どうも、自作PC沼にハマった男「たっく」です。
予算10万円で作れるPCって、どんな構成がいいのかな?
そんな疑問を解消すべく、今回は自作PC歴8ヶ月の僕が「予算10万円で作れる自作PCの構成&パーツ」を解説していきます。
限られた予算の中で目的に合った構成やパーツを選択しないと、コスパの悪い自作PCになるかもしれません。少しでも最適な自作PCを作りたいということであれば、当記事は参考になると思います。
- 構成を考えるポイント
- 目的別のオススメ構成例
- 既製品から選ぶ10万円PC
予算10万円ほどで作れる構成&パーツが分かるので、目的に合う満足度の高い自作PCが作れるようになります。気になる人は、ぜひ読み進めてみてください。
10万円予算で自作PCの構成を考えるポイント
構成を考えるポイントは、以下の5点です。
- 使用用途に合わせてCPU、GPUを決める
- マザーボードをCPUおよび用途から決める
- クーラー、電源容量をCPU、GPUの消費電力から決める
- メモリ、SSDを予算内で大容量のものを決める
- ケースはクーラーやマザーボード、GPUのサイズに合わせて入るものから決める
予算的に余裕がない方や厳しい方は、以下の2点をしっかり把握しておきましょう。
- 用途に合わせた必要スペック
- 現環境から流用できるソフトや付属品があるか
使用用途に合わせてCPU、GPUを決める
CPUは、コア数及びスレッド数に注目しましょう。予算的に、快適なミニマムラインは4コア8スレッドかと思います。ゲーム用は、現在だとIntelのアルダーレイクのようなコア性能が高いものを選ぶと良いです。編集用は、コア数がゲーム用より多いものを選びましょう。
GPUは、レイトレーシングのような最新の機能を使いたい場合は最新世代のGPUが良いと思います。現在売られているもので予算を考えると、最低限GTX1650以上があると良いと思います。編集用は、VRAMが多いものがより良いです。
マザーボードをCPUおよび用途から決める
マザーボードは、CPUによって決まります。
今回は最新のアルダーレイクをベースに構成を検討しています。なので、型番は610・660・670・690から選びます。型番が大きいものほどOCができるなど拡張性が高いです。OCなどをしない一般向けには、660程度で十分だと思います。あと、サイズは無難に拡張性も多少あるATXが良いと思います。
クーラー、電源容量をCPU、GPUの消費電力から決める
クーラーは、CPUの消費電力から判断しましょう。OCなどしない場合やネットサーフィン程度なら、付属のCPUクーラーでも問題ありません。ですが、ゲームや編集など途中でCPUの温度が上がって動作が遅くなると困る場合は市販のクーラーがおすすめです。12㎝ファンのついたクーラーだと、ケースとの干渉も少ないのでオススメです。
電源容量は、CPUとGPU消費電力の合算値の倍くらいにしましょう。電源容量の半分くらいが、電力効率的に良いためです。また、倍といっているのは容量を大きくしておけばカスタマイズで最新のCPUやGPUなどにも対応できる場合があるからです。
メモリ、SSDを予算内で大容量のものを決める
メモリは、最低8GB以上は欲しいです。ゲームをする人は16GB、編集をする人は32GBぐらいが理想だと思います。可能であれば、動作周波数は高めのものだとより良いと思います。現在は、DDR4が主流で新しくDDR5という高速なものが出てきていますが、とりあえずはDDR4で十分だと思います。
SSDはM.2タイプのものにしましょう。設置が簡単で、高速なものが多いのでストレスなくソフトが起動できると思います。容量は1TBあれば、とりあえずは十分だと思います。足らない場合はSSDを追加していきましょう。
ケースはクーラーやマザーボード、GPUのサイズに合わせて入るものから決める
ケース選びの基本は、ATXのマザーボードが入るサイズで探すとよいと思います。
GPUが高性能なものはサイズが大きいので注意が必要です。ただ、今回は予算的にハイエンドのGPUは選べないので、過度な注意は不要です。グレードアップする際はしっかり確認してください。なので今回の予算の場合、特に注意が必要なのがCPUクーラーとの高さが干渉することです。前述しましたが、12㎝ファンタイプのものであれば干渉しにくいクーラーが多いですが、ここはしっかり確認しておきましょう。今回、見た目は以下の3点の理由により度外視して最もコストを削減する方向で選んでいます。
- 用途優先で今回は構成すること
- 見た目もこだわりだすと予算にきりがないこと
- 見た目は個人の価値観に大きく依存すること
【目的別】予算10万円で作るオススメ構成
今回は、予算10万円と設定して作成しました。
以下の3つの目的別に、構成のポイントを解説します。なので、必要に応じてご自身の使用用途に合ったパーツをカスタマイズしてください。
- ゲーム用
- 画像・動画編集用
- 仕事、ネットサーフィンなど
ゲーム用
ゲームは、GPUに重きを置いた構成となります。
カテゴリー | 型番 | 値段(記事作成時点) |
---|---|---|
CPU | Core i5-12400F 6コア(P-core 6(2.5GHz)/12スレッド/Sigle P Turbo(4.4GHz)/Smart Cache 18MB/TDP65W ※F型番は内蔵グラフィックスは搭載されておりません。 | 23,470円(税込) |
CPUクーラー | R-AK400-BKNNMN-G-1(AK400) | 3,980円(税込) |
マザーボード | B660 Pro RS | 18,108円(税込) |
ケース | ZALMAN T8 | 3,380円(税込) |
電源 | TUF-GAMING-650B | 6,980円(税込) |
メモリー | F4-2133C15D-16GNT by リンクスインターナショナル | 6,730円(税込) |
SSD | CT1000P2SSD8JP | 13,180円(税込) |
GPU | TUF-GTX1660S-O6G-GAMING | 38,800円(税込) |
合計114,628円 |
理想としてはRTX3050、次点でGTX2060が理想でしたが、予算の都合上今回の構成は若干スペック不足気味です。予算的に低~中解像度でのゲームをする感じになります。高解像度で高fpsのゲームを行いたいのであれば、今回の構成を参考にCPU、GPUを高性能のものにアップグレードしてみてください。ゲーム用のアップグレードするポイントは、以下の2点です。
- 解像度やfpsを上げたい人は、ビデオカードを上のクラスをにする
例:RTX3050等 - たくさんの種類のゲームを行いたい人は、SSDの容量を増やす
例:2TB等
画像・動画編集用
編集用は、CPUに重きを置いた構成となります。
カテゴリー | 型番 | 値段(記事作成時点) |
---|---|---|
CPU | Core i5-12600KF 10コア(P-core 6(3.7GHz)+E-core 4(2.8GHz)/16スレッド/Sigle P Turbo(4.9GHz)、E Turbo (3.6GHz)/Smart Cache 20MB/TDP125W ※F型番は内蔵グラフィックスは搭載されておりません。 | 35,640円(税込) |
CPUクーラー | R-AK400-BKNNMN-G-1(AK400) | 3,980円(税込) |
マザーボード | B660 Pro RS | 18,108円(税込) |
ケース | ZALMAN T8 | 3,380円(税込) |
電源 | TUF-GAMING-650B | 6,980円(税込) |
メモリー | F4-2133C15D-16GNT by リンクスインターナショナル | 6,730円(税込) |
SSD | CT1000P2SSD8JP | 13,180円(税込) |
GPU | ZTGTX1650-4GBLP/ZT-T16520H-10L ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 LP GDDR6 | 29,800円(税込) |
合計117,798円 |
CPUの理想としては、8コア以上が理想だと思います。また、GPUの理想としてはVRAM8GB以上が理想でしたが、予算の都合上今回の構成はスペック不足気味です。なので、これでは性能不足だと思う方は今回の構成を参考にCPU、GPUを高性能のものにアップグレードしてみてください。編集用のアップグレードするポイントは、以下の3点です。
- 映像処理性能を上げたい人は、CPUまたはビデオカード、その両方を上のクラスにする
例:12コア以上やRTX3050等 - たくさんデータの保管を行いたい人は、SSDの容量を増やす
例:2TB等 - 多くのデータ処理をまとめて行いたい場合は、メモリ容量を増やす
例:32GB等
仕事、ネットサーフィンなど
仕事・ネットサーフィン・初めて自作に取り組みたい方には、基本的には今回の構成であればほとんど問題ないと思います。
カテゴリー | 型番 | 値段(記事作成時点) |
---|---|---|
CPU | Core i3-12100 4コア(P-core 4(3.3GHz)/8スレッド/Sigle P Turbo(4.3GHz)/Smart Cache 12MB/UHD Graphics 730/TDP60W | 17,710円(税込) |
マザーボード | B660 Pro RS | 18,108円(税込) |
ケース | ZALMAN T8 | 3,380円(税込) |
電源 | TUF-GAMING-650B | 6,980円(税込) |
メモリー | F4-2133C15D-16GNT by リンクスインターナショナル | 6,730円(税込) |
SSD | CT1000P2SSD8JP | 13,180円(税込) |
合計66,088円 |
オーバースペックだと思う人は、以下の点を基準にダウングレードを検討してください。
- データの保管が少ない人は、SSDの容量を減らす
- 並列処理が少ないのであればメモリ容量を減らす
- 電源容量を減らす
※将来、ビデオカードを追加したいのであればダウングレードはしないほうが良い
仕事の場合は、officeソフトなど以外に利用するソフトがある場合は仕様を確認してください。仕様以上のスペックであれば問題ないので、上記の構成を参考に必要であればアップグレードしましょう。
ただ自作をして遊びたいなど、とにかく安く済ませたいという方は、以下の記事をご参考ください。
予算10万円で購入できるパソコンを買うのもあり
予算10万で既製のパソコンを購入するのはどうなの?
既製ノートパソコン参考例
ノートパソコンだと、この予算ではスペック的に自作PCと比較すれば見劣りする部分が多いかもしれません。
既製デスクトップパソコン参考例
デスクトップパソコンだとCPUは同世代のものがありますが、容量などが若干少ないです。ノートに比べると、差分が少ないので手っ取り早く性能高めのPCであればデスクトップはありかもしれません。ただ、ゲームや編集向けとしてはGPUがなかったりと性能不足な場合もあります。
なので、既製品のものでゲーム用などのデスクトップ購入するのであれば、予算を上げてもう少し上のグレードを購入したほうがいいかもしれません。
スペックにこだわるのであれば、既製品より自作PCのほうが同価格帯だと良い性能を得やすい場合が多い印象です。
ただ、急にPCが必要な場合には、余分な付属品などが付いていても保証を重視する方は既製品が良いかもしれません。
予算10万円なら必要最低限の自作PCが作れる
結論としては、予算10万円でも「最低限のゲームや編集用の自作PC」は作れます。主なスペックは、下記のような感じです。
- CPUは6コア12スレッド前後
- GPUはGTX1650程度
- メモリ16GBくらい
- SSD1TBくらい
- 電源容量650Wくらい
CPUやGPUは必要最低限な感じで、構成のネックになっています。一応、マザーボードは最新チップセットのものなので拡張ができる構成になっています。同様に拡張することを見越して、電源は少しだけですが余裕があるようにしています。
10万円あればとりあえず、自作も楽しめて、ゲームも編集もなんとかできるレベルの性能が用意できそうです。あくまで一例ですので、皆さんの使用用途にあわせてカスタマイズしてみてください。
コメント