「新NISAで損した…」「やっぱり投資信託なんてやめたほうがいいのでは?」
そんな声が2024年以降、急激に増えています。
SNSを見ると「新NISAは罠」「投資信託でマイナスになった」「銀行に騙された」という投稿も珍しくありません。せっかく始めたのに含み損が出ると、不安になるのは当然です。
ですが、ここで冷静に考える必要があります。
本当に新NISAは失敗する制度なのでしょうか?それとも“やり方”が間違っているだけなのでしょうか?
実は、新NISAで損をした人の多くには共通するパターンがあります。そしてその多くは、制度の問題ではなく「投資の考え方」に原因があります。
この記事では、新NISAで失敗した人のリアルなパターンと、投資信託をやめたほうがいいケースについて解説します。
新NISAで失敗して損した人が増えている理由
新NISAは長期投資にとても有利な制度です。しかし、使い方を間違えると「損した」と感じる人も出てきます。
特に多いのが次の3つです。
短期で儲かると思って始めた
新NISAで失敗する人の典型パターンがこれです。
YouTubeやSNSでは
- 「NISAで資産1億」
- 「投資信託でFIRE」
- 「積立だけでお金が増える」
こうした情報が大量に流れています。
その結果、
「投資信託は放置していればすぐ増える」
と勘違いしてしまう人が増えました。
しかし投資信託は本来、10年〜20年の長期投資が前提です。
数ヶ月や1〜2年で結果を判断すると、当然マイナスになる時期もあります。
短期で結果を求める人ほど「新NISAで損した」と感じやすいのです。
高い手数料の投資信託を買っている
実は日本では、まだまだ手数料が高い投資信託が多く販売されています。
特に銀行や証券会社の窓口でおすすめされる商品は注意が必要です。
例えば
- 信託報酬1.5%以上
- 購入手数料あり
- テーマ型ファンド
こういった商品は、長期で見てもパフォーマンスが悪いケースが多いです。
投資の世界では有名な話ですが、
手数料は確実なマイナスリターンです。
毎年1〜2%取られると、長期では数百万円の差になることもあります。
下落した瞬間に売ってしまう
投資初心者がやりがちな失敗がこれです。
市場は必ず上下します。
株式市場は平均すると成長しますが、途中では暴落もあります。
例えば過去には
- リーマンショック
- コロナショック
- ITバブル崩壊
など大きな下落がありました。
しかし歴史を見ると、暴落のあと市場は回復してきました。
それなのに
- 下落する
- 怖くなる
- 売る
- 回復する
このパターンをやると、確実に損をします。
つまり、投資信託で損をする人は「安く売ってしまう」人なのです。
投資信託はやめたほうがいい人
ここまで読むと「じゃあ投資信託は続けた方がいいの?」と思うかもしれません。
しかし正直に言います。
人によってはやめたほうがいいです。
短期で利益を出したい人
投資信託は基本的に
- 長期
- 積立
- 分散
の投資です。
そのため
- 1年で倍
- すぐ儲かる
- 短期トレード
こういった目的には向きません。
短期で利益を狙うなら
- 個別株
- FX
- 仮想通貨
などの方が値動きは大きいです。
ただし、その分リスクも高いです。
値下がりに耐えられない人
投資をしていると、必ず含み損の時期があります。
例えば人気のインデックスファンドでも、
30%〜50%下落することは普通にあります。
もし
- 毎日価格が気になる
- マイナスになると眠れない
- すぐ売りたくなる
こういう人は、投資自体がストレスになります。
その場合は
- 定期預金
- 個人向け国債
などの方が精神的には楽です。
生活費を投資している人
これはかなり危険なパターンです。
投資の基本は
余剰資金でやること
です。
もし
- 生活費
- 緊急資金
- 借金
こういったお金を投資しているなら、まず資金管理を優先するべきです。
投資は「なくなっても生活に影響しないお金」でやるのが鉄則です。
新NISAをやるべき人の特徴
逆に、新NISAが向いている人もいます。
長期投資ができる人
新NISAは
- 非課税
- 長期保有OK
- 積立可能
という制度です。
つまり
長期投資のために作られた制度です。
10年、20年と続けられる人にとってはかなり有利です。
シンプルな投資ができる人
投資初心者ほど、商品を増やしがちです。
しかし多くの投資家が最終的に行き着くのは
シンプルなインデックス投資
です。
例えば
- 全世界株
- 米国株
など、低コストの投資信託を積立するだけです。
複雑な戦略より、シンプルな投資の方が結果が良いケースも多いです。
相場を気にしすぎない人
投資の世界には面白い研究があります。
最もリターンが高い投資家は誰か?
その答えは
- 亡くなった人
- 口座を忘れている人
という研究結果があります。
理由は簡単です。
売らないからです。
頻繁に売買するほど、リターンは下がる傾向があります。
新NISAで損したと感じたときに考えるべきこと
もし現在、新NISAで含み損が出ているなら、次の視点で考えてみてください。
投資期間はどれくらいか
投資を始めて
- 数ヶ月
- 1年未満
なら、結果を判断するには早すぎます。
株式市場は短期ではランダムに動きます。
長期で見ると成長する傾向があるだけです。
商品は適切か
もし
- 手数料が高い
- テーマ型
- 毎月分配型
なら、商品選びを見直す価値があります。
投資は制度より商品選びの方が重要です。
投資額は適切か
投資額が大きすぎると、心理的に耐えられなくなります。
その場合は
- 積立額を減らす
- 投資割合を下げる
という方法もあります。
投資は続けることが最も重要です。
まとめ
新NISAで「失敗した」「損した」と感じる人がいるのは事実です。
しかしその多くは
- 短期で結果を求める
- 手数料の高い商品を買う
- 下落で売ってしまう
こういった投資行動が原因です。
一方で、新NISAは長期投資をする人にとっては非常に有利な制度です。
投資信託をやめたほうがいい人も確かにいます。
それは
- 短期利益を求める人
- 値下がりに耐えられない人
- 生活費を投資している人
です。
投資は万能ではありません。
ですが、正しい理解で使えば強力な資産形成の手段になります。
「新NISAで損したからやめる」という前に、
本当に問題なのは制度なのか、それとも投資のやり方なのか。
そこを一度冷静に考えることが、長期的な資産形成ではとても重要です。

コメント