グーグルサーチコンソールで一度すべてのページを削除して再登録する方法と注意点【2025年完全版】

グーグルサーチコンソール(以下GSC)は、ウェブサイトのインデックス状況や検索パフォーマンスを管理するための強力な無料ツールです。しかし、サイトをリニューアルしたり、古いページを削除したりした後、「一度すべてのページを削除して再登録したい」と考える人も少なくありません。この記事では、GSC上でのページ削除と再登録の正しい手順、注意点、そしてSEO的な影響について詳しく解説します。


目次

グーグルサーチコンソールとは何かを再確認しよう

グーグルサーチコンソールは、Googleが公式に提供するサイト管理ツールです。主な機能は次の通りです。

  • ウェブページのインデックス状況を確認
  • 検索キーワード(クエリ)ごとのクリック数・表示回数・CTR・順位を分析
  • サイトマップ送信URL検査による再インデックス申請
  • セキュリティやモバイルユーザビリティなどの問題検出

これらの機能により、サイト管理者はGoogle検索における自分のサイトの状態を把握し、改善につなげることができます。


なぜ「すべてのページを削除して再登録」したいのか?

一度すべてを削除して登録し直すという行為には、主に以下のような背景があります。

  • 大規模なリニューアルやドメイン変更
  • URL構造の見直し(例:/blog//column/
  • 古いコンテンツや重複ページを整理したい
  • インデックスが混乱して正確なデータが取れない

これらの場合、GSC上でのデータやインデックスが古いままだと、正しいパフォーマンス分析ができません。そのため、クリーンな状態に戻したいと考えるのです。


「削除」と「再登録」は異なる操作であることを理解しよう

まず知っておくべき重要な点は、GSC上で「削除」操作をしても、Googleのインデックスから完全に消えるわけではないということです。

GSCでできる削除は「一時的な削除(Temporary Removal)」であり、検索結果から一時的に非表示にするだけです。

もしサイト全体をインデックスから除外したい場合は、以下のような手順が必要になります。

  • サーバー側でnoindexタグを設定
  • robots.txtでクロールをブロック
  • 不要なURLを301リダイレクトまたは削除
  • その後にGSCでURL削除リクエストを送信

これを誤ると、Googleの検索結果に古いページが残り続けたり、再登録時にクロールエラーが発生したりします。


手順①:すべてのページを削除する準備をする

まず、いきなり削除する前に、現状のデータをバックアップしましょう。

  • GSC内の「検索パフォーマンス」データをエクスポート(CSV形式推奨)
  • 「カバレッジ」レポートを確認し、エラーURLをメモ
  • Google Analytics(GA4)と連携している場合はトラフィックデータも保存

このバックアップを取っておくことで、削除後の再登録時に比較分析が可能になります。


手順②:GSCで一時的にページを削除する

GSCの「削除」ツールを利用する手順は次の通りです。

  1. GSCにログイン
  2. 対象プロパティ(サイト)を選択
  3. 左メニューの「インデックス」>「削除」をクリック
  4. 「新しいリクエスト」を選択
  5. 「URLの一時的な削除」を選び、対象URLを入力

これを繰り返すことで、個別URL単位で検索結果から非表示にできます。
ただし、この操作は約6か月間の一時的非表示にすぎません。


手順③:不要なページをサーバー側で恒久的に削除する

GSCだけでは恒久的な削除はできません。以下のように技術的な設定変更が必要です。

  • 削除したいURLを404(Not Found)または410(Gone)で返す
  • noindexタグをHTML内に記述
  • robots.txtでクロールを制御
  • サイトマップから該当URLを削除

こうすることで、Googlebotが再クロール時にページの削除を認識し、インデックスから自動的に除外してくれます。


手順④:サイトマップを再送信する

すべての不要ページを削除したら、新しい構造に合わせてXMLサイトマップを再作成しましょう。

  • WordPressなら「XML Sitemap & Google News」や「Yoast SEO」プラグインで自動生成可能
  • 静的サイトの場合はsitemap.xmlを手動で修正

その後、GSCの「サイトマップ」メニューから新しいURLを送信します。これにより、Googleが最新のページ構造を認識しやすくなります。


手順⑤:重要ページを優先して再登録する

完全に削除して再登録する場合、すべてのページを一度にリクエストするとGooglebotが混乱します。

そのため、以下のように段階的に再登録するのが理想です。

  1. トップページ
  2. 主要カテゴリー(サービス・商品ページなど)
  3. 高品質なコンテンツページ
  4. 補足ページ(ブログ・FAQなど)

「URL検査」ツールで個別に「インデックス登録をリクエスト」することで、早期に再クロールを促進できます。


削除・再登録時に起こりがちなトラブル

削除や再登録を行うと、次のような問題が発生することがあります。

  • インデックスが消えずに残る
  • 新サイトマップが正しく認識されない
  • クロール済み – インデックス未登録 状態が長引く
  • SEO評価の一時的低下

これらの問題を回避するには、削除作業と再登録を同時に行わず、1〜2週間程度の間隔を空けて段階的に進めるのが安全です。


SEOへの影響:インデックス削除で順位はどうなる?

すべてのページを削除すると、一時的に検索順位が大きく低下します。
Googleのアルゴリズムは、サイト構造や内部リンクを基に評価しているため、インデックス情報が消えると「評価の再構築」が必要になります。

再登録後、平均で2〜4週間かけて順位が戻るのが一般的です。
この間に行うべきことは以下の通りです。

  • 内部リンクを再構築する
  • コンテンツの品質を改善する
  • 外部リンク(被リンク)を維持・更新する
  • 更新頻度を上げてクロール促進を狙う

これらを意識すれば、リセット後のSEO回復もスムーズになります。


完全削除せずに「リセット」する代替方法

実は、GSCで全削除をしなくても「データをリセット」することは可能です。

  • プロパティを削除し、新規プロパティとして再登録
  • 過去のインデックスを維持したまま、新しいサイトマップを上書き送信

この方法なら、インデックスを完全に消さずに新しい構造を反映できます。
SEOリスクを最小限に抑えたい場合はこちらの方法がおすすめです。


再登録後に確認すべきポイント

再登録が完了したら、次の項目をチェックしましょう。

  • サイトマップの送信ステータスが「成功」になっているか
  • インデックス登録済みURLの数が増えているか
  • カバレッジレポートにエラーがないか
  • 検索パフォーマンスでクリック数・表示回数が戻っているか

これらを数日〜数週間単位で確認することで、再登録後のインデックス状況を正確に把握できます。


まとめ

グーグルサーチコンソールで一度すべてのページを削除して再登録する作業は、慎重に行う必要があります。

  • 「削除」は一時的措置であり、完全削除には技術的対応が必要
  • 削除前には必ずデータのバックアップを取る
  • サイトマップと内部リンクを整理し、段階的に再登録する
  • 再登録後のSEO回復には2〜4週間程度の時間を見込む

焦らず、正しい手順で進めることで、クリーンで最適化された状態を再構築することができます。

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