Apple Watchの心拍数通知を見て、思わずゾッとしたことはありませんか?
「心拍数が40bpm未満になりました」という表示。
普通に生活しているのに心拍数が40以下。
「これって心臓が止まりかけているのでは…?」と不安になる人も多いでしょう。
しかし結論から言うと、すぐに危険とは限りません。
ただし、状況によっては見逃してはいけないサインであることも事実です。
この記事では、Apple Watchで心拍数が40bpmを下回ったときに考えられる原因や、危険なケース、受診の目安をわかりやすく解説します。
Apple Watchで心拍数が40bpm未満と表示されたら危険?
Apple Watchは心拍数を常時モニタリングしており、一定時間心拍数が低すぎる場合に通知が表示されます。
一般的に成人の安静時心拍数は以下が目安です。
- 60〜100bpm:正常範囲
- 50〜60bpm:やや低め
- 40〜50bpm:かなり低い
- 40bpm未満:徐脈の可能性
40bpm未満は医学的には**「徐脈(じょみゃく)」と呼ばれる状態**です。
徐脈とは、心臓の拍動が通常より遅くなる状態を指します。
ただしここで重要なのは、徐脈=すぐ危険というわけではないという点です。
実際には次のようなケースがあります。
- 健康な人でも起こる正常な徐脈
- 運動習慣による徐脈
- 病気が原因の徐脈
つまり、Apple Watchの通知だけでは危険かどうかは判断できないのです。
徐脈とは?心拍数が低くなる仕組み
心拍数は「自律神経」でコントロールされている
心拍数は、主に自律神経によって調整されています。
自律神経には次の2種類があります。
- 交感神経:心拍数を上げる
- 副交感神経:心拍数を下げる
副交感神経が強く働くと、心拍数は自然に低くなります。
例えば以下のような状況です。
- 睡眠中
- リラックス状態
- 深呼吸しているとき
このとき心拍数が40台になることは珍しくありません。
Apple Watchは睡眠中の心拍数も検出する
Apple Watchは24時間測定しているため、睡眠中の低心拍数も通知される場合があります。
睡眠中は副交感神経が優位になるため、心拍数は自然に低下します。
人によっては
- 40〜50bpm
- 場合によっては40未満
になることもあります。
つまり、寝ているときに40bpmを下回っただけなら問題ないケースが多いのです。
Apple Watchで40bpm未満になる主な原因
アスリート心臓
運動習慣がある人は心拍数が低くなりやすいです。
これは「アスリート心臓」と呼ばれる状態で、心臓が効率よく血液を送り出せるため、少ない拍動で十分な循環ができるようになります。
特徴は次の通りです。
- 安静時40〜50bpm
- 睡眠中は40以下
- 運動時にはしっかり心拍数が上がる
ランナーや筋トレをしている人では珍しくありません。
睡眠
睡眠中は副交感神経が優位になるため、心拍数は自然に低下します。
特に深い睡眠のときは、
- 40〜50bpm
- 場合によっては30台
になる人もいます。
Apple Watchはこの変化を検知して通知することがあります。
迷走神経反射
副交感神経の一種である「迷走神経」が強く働くと、急激に心拍数が下がることがあります。
例えば次の状況です。
- 急に立ち上がった
- 強いストレス
- トイレでいきんだ
- 脱水
一時的に40以下になることもあります。
心臓の病気
注意が必要なのは、心臓の病気が原因の場合です。
代表例は次の通りです。
- 洞不全症候群
- 房室ブロック
- 心筋症
この場合、心拍数が低いだけでなく次の症状が出ることがあります。
- めまい
- 失神
- 強い倦怠感
- 息切れ
こうした症状がある場合は医療機関の受診が必要です。
Apple Watchの低心拍数通知の設定
Apple Watchでは低心拍数通知の基準を設定できます。
通常の設定は次の範囲です。
- 40bpm
- 45bpm
- 50bpm
通知が来る条件は
10分間心拍数が設定値より低い
場合です。
つまり、一瞬40を下回っただけでは通知されません。
そのため通知が来た場合は、一定時間低い状態が続いていた可能性があります。
すぐ受診すべき危険な症状
次の症状がある場合は注意が必要です。
めまいやふらつき
心拍数が低すぎると、脳への血流が不足します。
その結果、
- 立ちくらみ
- ふらつき
- 意識が遠のく
といった症状が出ます。
これは徐脈の典型症状です。
失神
一時的に心拍数が極端に低下すると、意識を失うことがあります。
これを「アダムス・ストークス発作」と呼びます。
放置すると危険なため、すぐ受診が必要です。
強い倦怠感
心拍数が低すぎると、体に十分な酸素が届きません。
その結果
- だるい
- 疲れやすい
- 動くと息切れ
といった症状が出ることがあります。
Apple Watchの心拍数はどこまで信用できる?
Apple Watchは光学式センサーで心拍数を測定しています。
仕組みは「光電式容積脈波」と呼ばれ、血流の変化を光で検出しています。
ただし次の要因で誤差が出ることがあります。
- 手首の装着が緩い
- 寒さで血流が悪い
- 体動が多い
- 皮膚の色や汗
つまり、Apple Watchの数値は医療機器ではなく目安です。
もし低心拍数通知が頻繁に出る場合は、医療機関で心電図検査を受けると安心です。
Apple Watchで心拍数が40bpm未満になったときの対処法
まずは次の点を確認しましょう。
- 睡眠中だったか
- 運動習慣があるか
- 体調不良があるか
次のような場合は心配いらないことが多いです。
- 寝ているときだけ
- 運動している人
- 自覚症状がない
しかし次の場合は受診を検討しましょう。
- 日中でも頻繁に40以下
- めまいがある
- 失神した
- 動悸や息切れ
特に症状がある徐脈は危険サインです。
まとめ|Apple Watchで40bpm未満でもすぐ危険とは限らない
Apple Watchで心拍数が40bpm未満と通知されると、不安になる人は多いでしょう。
しかし重要なポイントは次の通りです。
- 睡眠中や運動習慣がある人では正常な場合も多い
- 自覚症状がなければ問題ないケースも多い
- ただしめまいや失神があれば受診が必要
Apple Watchは医療機器ではありませんが、体の異変に気づくための優秀なセンサーです。
もし低心拍数通知が頻繁に出るなら、それは体からのサインかもしれません。
一度、心臓の状態を確認してみる価値はあります。
小さな通知が、健康を守るきっかけになることもあるのです。

コメント