パソコンをシャットダウンしたはずなのに、勝手に電源が入っている…そんな経験はありませんか?この現象の原因のひとつが「ACPI Wake Alarm」の設定です。本記事では、「デバイス -ACPI Wake Alarm オフ設定」をキーワードに、パソコンの不要な自動起動を防ぐ方法を徹底解説します。Windowsユーザーにとって知っておきたい情報を満載でお届けします。
「ACPI Wake Alarm」とは?パソコンの自動起動の仕組み
ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)とは、OSとハードウェアの電源管理を仲介する仕様です。その中の「Wake Alarm」は、特定のタイミングでPCを自動で起動させる機能で、BIOSやWindowsタスクスケジューラから制御できます。
本来は便利な機能ですが、設定によっては深夜や早朝に勝手にパソコンが起動してしまうこともあり、不便に感じるユーザーも多くいます。
自動起動の原因を突き止めるには?確認すべきポイント
Windows PCで勝手に起動する場合、以下の要素が関与していることが考えられます:
- BIOSのWake On LAN設定
- Windowsの高速スタートアップ
- タスクスケジューラによる復帰タスク
- デバイス(マウス、キーボード、ネットワークアダプターなど)からのWake信号
- ACPI Wake Alarm
これらの中でも、ACPI Wake Alarmは「タイマーによる復帰」に深く関係しており、BIOSおよびWindowsの両方で無効化する必要があります。
デバイス -ACPI Wake Alarmの設定をオフにする方法【手順付き】
ここでは、Windows 10/11において「デバイス -ACPI Wake Alarm」の設定を無効にする具体的な手順を紹介します。
ステップ1:現在のWakeアラーム設定を確認する
- 「Windowsキー + X」→「Windows PowerShell(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開きます。
- 以下のコマンドを入力してEnter:
powercfg -devicequery wake_armed
- 起動を許可しているデバイス一覧が表示されます。
この中に「ACPI Wake Alarm」が含まれている場合、無効化の対象となります。
ステップ2:ACPI Wake Alarmを無効化する
方法1:デバイスマネージャーから無効化
- 「スタート」→「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「システムデバイス」カテゴリを展開し、「ACPI Wake Alarm」または類似の名称(例:ACPI Fixed Feature Button)を探します。
- 該当項目を右クリックし、「プロパティ」を選択。
- 「電源の管理」タブを開き、「このデバイスでコンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。
- OKを押してウィンドウを閉じます。
方法2:コマンドラインから無効化(一部環境向け)
powercfg -devicedisablewake "デバイス名"
例:
powercfg -devicedisablewake "ACPI Wake Alarm"
この方法は一部のデバイスにしか適用できませんが、該当すれば非常に有効です。
ステップ3:タスクスケジューラのWake設定を無効にする
- 「スタート」→「タスクスケジューラ」を開く。
- 左ペインから「タスクスケジューラライブラリ」を選択。
- 各タスクを1つずつ確認し、「条件」タブにある「タスクを実行するためにスリープを解除する」のチェックを外す。
これにより、ACPI以外のWakeイベントもまとめて制御できます。
BIOS設定でのACPI Wake関連機能をオフにする
ACPI Wake Alarmは、BIOS(UEFI)にも設定があります。
- PCの電源を入れ、「DEL」キーまたは「F2」キーでBIOSに入る。
- 「Power Management」または「Advanced」などのタブを探す。
- 「Wake on RTC Alarm」「Resume By Alarm」などの項目を「Disabled」に設定。
- 保存して終了。
BIOSの表記はメーカーによって異なるため、マニュアルや公式サイトも参照しましょう。
高速スタートアップとの併用注意:完全なシャットダウンを実行するには
Windowsでは「高速スタートアップ」が有効な状態だと、実は完全なシャットダウンがされず、Wake Alarmが効いてしまう場合があります。
無効化手順:
- 「コントロールパネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」へ。
- 「現在利用できない設定を変更します」をクリック。
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す。
- 保存して再起動。
これで、意図しない復帰をさらに防止できます。
「ACPI Wake Alarmをオフ」にすることで得られるメリット
- 深夜や外出中の予期せぬ起動を防げる
- バッテリー消費の低減(ノートPC)
- セキュリティの向上(無人起動の回避)
- 静音・電力節約環境の実現
不要な機能は積極的にオフにして、自分に最適なパソコン環境を構築しましょう。
まとめ:ACPI Wake Alarmは設定次第で便利にも迷惑にもなる
「デバイス -ACPI Wake Alarm オフ設定」は、PCの電源管理において非常に重要なテクニックの一つです。勝手な起動に困っている人は、まずここから見直すことをおすすめします。BIOS、Windows、タスクスケジューラの3方向からしっかり対策すれば、ストレスフリーなパソコンライフが手に入ります。
今すぐ設定を見直して、余計な起動と電力消費から解放されましょう。
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