40,000円相当のクーポンが用意されています。
さらにdカード PLATINUMには、前年のお買物額累計によって最大40,000円相当の特典、最大20万円分のケータイ補償なども案内されています。
でも、PLATINUMは年会費も重いカードです。公式の入会特典ページでも、dカード PLATINUMの年会費は29,700円税込とされています。
つまり、かなり使う人向けです。なんとなく見栄で持つカードではありません。年間400万円近く使う、ドコモ経済圏を深く使う、特典も使い切る。そこまでできる人なら候補です。そうでないなら、無理に持つ必要はありません。
dカード改悪への対策
公共料金と税金はカードを分ける
まずやるべきことは、公共料金と税金の支払いカードを見直すことです。
2026年2月1日以降、対象の公共料金や税金はdカードの通常ポイントが0.5%になります。これなら、公共料金や税金でより条件の良いカードを別に使うほうがよい場合があります。もちろん、他社カードも改定される可能性があるので、公式の条件確認は必要です。
私は、dカードに全部まとめる時代は終わったと思っています。支払い先ごとにカードを分けるほうが現実的です。面倒ですが、固定費は毎月効きます。ここを放置するのはもったいないです。
年間利用額特典を使い切れるか確認する
dカード GOLDやPLATINUMを持つなら、年間利用額特典を本当に使えるか確認したほうがいいです。
2026年度は、dショッピング、dジョブスマホワーク、kikito、チョコザップが交換先に含まれていません。
この時点で、「使う場所がない」と感じるなら危険です。クーポンは、使わないならただの画面上の数字です。年会費を払って、使いにくいクーポンをもらって満足するのは、なかなか高度な自傷行為です。
dカードをメインからサブに落とす
dカード改悪が続くなら、無理にメインカードにしなくていいです。
dポイントを貯めたい買い物だけdカード。d払いで必要なときだけdカード。ドコモ関係で得する支払いだけdカード。こういう使い方のほうが安全です。
「ドコモユーザーだから全部dカード」という考え方は古いです。今は、支払いごとに一番得な方法を選ぶ時代です。面倒ですが、改悪が続くなら利用者側も動くしかありません。
まとめ
dカード改悪が止まらないと感じるのは、気のせいではありません。
2026年2月1日から、公共料金や税金などの一部支払いは、通常ポイントの還元率が100円で1ポイントから200円で1ポイントに下がります。つまり、固定費のポイント効率は落ちます。
dカード GOLDの年間利用額特典も、以前の100万円達成で11,000円相当から、2025年配布特典以降は10,000円相当に変わっています。
さらに2026年度の年間利用額特典では、dショッピングなど一部の交換先が外れています。
入会特典も2026年6月30日で複数終了し、2026年7月1日から新しい特典に切り替わります。
だから、今のdカードは「持っていれば自動でお得」ではありません。通常dカードはサブカード向き。dカード GOLDは年間100万円以上使い、ドコモ料金や特典を使い切れる人向き。dカード PLATINUMは、かなり利用額が大きい人向きです。
私の結論はこれです。
dカードはまだ終わってはいません。でも、何も考えずにメインカードにする時代は終わりました。公共料金、税金、電子マネーチャージ、年間利用額特典の交換先。この4つを確認して、得しないならさっさと支払いを分けるべきです。
ポイントは勝手に増えません。むしろ、気づかない人から静かに減っていきます。dカード改悪が止まらない今、利用者側も「ドコモだから安心」という眠たい考えを捨てるべきです。

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