人にすすめたいAIツールに挙げるほど便利なのに、私は今も手入力を続けています。
Typelessは、話した言葉を整えて入力するAIの音声入力アプリです。無料プランでも、週ごとの上限の範囲で使えます。人にすすめたいAIツールを聞かれたら、私はTypelessとClaudeを挙げます。
私は無料プランのまま、使っている端末すべてにTypelessを入れています。精度がよく、入力ミスが少ないので楽です。すすめたいほど便利なのに、なぜ手入力が残っているのか。
Typelessを使ってみた
知ったきっかけ
Typelessを知ったのは、AIのニュースで紹介されていたのがきっかけでした。
手入力では、変換ミスを直す手間がかかります。Typelessは精度がよく、入力ミスが少ないので楽です。
AIへの指示に使っている
私がTypelessを使う場面は、AIへの指示です。
一般に、考えながら話すと、言いよどみや言い直しが入りやすくなります。公式の説明にある、言いよどみや言い直しを取り除き、列挙を整える機能は、こうした話し方を文章に整えるためのものです。
ただ、聞き取りによっては、たまに違う言葉に変換されます。私の場合、固有名詞が正しい表記にならないことがあるのです。公式の機能として、固有名詞や専門用語を登録できる個人の辞書も用意されています。
それでも手入力が楽しい
Typelessは、手が疲れたときに使っています。できるだけ使おうとは思っているのですが、まだ手入力が楽しいので、手で打っています。
楽しいのは、コトコト打つところです。
Typelessとふつうの音声入力の違い
Typelessの機能
音声入力というと、話した言葉をそのまま文字にする機能を思い浮かべる人が多いと思います。Typelessの公式サイトでは、話した言葉を、整った文章にして入れることを売りにしています。
公式の説明では、次のようなことができます。
- 「えー」「あのー」などの言いよどみや、余計なくり返しを取り除く
- 言い直したときは、最後に言いたかったことだけを残す
- 話した中の列挙や手順を、箇条書きなどに整える
- 固有名詞や専門用語を、個人の辞書に登録できる
- アプリごとに、文体やトーンを変えられる
対応しているのは、macOS・Windows・Linux・iOS・Androidです。言語は、公式では100以上に対応し、言語を自動で判別するとしています。
Windows・Mac・iPhoneの音声入力との比較
Windows・Mac・iPhoneには、最初から音声入力が入っています。わざわざTypelessを入れなくても、それで足りるのではないか。各社の公式の説明で比べると、次のとおりです。
| Windowsの音声入力 | Macの音声入力 | iPhoneの音声入力 | Typeless | |
|---|---|---|---|---|
| 始め方 | Windowsキー+H | マイクキーなど | キーボードのマイク | アプリを入れる |
| 料金 | OSに付いている | OSに付いている | OSに付いている | 無料プランあり(週ごとの上限) |
| 句読点 | 自動で入れられる | 対応する言語で自動 | 対応する言語で自動 | 公式の説明では、文章として整える |
| 言いよどみや言い直しの整理 | 日本語では説明なし | 説明なし | 説明なし | あり |
話した言葉に句読点をつけて文字にするところまでは、OSの音声入力でもできます。Windowsでは、日本語も対応する言語に入っています。ただし、Windowsの音声入力はインターネットにつないで使う仕組みです。
違いが出るのは、言いよどみや言い直しを整えるところです。Windowsには、言いよどみなどを自動で直す「流動ディクテーション」がありますが、公式の説明では、Copilot+ PCの機能で、使えるのは英語とされています。MacとiPhoneの公式の説明には、言いよどみを取り除く機能は書かれていません。
話したとおりの文字で困らないなら、OSの音声入力で足ります。言いよどみや言い直しを整えた文章にしたいなら、Typelessのようなアプリの出番です。
日本語については、私は日本語で使っていて、入力ミスは少ないと感じています。Typelessのトップページと料金ページの説明は「100以上の言語」までで、日本語の名指しはありません。
文章を入れる以外にできること
Typelessは、話した言葉を入れるだけのアプリではありません。公式サイト(2026年10月13日に確認)では、次の使い方も紹介されています。料金ページでは、翻訳と「Ask anything」(声での直しや質問)が無料プランの一覧に入っています。
- 話しながら翻訳する。話した言葉を、選んだ言語に訳して入れる
- 選んだ文章を、声で直す。文章を選んで指示を話すと、短くする、長くする、トーンを変える、といった直しができる
- 読むだけの文章にも質問する。ウェブページや文書の段落を選んで、要約や説明、翻訳を頼める
- 書き方の癖に合わせる。言い回しやトーンの癖に合わせて、文章を整える。個人の辞書は、自動でも手動でも登録できる
ここに挙げた機能は、公式の説明を訳して要約したものです。私が使っているのは、AIへの指示を声で入れる使い方です。
Typelessの使い方と料金
始め方
Typelessは、公式サイトの「Download」から、使っている端末向けのアプリを入れて使います。デスクトップ(macOS・Windows・Linux)向けと、スマホ(iOS・Android)向けの両方があり、無料プランは、料金ページの「Create account」からアカウントを作れば始められます。
無料プランでどこまで使えるか
私は無料プランで使っています。公式の料金ページによると、無料プラン(Free)と有料プラン(Pro)の違いは次のとおりです。
| 項目 | Free(無料) | Pro(有料) |
|---|---|---|
| 料金 | 0ドル | 年払いで月12ドル、月払いで月30ドル |
| 使える単語の数 | 週ごとの上限あり | 上限なし |
| 精度 | 標準 | 高精度 |
| 混み合っているとき | 標準 | 優先 |
| クラウド同期 | なし | あり |
無料プランの週ごとの上限が何語なのかは、料金ページには書かれていません。文章の整理、翻訳、文体の設定、個人の辞書は、無料プランでも週ごとの上限の範囲で使えます。上限と料金は、2026年10月13日に料金ページで確かめた表示です。
Typelessを使うときの注意点
送る前に読み返す
声で入れた文章は、言いよどみや言い直しが整えられたうえで入ります。便利な反面、整えられた結果が言いたかったことと少しずれることもありえますし、固有名詞が違う言葉になることもあります。
AIへの指示でも、メールやチャットでも、送る前に一度読み返すと安心です。よく使う固有名詞は、個人の辞書に登録しておくと、違う言葉になりにくくなります。仕事の情報を話すときは、声のデータがどう扱われるかも確かめておくとよいでしょう。
声のデータの扱い
声で入力するアプリでは、話した内容がどう扱われるかが気になります。公式サイトでは、次のように説明しています。
- 音声はリアルタイムで処理され、クラウドには保存されない
- 入力したデータは、モデルの学習に使わない
- 入力の履歴は端末に保存される(有料のクラウド同期を使う場合は、暗号化して端末どうしで同期する)
これは、公式の説明を訳して要約したものです。仕事の情報などを話す前には、自分でも公式のプライバシーの説明を確かめておくと安心です。
まとめ
Typelessは、すすめたいAIツールの一つです。精度がよく、入力ミスが少なく、無料プランでも使えます。私は、AIへの指示に使っています。
それでも、今も手入力を続けています。コトコト打つのが楽しいからです。今のところTypelessは、手が疲れたときに使う道具です。

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