Macを買ったのに、Windowsと同じようにマウスで全部操作していないだろうか。
はっきり言って、それではMacの便利さをかなり捨てている。
私もMacBook Proを使い始めたころは、コピーと貼り付けくらいしかショートカットキーを使っていなかった。トラックパッドも、カーソルを動かしてクリックするだけだった。
しかし、Macは本当にそんな使い方でいいのだろうか?
答えは違う。
Macはショートカットキーとトラックパッドのジェスチャーを組み合わせると、一気に操作しやすくなる。すべて暗記する必要もない。毎日使うものを10個ほど覚えるだけでも、かなり変わる。
この記事では、Mac初心者でも使いやすいショートカットキーとトラックパッド操作を、私が「これは覚えておいた方がいい」と思うものに絞って紹介する。
Apple公式の詳しい一覧は、Macのキーボードショートカットでも確認できる。

Macではショートカットキーとトラックパッドを一緒に使うのが便利
Macには大量のショートカットキーがある。
ただし、最初から全部覚えようとする必要はない。
むしろ100個のショートカットキーを眺めて何も覚えないくらいなら、毎日使う10個を覚えた方が圧倒的に役に立つ。
私は基本的に、
- 文字入力やファイル操作はショートカットキー
- 画面やウインドウの移動はトラックパッド
という形で使い分けている。
この組み合わせがかなり快適だ。
Macでよく使うキーの意味
まず覚えておきたいのが修飾キーだ。
| 記号 | キー |
|---|---|
| ⌘ | command |
| ⇧ | shift |
| ⌥ | option |
| ⌃ | control |
| fn | function |
Mac初心者が特に戸惑いやすいのが「command」だと思う。
WindowsでCtrlキーを使っていた操作の多くは、Macではcommandキーを使う。
コピーならWindowsでは「Ctrl + C」だが、Macでは「command + C」になる。
Macに乗り換えた直後はここで何度も間違える。しかし数日使えば慣れる。
Mac初心者が最初に覚えるべきショートカットキー
大量に覚える必要はない。
まずは次の操作だけ覚えておけばいい。
コピー・貼り付け・取り消し
| ショートカット | 操作 |
|---|---|
| command + C | コピー |
| command + V | 貼り付け |
| command + X | 切り取り |
| command + Z | 直前の操作を取り消す |
| shift + command + Z | 取り消した操作をやり直す |
| command + A | すべて選択 |
| command + F | ページや文章内を検索 |
| command + S | 保存 |
このあたりはMacを使うなら最優先だ。
特に「command + Z」は強い。
文章を消してしまったとき、画像を動かしてしまったとき、編集を間違えたときなど、とにかく困ったら一度押してみる。
私も文章作成中にはかなり使っている。
command + Tabでアプリを一瞬で切り替える
私がMacでかなりよく使うのが、
command + Tab
だ。
Safariからメモ、メモからFinder、Finderから別のアプリというように、開いているアプリを素早く切り替えられる。
Dockまでカーソルを動かす必要がなくなる。
複数のアプリを開きながら作業する人には必須級だ。
command + SpaceでSpotlight検索
次に覚えてほしいのが、
command + Space
だ。
Spotlightを開ける。
アプリ名やファイル名を入力すれば、Macの中からすぐ検索できる。
私はアプリを探すためにLaunchpadを開いて、アイコンを探す作業があまり好きではない。
Spotlightを開いて名前を入力した方が速い。
「Safari」と打てばSafari、「設定」と打てばシステム設定を探せる。
慣れると、アプリを探すという行為そのものがほぼなくなる。
Macのスクリーンショットは3種類覚える
ブログを書いたり、仕事で説明資料を作ったりするならスクリーンショットもかなり使う。
shift + command + 3
画面全体を撮影する。
shift + command + 4
撮影する範囲を自分で選べる。
私は画面の一部分だけ使いたいことが多いので、こちらをよく使う。
shift + command + 5
スクリーンショットのメニューを表示できる。
さらに画面収録もできる。
操作方法を動画で残したい場合はこちらが便利だ。
Apple公式でも、現在は「shift + command + 5」からスクリーンショットと画面収録を利用できると案内されている。
詳しくはMacでスクリーンショットを撮るを確認すると分かりやすい。
Finderで覚えておきたいショートカットキー
Macを使っているとFinderを触る時間も長い。
ここでもショートカットキーを覚えるとかなり楽になる。
shift + command + Nで新しいフォルダを作る
Finder上で、
shift + command + N
を押すと新しいフォルダを作れる。
ファイル整理を頻繁にする人なら、かなり使う操作だ。
command + Deleteでファイルをゴミ箱へ移動
ファイルを選択して、
command + Delete
を押すとゴミ箱へ移動できる。
毎回右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選ぶ必要はない。
Spaceキーだけでファイルを確認する
これはぜひ覚えてほしい。
Finderでファイルを選択して、
Space
を押す。
すると「クイックルック」が開く。
画像、PDF、書類などを、わざわざアプリで開かなくても確認できる。
大量の画像やPDFから目的のファイルを探しているときには非常に便利だ。
もう一度Spaceを押せば閉じる。
地味だが、私はMacらしい便利機能の一つだと思っている。
option + command + Vでファイルを移動する
MacのFinderにはWindowsのような分かりやすい「切り取り」がないため、最初は戸惑いやすい。
まず、
command + C
でファイルをコピーする。
移動先で、
option + command + V
を押す。
すると元の場所から移動先へファイルを移せる。
Finderを頻繁に使うなら覚えておく価値は高い。
文字入力で便利なMacショートカットキー
文章を書く人にはカーソル移動も重要だ。
マウスやトラックパッドで毎回カーソル位置を合わせるより速い。
command + 矢印キー
| 操作 | 動き |
|---|---|
| command + ← | 行の先頭 |
| command + → | 行の末尾 |
| command + ↑ | 書類の先頭 |
| command + ↓ | 書類の末尾 |
長い文章を書いていると特に便利だ。
option + 左右矢印
option + ← / →
では、単語単位でカーソルを移動できる。
1文字ずつ移動するより速い。
文章を修正する機会が多い人ほど効果を感じるはずだ。
Macのトラックパッドで最初に覚える操作
MacBookを使っているなら、トラックパッドをただのマウス代わりにするのはもったいない。
AppleはMulti-Touchジェスチャーを多数用意している。
公式の操作はMacでMulti-Touchジェスチャを使うでも確認できる。
1本指でタップしてクリック
トラックパッドを押し込まず、
1本指で軽くタップ
するだけでクリックできる。
利用するには設定が必要な場合がある。
私は押し込むクリックより、タップでクリックを使う方が楽だと感じている。
長時間Macを使うなら特におすすめだ。
2本指で右クリック
Macでは、
2本指でクリックまたはタップ
すると右クリックになる。
Windowsから乗り換えた人が最初に戸惑いやすい部分だが、すぐ慣れる。
2本指でスクロール
Webページなどでは、
2本指を上下に動かす
ことでスクロールできる。
これはMacBookを使っていれば自然に覚えると思う。
2本指で左右にスワイプ
Safariなどで、
2本指を左右にスワイプ
すると前後のページへ移動できる。
ブラウザの戻るボタンまでカーソルを運ばなくていい。
Webを頻繁に見る人にはかなり便利だ。
2本指でピンチして拡大・縮小
iPhoneとほぼ同じ感覚だ。
2本の指を広げると拡大、狭めると縮小できる。
写真やWebページ、PDFを見るときに使いやすい。
Mission Controlを使うと大量のウインドウを整理しやすい
Macで複数のウインドウを開いていると、
「さっき開いていた画面はどこだ?」
となることがある。
私は何度もある。
そこで便利なのがMission Controlだ。
3本指または4本指で上へスワイプ
設定によって指の本数は変わるが、トラックパッドを上方向へスワイプするとMission Controlを表示できる。
開いているウインドウを一覧で確認できる。
ブラウザ、Finder、メモなどを大量に開いているときほど便利だ。
macOSのバージョンや設定によって3本指と4本指が変わる場合があるため、自分のMacの「システム設定」→「トラックパッド」で確認しておくといい。
左右にスワイプしてデスクトップを切り替える
複数のデスクトップやフルスクリーンアプリを使っている場合は、3本指または4本指で左右にスワイプすると切り替えられる。
私は、
- ブラウザ
- 作業画面
- その他のアプリ
のように分けておくと使いやすいと感じる。
いちいちウインドウを最小化するより快適だ。
親指と3本指を広げてデスクトップを表示
ウインドウだらけになった状態から一気にデスクトップを見たいときは、
親指と3本指を広げる
とデスクトップを表示できる。
デスクトップ上のファイルを取りたいときに便利だ。
3本指ドラッグはかなり便利
個人的に試してほしいのが「3本指のドラッグ」だ。
ウインドウやファイルなどを、3本指を動かしてドラッグできる。
通常のドラッグではトラックパッドを押したまま指を動かす必要がある。
3本指ドラッグなら、その必要がない。
設定場所はmacOSのバージョンによって多少変わるが、現在のApple公式案内では、
「システム設定」→「アクセシビリティ」→「ポインタコントロール」→「トラックパッドオプション」
から設定できる。
詳しくはApple公式「Macトラックパッドで3本指のドラッグを有効にする」を確認してほしい。
合うかどうかは人によるが、一度試す価値は十分ある。
Macを買ったらトラックパッド設定も確認する
ジェスチャーを覚える前に、一度設定を確認しておきたい。
「システム設定」→「トラックパッド」
を開く。
ここでは、
- 軌跡の速さ
- クリックの強さ
- タップでクリック
- 副ボタンのクリック
- スクロール
- ページ間のスワイプ
- Mission Control
などを変更できる。
詳しい項目はApple公式「Macのトラックパッド設定を変更する」でも確認できる。
私は特に「タップでクリック」を使いやすいと感じる。
ただしトラックパッドは好みがかなり出る。
Appleの初期設定を無理に使い続ける必要はない。自分が気持ちよく操作できる設定に変えるべきだ。
ショートカットキーは全部覚えなくていい
ここまでいろいろ紹介したが、最初から全部暗記しようとするとまず挫折する。
人間はそんなに便利にできていない。
まずは、
- command + C
- command + V
- command + Z
- command + Tab
- command + Space
- shift + command + 4
- Spaceでクイックルック
このあたりから使えばいい。
そしてトラックパッドでは、
- 2本指スクロール
- 2本指の右クリック
- ページ間スワイプ
- Mission Control
を覚える。
これだけでもMacの操作感はかなり変わる。
何度も使う操作は自然に指が覚える。
逆に月に1回しか使わないショートカットキーまで暗記する必要はない。必要になったときに調べれば十分だ。
Macのショートカットキーが使えないときの確認ポイント
ショートカットキーを押しても反応しない場合がある。
その場合は故障と決めつける前に設定を確認した方がいい。
アプリによってショートカットが違う
すべてのアプリで同じショートカットが使えるわけではない。
特に専門的なアプリでは独自の操作が設定されている場合がある。
アプリ上部のメニューを見ると、使えるショートカットキーが表示されていることも多い。
他のショートカットキーと競合している
macOSではショートカットキーを変更できる。
「システム設定」→「キーボード」→「キーボードショートカット」
から確認できる。
詳しくはApple公式「macOSのキーボードショートカットを使用する」を参考にするといい。
トラックパッドのジェスチャーがオフになっている
Mission Controlやページ間スワイプが動かない場合は、トラックパッド設定を確認する。
ジェスチャーの種類を変更している場合もある。
「○本指で動かないからMacがおかしい」と考える前に設定を見るべきだ。
まとめ|Macはショートカットキーとトラックパッドを覚えると一気に使いやすくなる
Macには数え切れないほどのショートカットキーとジェスチャーがある。
しかし、全部覚える必要はない。
私自身、実際によく使う操作は限られている。
command + Cやcommand + Vのような基本操作に加え、command + Tab、command + Space、スクリーンショット、クイックルック。
そこにトラックパッドのスワイプやMission Controlを組み合わせる。
これだけで十分にMacらしい快適さを感じられる。
特にMacBookでは、キーボードとトラックパッドがすぐ隣にある。
右手を大きくマウスへ動かさなくても操作できるのが強い。
Macを買ったばかりなら、まず7個ほどのショートカットキーを使ってみてほしい。
数日後には、毎回メニューを開いていた以前の操作がかなり面倒に感じるはずだ。


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