エクストレイル(X-Trail)T33型は、日産の人気SUVの中でも最新型であり、アウトドアから日常使いまで幅広く活躍します。そんなT33をメンテナンスやタイヤ交換の際に自分でジャッキアップしようと考える方も多いでしょう。しかし、「実際に何センチ持ち上げれば安全か」「最低地上高は?」「市販のジャッキで大丈夫?」など、不安になる点もあります。この記事では、T33型エクストレイルのジャッキアップに必要な高さ(センチ)や具体的な方法、注意点を徹底解説します。
エクストレイルT33の最低地上高とジャッキアップに必要な高さは?
まず最初に把握すべきはエクストレイルT33の最低地上高です。
- 最低地上高:190mm(19cm)
- 純正タイヤサイズ:235/60R18(グレードにより異なる)
- タイヤの直径:約 715mm
ここから逆算して、ジャッキアップ時にタイヤが完全に地面から浮くために必要な高さは、最低でも約30cm〜35cmです。
具体的には以下のように考えます:
- 車体の下にジャッキが入る最低高 → 約11〜13cm
- タイヤが浮くまで上げる必要高 → 約15〜20cm
- 安全マージン → 5cm
合計:30〜35cm程度のリフト量が必要
市販のジャッキであれば、最低位が11cm以下で最高位が35cm以上あるものを選ぶと安心です。
T33に適したジャッキのタイプとは?
SUVであるT33エクストレイルには、耐荷重・高さの両面で対応できるジャッキを選ぶ必要があります。
✅ おすすめのジャッキタイプ:
- 油圧式フロアジャッキ(2t以上対応)
- 最低位:約80〜110mm
- 最高位:約350〜500mm
- 安定性が高く、作業性も良好
- パンタグラフジャッキ(車載タイプ)
- 純正装備だが、耐久性・安定性には不安あり
- 非常用と割り切るのが吉
- ボトルジャッキ
- 最低位が高め(150mm前後)なので使えない場合も
結論として、T33にはフロアジャッキが最もおすすめです。特にSUV対応モデルであれば、**「最低位90mm、最高位400mm、耐荷重2t以上」**のものがベストです。
ジャッキアップポイントはどこ?T33専用の位置を解説
日産公式の整備マニュアルに基づき、T33のジャッキアップポイントは以下の通りです:
フロント:
- フロントサブフレームの中央部(けん引フック付近)
- または、左右のサイドシルの指定部分(切り欠きあり)
リア:
- リアデフのハウジング中央
- または、左右のリアサイドシル指定位置
ポイントを外すと、車体や足回りの損傷につながるため、取扱説明書を必ず確認しながら作業を行いましょう。
ジャッキアップ時の注意点と安全対策
✅ 平坦で硬い場所で作業する
アスファルトやコンクリートなどの硬い地面で行いましょう。傾斜や砂利道では非常に危険です。
✅ ウマ(リジットラック)を必ず併用する
ジャッキだけで車体を支えるのはNG。必ずリジットラック(ウマ)を使って安全確保を。
✅ サイドブレーキ+シフトを「P」に
AT車の場合はパーキングブレーキ+Pレンジで固定し、輪止め(タイヤストッパー)を使用するとより安全です。
ジャッキアップしやすいカスタムや便利アイテム
T33ユーザーには以下のアイテムが人気です:
- スロープ(ラダーレール):フロントを少し持ち上げてジャッキを差し込みやすく
- ラバーパッド付きジャッキ:ボディを傷つけず、安定感もUP
- トルクレンチ:ホイール取り付け時に必須(推奨トルク:112N・m)
まとめ:T33のジャッキアップに必要な「高さ」は30〜35cm!安全第一でDIYメンテを楽しもう
エクストレイルT33をジャッキアップする際の目安として、最低30cm〜最大35cmの持ち上げ高さが必要です。純正ジャッキでは心許ない場合も多いため、SUV対応の油圧式フロアジャッキを推奨します。
また、ジャッキアップ作業は常にリスクを伴うため、ジャッキポイントの正確な位置確認、ウマの併用、安全対策の徹底が不可欠です。
安心・安全なメンテナンスを行い、あなたのT33ライフをもっと快適にしましょう!
コメント