「今日のAQIは150です」「空気が悪いので注意してください」
最近、天気アプリやニュースでよく見かけるようになったAQI。しかし正直なところ、「結局なにを見ればいいの?」「PM2.5と何が違うの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。
私自身も最初は「空気が少し汚れている程度の指標だろう」と軽く考えていました。しかし調べてみると、AQIは単なる空気のきれいさランキングではありません。場合によっては外出や運動を控えるべきレベルを示す健康指標でもあります。
しかもAQIが100を超えたあたりから、子どもや高齢者、呼吸器系に不安がある人は影響を受け始めるとされています。(Encyclopedia Britannica)
この記事ではAQIの意味、空気の状態との関係、数値の基準、PM2.5との違いまでわかりやすく解説します。
AQIとは?簡単にいうと空気の危険度を数値化したもの
AQIとは「Air Quality Index(大気質指数)」の略です。
日本語では「空気質指数」や「大気汚染指数」と訳されることがあります。
もともとはアメリカ環境保護庁(EPA)が一般の人向けに作った指標で、「今の空気が健康にどれくらい影響するか」を数字で表しています。(US EPA)
一次情報はこちらです。
例えば、
- AQI 20 → とても良い
- AQI 80 → 普通
- AQI 130 → 敏感な人は注意
- AQI 200 → 健康被害の可能性あり
- AQI 300以上 → 危険
というイメージです。
つまりAQIは「空気の状態を健康面から見た総合評価」と考えるとわかりやすいでしょう。
AQIは空気の状態そのもの?
AQIは「空気の見た目」ではない
ここを誤解している人がかなり多いです。
AQIは空気が霞んでいるか、臭いがするかを示す指標ではありません。
実際には、
- PM2.5
- PM10
- オゾン
- 二酸化窒素
- 二酸化硫黄
- 一酸化炭素
などの濃度を測定し、その中で最も悪い汚染物質を基準に算出されます。(US EPA)
そのため、
「空気はきれいに見えるのにAQIが高い」
ということも普通にあります。
逆に、少し霞んで見えてもAQIはそれほど高くない場合もあります。
AQIとPM2.5は違う
SNSや掲示板を見ていると、
「AQI=PM2.5」
と思っている人もいます。
しかし実際は違います。(Reddit)
PM2.5は汚染物質の一種です。
AQIは、
- PM2.5
- PM10
- オゾン
- NO2
- SO2
- CO
などを総合的に評価した指数です。(US EPA)
イメージとしては、
- PM2.5 → 個別の科目点数
- AQI → 総合成績
のような違いがあります。
AQIの基準一覧
AQI 0〜50(良好)
空気の状態は非常に良好です。
健康上のリスクはほとんどありません。(Encyclopedia Britannica)
散歩やランニングなども問題なく行えます。
AQI 51〜100(普通)
一般的には問題ありません。
ただし喘息持ちやアレルギー体質の人は若干影響を感じる場合があります。(Encyclopedia Britannica)
私も春先にこのレベルを超えると少し喉がイガイガすることがあります。
AQI 101〜150(敏感な人は注意)
ここから注意レベルです。
- 子ども
- 高齢者
- 喘息患者
- 呼吸器疾患のある人
は症状が出る可能性があります。(Encyclopedia Britannica)
屋外運動を減らした方が良いとされる水準です。
AQI 151〜200(健康に悪影響の可能性)
一般の人にも影響が出始めます。
長時間の屋外活動は避けた方が無難です。(Encyclopedia Britannica)
ランニングやスポーツは控える判断も必要になります。
AQI 201〜300(非常に悪い)
健康警報レベルです。
誰でも体調不良を感じる可能性があります。(Encyclopedia Britannica)
空気清浄機やマスクの利用を検討した方が良いでしょう。
AQI 301以上(危険)
緊急レベルです。
全員に健康リスクがある状態とされています。(Encyclopedia Britannica)
海外では森林火災や大規模スモッグ時に見られる数値です。
AQIはどこまで信用できる?
基本的にはかなり参考になる
個人的には天気予報と同じくらい確認する価値があると思っています。
AQIは大気観測データをもとに計算されているため、感覚だけで判断するよりはるかに正確です。(US EPA)
特に、
- 喘息持ち
- 花粉症
- 気管支が弱い人
には重要な指標です。
AQIだけでは分からないこともある
一方でAQI万能説も危険です。
近年の山火事や大規模火災では、
- 有害金属
- VOC(揮発性有機化合物)
- 灰
など、AQIに十分反映されない汚染物質も問題になっています。(Axios)
専門家からも、
「AQIだけでなく臭いや煙も判断材料にするべき」
という意見があります。(Axios)
実際、空気が焦げ臭いのにAQIがそれほど高くないケースもあります。
AQIが高い日にやるべきこと
屋外運動を減らす
AQI100を超えている日は激しい運動を避けるのがおすすめです。
呼吸量が増えると汚染物質をより多く吸い込むからです。(US EPA)
窓を閉める
AQIが高い日は換気を最小限にします。
特にPM2.5が高い日は室内環境の方が良いケースが多いです。
空気清浄機を利用する
HEPAフィルター搭載機種はPM2.5対策として有効です。
花粉対策だけでなく空気汚染対策としても活躍します。
マスクを活用する
N95や高性能マスクはPM2.5対策として効果的とされています。(Reddit)
特にAQI150以上では検討する価値があります。
日本でもAQIを気にするべき?
昔より重要になっている
日本は世界的に見ると比較的空気がきれいな国です。
しかし、
- 黄砂
- PM2.5
- 越境大気汚染
- 都市部の排気ガス
などの影響は存在します。
実際に日本在住者の間でも「最近空気が悪い」と感じるケースが報告されています。(Reddit)
天気予報と同じ感覚で見るのがおすすめ
私は外出前に、
- 気温
- 降水確率
- AQI
の3つを確認するようになりました。
特にランニングや長時間の外作業をする日は役立ちます。
体感だけでは気づけない空気の悪化を数字で把握できるからです。
まとめ
AQIとは「Air Quality Index(大気質指数)」のことで、空気の健康リスクを数値化した指標です。
AQIは単に空気の見た目を表すものではなく、PM2.5やオゾンなど複数の汚染物質をもとに算出されています。(US EPA)
基準としては、
- 0〜50:良好
- 51〜100:普通
- 101〜150:敏感な人は注意
- 151〜200:健康に悪影響の可能性
- 201以上:非常に危険
というイメージで覚えておくと十分です。(Encyclopedia Britannica)
最近はスマホの天気アプリでもAQIが表示されることが増えています。
「今日は晴れているから大丈夫」ではなく、「空気の質はどうか?」まで確認する習慣を持つと、健康管理の精度はかなり上がると感じています。特に呼吸器が弱い人や花粉症の人は、一度AQIを意識してみる価値があります。

コメント