物流や建設業などで欠かせない10tトラック(大型トラック)。その大きさと積載量から「男の仕事」「プロの道具」という印象を持つ人も多いでしょう。しかし、実際にこの10tトラックを運転するためには、どのような免許が必要なのでしょうか?また、どこで、どうやって取得するのか?費用や期間は?年齢や経験は?……と気になることはたくさんあります。
この記事では、「10tトラック 免許 取得方法」というキーワードをベースに、初心者でもわかるように徹底的に解説します。これからドライバーを目指す方、キャリアアップを狙う方、必見の内容です。
10tトラックに必要な免許は「大型自動車免許」
まず結論から言えば、10tトラックを運転するには「大型自動車免許(大型免許)」が必要です。大型免許は、以下のいずれかの条件を満たす車両の運転を許可するものです:
- 車両総重量:11トン以上
- 最大積載量:6.5トン以上
- 乗車定員:30人以上
一般的に「10tトラック」と呼ばれる車両は、これらの基準を超えているため、普通免許や中型免許では運転できません。
大型免許を取得する条件とは?年齢・経験に要注意
大型自動車免許を取得するためには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 年齢:21歳以上
- 普通免許等の保有歴:通算で3年以上(中型免許・準中型免許も可)
- 視力:両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上(眼鏡等可)
- 深視力:3回の測定の平均誤差が2cm以内(深視力検査あり)
- 色彩識別能力、運動能力に異常がないこと
※普通免許を取得した日から3年以上の「運転経験」が必須なため、いきなり大型免許を取ることはできません。
10tトラックの免許(大型免許)はどこで取れる?2つの方法
- 教習所での取得(指定自動車教習所)
→ 最も一般的な方法。卒業時に技能試験が免除されるため、学科試験のみで免許が取れるのが大きなメリットです。 - 運転免許試験場での一発試験(飛び込み試験)
→ 取得費用を抑えられますが、技能試験が非常に難しく、合格率は低め。ある程度の運転スキルと度胸が必要です。
大型免許の取得にかかる費用と期間の目安
【教習所で取得する場合の費用(※地域・教習所により異なります)】
保有免許 | 費用相場 | 教習期間 |
---|---|---|
普通免許あり | 約25万~35万円 | 約2~4週間(通学制) |
中型免許あり | 約10万~20万円 | 約1~2週間 |
教習所では「技能教習」「学科教習」「適性検査」があり、段階を踏んで学んでいくので、未経験者でも安心して受講できるようになっています。
【一発試験の場合】
費用は合計で約3万〜5万円程度と格安ですが、落ちるたびに再受験料が発生し、何度もチャレンジすることになる場合も。
大型免許の教習内容は?
大型免許取得の教習では、以下のような項目を実技・学科で学びます。
- 車幅・車長感覚の習得(10t車両特有の死角と大きさに慣れる)
- 右左折時の内輪差・オーバーハングの取り扱い
- 坂道発進、S字カーブ、クランク走行、縦列駐車など
- 荷重・積載バランスに関する理論
- 制動距離と積載時のブレーキング
教習中は熟練の指導員が同乗し、操作のコツを徹底的に教えてくれるので、初心者でも実践的なスキルが身に付きます。
取得後にできる仕事は?年収や求人のリアル
10tトラックを運転できるようになると、運送業・建設資材・引越業界など、あらゆる物流分野の“即戦力”として重宝されます。大型免許は常に需要が高く、就職・転職の武器にもなります。
- 年収相場:350万〜600万円前後(経験・会社による)
- 夜勤や長距離配送の場合は700万円以上の例もあり
- 待遇面で中型ドライバーと大きな差が出る
また、10tトラックのドライバーは企業によっては大型手当や無事故手当が加算されることも多く、長期的な収入安定を目指すなら非常に有利な資格です。
まとめ:10tトラックに乗るには、まずは大型免許を取得しよう!
「10tトラック 免許 取得方法」というテーマでお伝えしてきましたが、要点をまとめると以下の通りです:
- 必要な免許は大型自動車免許(普通免許や中型では不可)
- 21歳以上かつ3年以上の運転経験が必須
- 教習所での取得が主流で、費用は25万円前後~
- 一発試験は費用が安いが難易度が高い
- 取得後は高収入・高需要な職種で活躍できる
大型免許を持っているだけで、選べる仕事の幅がグッと広がります。物流の中心を担う「10tトラック」を操るスキルは、一生ものの強力な武器です。今こそ、キャリアアップや転職のために、大型免許取得を真剣に考えてみませんか?
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