日本各地を訪れる訪日外国人観光客の数は、パンデミック以降急激に回復し、再び過去最高を更新しつつある。しかしその一方で、文化財や自然環境への無理解・無配慮による破壊行為が相次ぎ、日本人からの不満と怒りが爆発している。「文化や自然を破壊する外国人は日本から排除すべきだ」という過激な意見まで噴出しており、ネット上でも大きな議論を呼んでいる。
文化財への無神経な接触や破損が相次ぐ
清水寺や金閣寺、伏見稲荷など世界的にも有名な文化財を訪れる外国人観光客の中には、「撮影のために立ち入り禁止区域に侵入」「寺社の建物に落書き」「賽銭箱にコイン以外の異物を投入する」といった迷惑行為に及ぶ者が後を絶たない。2024年には奈良の興福寺で、外国人観光客が仏像に触れ、指先を欠損させるという事件まで発生し、日本中に衝撃を与えた。
ゴミの放置、動植物の乱獲…自然破壊の現場は観光地に広がる
富士山周辺や北海道の大雪山、沖縄の離島など、日本の自然観光スポットも外国人観光客によって荒らされている。登山道でのポイ捨て、無許可でのキャンプ、さらには希少動植物の持ち帰りなど、環境破壊に直結する行動が目立ってきた。とくに富士山では、山小屋のスタッフが「登山道にマナーを守らない外国人が増えすぎて安全が確保できない」と嘆く声もある。
「郷に入っては郷に従え」が通じない？文化の違いと観光教育の限界
観光立国を掲げる日本政府は、訪日客に対して「おもてなし」の精神を大切にしてきたが、その一方で外国人観光客の中には、日本独自の礼儀や文化を理解しようとしない者も少なくない。「靴を脱がずに寺社に上がる」「路上で大声を上げる」「温泉でタトゥーを隠さずに入る」など、現地の文化やルールを無視した行動は、地域住民との摩擦を深めている。
「排除すべき」声が強まる背景には、長年の蓄積されたフラストレーション
SNSや匿名掲示板では、「もう限界だ」「観光地が外国人に汚されていくのを見るのがつらい」「文化も自然も守れないなら、外国人観光客なんていらない」といった書き込みが急増中。とくに地方都市では、生活圏にまで踏み込んでくる観光客に対して、歓迎ムードから一転して「排除すべき」という感情が高まっている。
対策は「排除」しかないのか？ 観光政策の見直しを求める声
「マナーを守れない観光客は入国禁止にすべき」「観光税を大幅に引き上げて、無責任な観光客を抑制せよ」といった提案も現実味を帯びてきている。京都市では実験的に観光地の立ち入り制限や有料化を進めており、今後全国的に「量より質」を重視する観光戦略へのシフトが加速する見通しだ。
外国人観光客に日本の価値観を伝える教育と仕組みが急務
「排除」という感情的な対応ではなく、「教育」や「入国時の啓発強化」によって日本文化の保護と観光の共存を目指す声もある。例えば、入国審査時にマナー教育動画を強制視聴させる、重大なマナー違反には即時退去や再入国禁止処分を科すといった対策が現実味を帯びている。観光を支えるインフラ整備と同時に、「日本を守る観光のかたち」が今、真剣に問われている。
まとめ：観光立国の裏で失われるものに目を向けるべき時
訪日外国人観光客の増加は経済的メリットをもたらすが、それと引き換えに日本の文化や自然が傷つけられるのならば、持続可能な未来はない。「文化や自然を破壊する外国人は排除すべき」といった過激な主張が出るほど、地域社会が切実な危機感を抱いている今こそ、政府・自治体・旅行業界が一丸となり、根本的な対策を打つべきときである。日本を愛し、日本を守る観光のあり方が、いま改めて問われている。
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