ランニングショーツを探していると、「3インチ」「4インチ」「5インチ」「7インチ」といった数字が出てくる。
正直、初めて見ると意味が分かりにくい。
しかも、アシックスの「ランニングドライ4インチショーツ」はウイメンズモデルだ。男性が見れば「短すぎない?」「そもそも4インチとはどこの長さ?」「インナーは付いている?」と疑問に思うはずだ。
だが、ランニング用として考えると、この4インチ丈はかなり理にかなっている。
短すぎる競技用ショーツほど攻めていない。それでいて、一般的なハーフパンツより圧倒的に脚を動かしやすい。さらにアシックスのランニングドライ4インチショーツは、吸汗速乾素材とインナーを組み合わせたシンプルな作りになっている。
余計な機能を大量に付けるのではなく、走ることを優先している。
個人的にも、ランニングショーツはポケットや厚い生地を増やすより、「軽い・乾きやすい・脚を邪魔しない」という基本性能を優先したほうが使いやすいと感じる。
では、そもそも4インチショーツとはどのくらいの長さなのか。そして、なぜアシックスのランニングドライ4インチショーツが普段のランニングに向いているのか。
詳しく見ていこう。
4インチショーツとは?
4インチは約10cmの短めランニングショーツ
1インチは2.54cmなので、4インチは約10.16cmになる。
ランニングショーツで使われる「4インチ」は、一般的には股下丈を表す目安として使われる。つまり、股の付け根付近から裾までがおよそ10cm程度のショーツということだ。
実際、アシックスの「マルチポケット4インチショーツ」では、参考寸法としてMサイズの股下寸が約10cmと案内されている。
ただし、すべての商品で実寸が完全に10.16cmになるわけではない。
股上の深さや裾の形、サイズによって見た目は変わるため、「4インチ=約10cm前後の短めの股下」と考えておくと分かりやすい。
ハーフパンツよりかなり短い
普段着のハーフパンツに慣れている人が4インチショーツを見ると、おそらく最初は「かなり短い」と感じる。
それは当然だ。
一般的なスポーツ用ハーフパンツは膝上まで生地が伸びていることが多い。一方、4インチショーツは太もものかなり上まで裾が上がる。
しかし、走り始めると印象が変わる。
生地が太ももに引っ掛かりにくく、脚を前へ出しやすいからだ。
ランニングでは一歩ごとに脚を前後させる。数千回、数万回と繰り返す動作だからこそ、わずかな生地の抵抗でも気になることがある。
短い丈には、きちんと意味がある。
ランニングショーツは何インチを選べばいい?
3インチ前後はスピード重視
3インチから3.5インチ前後は、かなり短い部類に入る。
脚を大きく動かしやすく、スピードを出すランニングやレースとの相性は良い。
その一方で、普段着に近いショーツから乗り換えると、かなり露出が増えたように感じやすい。
走りやすさは高い。
ただ、誰でも抵抗なく履ける丈とは言いにくい。
4インチは走りやすさと見た目のバランスが良い
そこで使いやすいのが4インチだ。
3インチほど極端に短くならず、5インチ以上より軽快に見える。
「短いランニングショーツを試したい。しかし、いきなり本格的なレーシングショーツは抵抗がある」
そんな人には、かなり入りやすい長さだ。
ランニング初心者から日常的に走る人まで使いやすい位置にあると私は思う。
5インチ以上は安心感が高い
5インチや7インチになると、太ももを覆う面積が増える。
スポーツジムでのトレーニングやウォーキング、普段着との兼用もしやすい。
ただし、生地が長くなるほど脚との接触部分も増える。
ランニングだけを優先するなら、必ずしも丈が長いほど快適というわけではない。
ここがショーツ選びのおもしろいところだ。
見た目の安心感では長いショーツが有利だが、走りやすさを求めると短いショーツが欲しくなってくる。
4インチは、その中間に位置する。
アシックス「ランニングドライ4インチショーツ」の特徴
吸汗速乾性を重視した素材
アシックス公式では、ランニングドライ4インチショーツについて、吸汗速乾性に優れた素材を使用し、ランニング中も軽量で快適に使えるよう設計したモデルと説明している。
本体の素材はポリエステル100%。
切替部分にはポリエステル90%、ポリウレタン10%が使用されている。
ランニングショーツで重要なのは、汗をかかないことではない。
汗をかいたあとだ。
綿素材のパンツは汗を吸うと重くなりやすく、肌にも張り付きやすい。特に夏場はこれがかなり不快になる。
ランニングでは乾きやすい素材のほうが圧倒的に扱いやすい。
毎日のランニング用として考えるなら、派手な機能よりこちらのほうが重要だ。
インナー付きなので1枚で履きやすい
ランニングドライ4インチショーツには、ポリエステル100%のインナーが使われていることが公式の商品情報から確認できる。
これは意外と重要なポイントだ。
短いランニングショーツを普通の下着の上から履くと、下着の生地とショーツが重なり、せっかく薄いショーツを選んだ意味が薄れることがある。
専用インナーがあることで、ランニング向けのシンプルな構成にしやすい。
特に暑い時期はありがたい。
上はランニングシャツ、下はインナー付きショーツ。
これだけで走れる。
人類は運動するときまで荷物を増やしがちだが、ランニングウェアについては少ないほど快適な場合が多い。
シンプルな作りだから使いやすい
このモデルは、アシックス自身が「シンプルでベーシックなエッセンシャルシリーズ」と位置付けている。
ここは大きな魅力だ。
最近のランニングショーツには、大容量ポケット、スマートフォン収納、ジェル収納、ボトル収納など、かなり多くの機能を持つ商品もある。
便利ではある。
ただ、機能を増やせば生地やパーツも増える。
近所を30分走るだけなら、本当にそこまで必要だろうか。
鍵やスマートウォッチだけで走る人なら、シンプルなショーツのほうが軽快だ。
アシックスのランニングドライ4インチショーツは、そうした日常的なランニングに向いた立ち位置だと言える。
4インチショーツのメリット
太ももを動かしやすい
最大のメリットはこれだ。
丈が短いため、脚を上げたときにショーツが太ももへ引っ掛かりにくい。
特にペースを上げたときや坂道を走ると違いが分かりやすい。
ロング丈のショーツでは気にならなかった生地が、一度短いショーツに慣れると急に邪魔に感じることがある。
単純だが、効果は大きい。
夏でも蒸れにくい
生地の面積が少なくなるので、暑い時期にも向いている。
そこへ吸汗速乾素材が組み合わされる。
日本の夏に走るなら、この差は無視できない。
気温30度を超える環境で、分厚いハーフパンツを履いて走る必要はない。
少しでも軽く、少しでも乾きやすくする。
夏のランニングウェアでは、その単純な考え方が強い。
洗濯後に乾きやすい
地味だが、毎日使うなら重要だ。
ランニングウェアは汗を大量に吸うため、基本的には使用するたびに洗いたい。
薄手のポリエステル素材なら乾燥も速い。
夜に洗って翌日に再び使うような運用もしやすくなる。
何枚もランニングパンツを増やしたくない人にも相性が良い。
4インチショーツのデメリット
最初は短く感じる
4インチを初めて履く人にとって、一番大きな壁は機能ではない。
見た目だ。
鏡を見ると「短くないか?」と思う可能性は高い。
特に普段7インチ前後のショーツや膝丈のハーフパンツを履いている人なら、かなり違って見える。
ただ、ランニングウェアとしては不自然な長さではない。
数回走ると、むしろ長いパンツへ戻したときに生地の多さが気になることもある。
収納力を最優先する人には別モデルが向く
スマートフォン、鍵、小銭、エネルギージェルなどを全部ショーツに収納したいなら、収納性を重視したモデルを選んだほうがいい。
アシックスにも「マルチポケット4インチショーツ」があり、腰回りに複数の収納スペースを備えている。こちらはインナーなしで、タイツとの組み合わせも想定されたモデルだ。
つまり、
「シンプルで軽い4インチショーツが欲しい」
ならランニングドライ4インチショーツ。
「4インチ丈のまま収納力も欲しい」
ならマルチポケット4インチショーツ。
目的が違う。
何でも付いている商品が上位モデルとは限らないのだ。
ウイメンズモデルを男性が履いてもいい?
性別よりサイズと形を確認したほうがいい
商品カテゴリーとしてはレディースショートパンツに分類されている。
だからといって、男性が絶対に着用できないわけではない。
衣類なのだから、身体に合うかどうかが最終的な判断になる。
ただし注意したいのがサイズだ。
このランニングドライ4インチショーツは「海外サイズ」として販売され、XS・S・M・L・XLなどが用意されている。
日本の一般的なサイズ表記だけを見て決めるのは危険だ。
ウエストやヒップを確認し、可能なら試着したほうがいい。
メンズショーツよりシルエットがすっきり見えることもある
メンズのランニングショーツは、モデルによっては横幅が広かったり、ポケットなどで腰回りが厚くなったりする。
一方、ウイメンズモデルには比較的すっきりしたシルエットの商品もある。
「薄いショーツが欲しい」
「ポケットは大量にいらない」
「脚を動かしやすい短め丈がいい」
こういった条件を優先するなら、性別カテゴリーだけで候補から外す必要はないと思う。
ランニングウェアで大事なのはラベルではない。
走ったときに邪魔にならないことだ。
アシックスの4インチショーツがおすすめな人
毎日のランニングで使いたい人
公式でも「日々のランニングにおすすめ」とされている通り、本格的なレース専用というより日常用として考えやすいモデルだ。
ジョギング、5km前後のランニング、朝ラン、夜ランなどに使いやすい。
毎日のように使うウェアは、複雑な機能より扱いやすさが重要になる。
その意味で、このシンプルさは強い。
ハーフパンツが邪魔に感じてきた人
走る距離が伸びてくると、ウェアに対する不満も変わってくる。
最初は「動きやすい服なら何でもいい」と思う。
ところが慣れてくると、
「裾が太ももに当たる」
「汗で重くなる」
「もっと薄いほうがいい」
という細かな部分が気になり始める。
そんな段階で4インチショーツへ変えると、かなり納得しやすい。
短すぎるランニングパンツには抵抗がある人
2インチや3インチクラスのレーシングショーツは確かに走りやすい。
しかし、普段のランニングでそこまで短くする必要がない人も多い。
4インチなら、短さによる動きやすさを確保しながら、極端な印象になりにくい。
この絶妙な中間地点こそ、4インチ丈の魅力だと思う。
まとめ|4インチショーツは短さではなく「走りやすさ」で選ぶ
4インチショーツとは、股下がおよそ10cm前後になる短めのランニングショーツだ。
数字だけ見るとかなり短く感じる。
しかし、その短さには意味がある。
太ももの動きを邪魔しにくく、生地の面積が少ないため軽快で、暑い季節にも使いやすい。
アシックスのランニングドライ4インチショーツは、そこへ吸汗速乾素材とインナーを組み合わせたシンプルなモデルだ。現在の公式情報でも、日々のランニング向けのショーツとして案内されている。
特におすすめしたいのは、
- 長いハーフパンツが走りにくく感じる
- 軽くて薄いランニングショーツが欲しい
- インナー付きでシンプルに履きたい
- 3インチ前後まで短くするのは少し抵抗がある
- ポケットなどの装備より走りやすさを優先したい
という人だ。
「4インチ」と聞くと、最初は丈の短さばかりが気になる。
だが、実際に重要なのは数字ではない。
走ったときに脚が自由に動くかどうかだ。
そこを基準にすると、4インチという長さはかなり合理的に見えてくる。
ランニングウェアは装備を増やすほど速くなるわけではない。余計なものを減らした結果として残る、軽さと動きやすさ。
アシックスのランニングドライ4インチショーツの魅力は、まさにそこにある。

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