「車を買うなら、ディーラーでそのままローンを組めばいい」
私は、この考え方はかなり危険だと思っている。
なぜなら、300万円、400万円という大きなお金を借りるのに、金利を比較しないまま契約すると、同じ車を買っただけなのに支払額が数十万円も変わる可能性があるからだ。
では、2026年現在、中部地方でマイカーローンを組むならどこが安いのか?
調べてみると、十六銀行、静岡銀行、名古屋銀行、百五銀行など、中部地方にはかなり強いローンがある。一方で、全国から申し込める三菱UFJ銀行も無視できない。
結論から言えば、ディーラーでローンを決める前に、銀行系マイカーローンを2~3社比較する価値はかなり大きい。
特に300万円以上を借りるなら、金利1%の差を軽く考えない方がいい。
※金利や条件は2026年10月時点で確認した情報をもとにしています。変動金利の商品も多いため、契約前には必ず各金融機関の最新情報を確認してください。

2026年に中部地方で比較したいマイカーローン
まず、私が中部地方で車を買うなら候補に入れる銀行をまとめる。
| 銀行 | 主な金利・条件 | 特徴 |
|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 300万円なら年2.95%(2026年10月) | 全国対応・Web完結 |
| 三井住友銀行 | 年3.450% | 全国対応・300万円まで |
| 十六銀行 | 年2.425%~4.625% | 岐阜・愛知で有力 |
| 大垣共立銀行 | 基準金利 年3.375%~4.375% | Web契約で最大年1.0%引下げ |
| 名古屋銀行 | Web完結 年2.8% | 住宅ローン利用者は年2.5% |
| あいち銀行 | Web申込 年2.80%~3.45% | 愛知県で比較候補 |
| 静岡銀行 | 条件適用で年1.4%~4.4% | 最低金利はかなり低い |
| 百五銀行 | 年3.10% | 金利が分かりやすい |
ただし、ここで注意したい。
「最低金利が一番低い銀行=自分にとって一番安い銀行」ではない。
審査結果、借入額、Web契約、住宅ローン利用、クレジットカード契約などによって適用金利が変わるからだ。
広告の一番大きな数字だけ見て決めるのは危険だ。
三菱UFJ銀行は全国から申し込める有力候補
300万円なら2026年10月は年2.95%
全国で比較するなら、まず候補になるのが三菱UFJ銀行の「ネットDEマイカーローン」だ。
2026年10月1日以降の金利は借入額によって異なり、
- 200万円以下:年3.50%
- 201万円~500万円:年2.95%
- 501万円~1,000万円:年2.45%
- 1,001万円~3,000万円:年2.375%
となっている。
つまり、300万円の車をローンで購入する場合は年2.95%が基準になる。
最大3,000万円まで借りられ、新車だけでなく中古車やバイクにも利用できる。全国から申し込みでき、Webで手続きを進められる点もかなり強い。住宅ローン利用者には年0.2%の優遇もある。
公式情報:三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン
中部地方だからといって、地銀だけを見る必要はない。
私なら最初に三菱UFJ銀行の金利を一つの基準にする。その数字と地元銀行を比較すれば、かなり判断しやすくなる。
岐阜県なら十六銀行と大垣共立銀行は必ず比較したい
十六銀行はWeb契約がかなり重要
岐阜県や愛知県北部で強いのが十六銀行だ。
じゅうろくマイカーローンの金利は年2.425%~4.625%。保証料も金利に含まれている。
特に重要なのがWeb契約だ。
借入額201万円以上でWeb完結を利用し、じゅうろくアプリの登録などの条件を満たすと、店頭表示金利から年1.2%引き下げられる。200万円以下でも年0.8%の引き下げがある。
公式情報:十六銀行 マイカーローン
300万円前後の車を買う人なら、かなり相性がいい。
岐阜県内でローンを探すなら、十六銀行を比較せずに決める理由はほとんどないと思う。
大垣共立銀行は条件次第で最大年1%引き下げ
もう一つの本命が大垣共立銀行、いわゆるOKBだ。
2026年8月3日時点の基準となる融資金利は年3.375%~4.375%。ここだけ見ると十六銀行より高く感じる。
ただしWeb契約では、給与振込、住宅ローンなど一定の条件を満たすことで最大年1.0%の金利引き下げがある。借入額は最大1,000万円、期間は最長10年だ。
公式情報:大垣共立銀行 マイカーローン
OKBを普段から使っている人なら話が変わる可能性がある。
つまり岐阜県では、単純に「十六とOKBのどちらが安いか」ではなく、自分が受けられる優遇を入れた後の金利で比較するべきだ。
愛知県では名古屋銀行の固定金利が分かりやすい
Web完結なら年2.8%
愛知県で私が注目したいのが名古屋銀行だ。
Web完結なら固定金利で年2.8%。さらに名古屋銀行で住宅ローンを利用している人なら年2.5%となる。窓口契約は年3.1%だ。
公式情報:名古屋銀行 マイカーローン
ここで大きいのが「固定金利」という点だ。
マイカーローンには変動金利がかなり多い。そのため、今の金利だけでなく、返済期間中に金利が変わる可能性も考える必要がある。
固定金利なら契約時点で返済計画を立てやすい。
最低金利だけを競うなら他行が有利な場合もあるが、金利上昇を気にせず返済額を固定したい人にはかなり分かりやすい選択肢だと思う。
あいち銀行も比較対象に入る
あいち銀行のマイカーローンは、2026年5月1日時点で通常年3.90%だが、インターネット申込なら年2.80%~3.45%。
さらに、あいち銀行で住宅資金を利用している場合は年2.40%~3.05%となる。
名古屋銀行と最低水準が近いため、愛知県内なら両方を比較してから決めたい。
静岡県なら静岡銀行はかなり強い
条件を満たせば年1.4%から
静岡県で目を引くのが静岡銀行だ。
2026年8月3日時点では、通常金利が年3.5%~6.2%。しかしWeb申込・契約と対象クレジットカードなど所定の条件を満たす場合、年1.4%~4.4%まで引き下げられる。
公式情報:静岡銀行 マイカーローン
年1.4%という数字だけを見ると非常に強い。
ただし、誰でも1.4%になるわけではない。
静岡銀行は審査によって通常金利が4段階に分かれ、そこから条件に応じて金利が決まる。対象クレジットカードには年会費が発生する場合もある。
だから私は「静岡銀行は1.4%だから絶対一番安い」とは考えない。
自分に提示された金利を見てから判断する。
これが正解だ。
三重県なら百五銀行の年3.10%は分かりやすい
最低金利だけを大きく見せないのが強み
百五銀行のマイカープランは、変動金利で年3.10%。
最大1,000万円、最長10年まで利用でき、保証料は不要となっている。三重県だけでなく愛知県全域、岐阜県など一部地域も営業エリアに含まれる。
公式情報:百五銀行 マイカーローン
私は、この分かりやすさはかなり評価したい。
「年1.0%~5.0%」のような大きな幅があるローンでは、結局自分が何%になるのか審査を受けるまで分からない。
百五銀行は年3.10%という基準がはっきりしているため、他行の審査結果と比較しやすい。
三井住友銀行は便利だが300万円の上限に注意
金利は年3.450%
三井住友銀行にもマイカーローンがある。
2026年時点の変動金利は年3.450%で、借入額は10万円から300万円まで。最長10年、新車・中古車の購入だけでなく、車検、修理、借り換えなどにも使える。
公式情報:三井住友銀行 マイカーローン
ただし最大300万円なので、最近のSUVやミニバンを購入する場合には足りない可能性がある。
また、Webで申し込みはできるものの、契約時にはローン契約機への来店が必要となる。
300万円以内なら比較対象になるが、使いやすさでは三菱UFJ銀行や地銀のWeb完結型の方が便利な人も多いだろう。
金利が違うと300万円の車でいくら差が出る?
金利差は「たった数%」ではない
ここが一番重要だ。
300万円を5年間、元利均等返済、ボーナス払いなしで借りるとする。
金利が返済期間中変わらないものとして概算すると、
| 金利 | 毎月返済額の目安 | 総返済額の目安 |
|---|---|---|
| 年1.4% | 約51,800円 | 約310.8万円 |
| 年2.5% | 約53,200円 | 約319.5万円 |
| 年2.95% | 約53,800円 | 約323.0万円 |
| 年3.45% | 約54,500円 | 約327.0万円 |
| 年4.9% | 約56,500円 | 約338.9万円 |
| 年7.0% | 約59,400円 | 約356.4万円 |
年2.95%と年7.0%を比べると、総返済額は約33万円違う。
年1.4%と年7.0%なら約46万円の差だ。
車は同じである。
エンジン性能も乗り心地も装備も何一つ変わらない。
違うのは、どこからお金を借りたかだけだ。
だからこそ私は、車の値引き交渉には必死なのにローン金利を比較しない、という買い方はかなりもったいないと思う。
※上記は一定金利が続くと仮定した概算です。変動金利の場合、実際の返済額は将来の金利変更などによって変わります。
ディーラーローンと銀行マイカーローンはどちらがいい?
総支払額を重視するなら銀行を先に確認する
ディーラーローンにもメリットはある。
車の購入と一緒に手続きを進められるため、とにかく楽だ。
一方、銀行系マイカーローンは販売店とは別に申し込みや審査を進めなければならない。
ただし、金利差が大きければ、その「少しの手間」が数十万円になる可能性がある。
りそな銀行も銀行系マイカーローンとディーラーローンについて、金利、保証料、繰上返済手数料、契約手続きなどに違いがあると説明している。
公式情報:りそな銀行 マイカーローンとディーラーローンの比較
私なら、まず銀行で仮審査をする。
その金利を持った状態でディーラーの見積もりを見る。
この順番の方が冷静に比較できる。
残価設定ローンは「月々が安い」だけで決めない
月額と総支払額は別の話
最近は残価設定型クレジット、いわゆる「残クレ」を勧められることも多い。
トヨタファイナンスでは、車両価格の一部をあらかじめ残価として据え置くことで、月々の負担を軽くする仕組みとして説明している。
公式情報:トヨタファイナンス 残価設定型クレジット
ここで勘違いしてはいけない。
月々の支払額が安いことと、車を安く買えることは同じではない。
残価を最後にどうするのか、最終的に車を返却するのか買い取るのかまで考えて比較する必要がある。
私は「月々3万円なら買える」という見方ではなく、
最終的にいくら払うのか
で見るべきだと思っている。
マイカーローンは最低金利だけで選ばない
比較するなら5項目を見る
銀行を比較するとき、最低金利だけ見てはいけない。
私なら次の5つを見る。
- 自分に実際に適用される金利
- 固定金利か変動金利か
- 保証料が金利に含まれているか
- 繰上返済手数料はいくらか
- Webだけで契約まで終わるか
特に重要なのは1番だ。
静岡銀行のように最低年1.4%の商品でも、審査結果によって適用金利は変わる。
十六銀行もWeb契約や借入金額によって引下げ幅が違う。
最低金利ランキングだけ見ても、自分がその金利で借りられなければ意味がない。
2026年のマイカーローンは車を決める前に仮審査していい
先に借入条件を確認した方が比較しやすい
「車が決まってからローンを探す」
以前は私も、この順番の方が自然だと思っていた。
しかし現在は、車種が決まっていなくても事前審査できる銀行がある。
三菱UFJ銀行は車種が未定でも申し込みができ、静岡銀行も購入車両を決める前の事前審査に対応している。百五銀行も購入する車が決まる前から申し込み可能だ。
これは大きい。
先に、
「300万円なら何%で借りられるのか」
を確認しておけば、ディーラーでローンを提案されたときに比較できる。
銀行ローンの金利を知らない状態では、提示された金利が高いのか安いのかすら判断できない。
まとめ|中部地方のマイカーローンは2~3社を比較してから決める
2026年現在、中部地方でマイカーローンを探すなら選択肢はかなり多い。
岐阜県なら十六銀行と大垣共立銀行。
愛知県なら名古屋銀行やあいち銀行。
静岡県なら静岡銀行。
三重県なら百五銀行。
そして地域に関係なく、三菱UFJ銀行や三井住友銀行も比較できる。
私なら最初から一社に決めない。
地元銀行1~2社+全国対応の銀行1社。
少なくともこの程度は比較する。
300万円を5年間借りるだけでも、金利によって総支払額が30万円、40万円と変わることがある。
車の値引きで10万円を交渉する一方、ローンで30万円多く払っていたら本末転倒だ。
「月々いくらなら払えるか」だけでは足りない。
見るべきなのは、金利と総返済額、そして自分に実際に提示される条件である。
同じ車を買うなら、余計な利息まで喜んで払う必要はない。


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