WordPressでサイトを運営していると、「サイトマップをどう作成すればいいのか?」と悩む方は多いはずです。サイトマップはSEO対策やユーザーの利便性に直結する大切な要素ですが、そのために使うプラグイン選びも重要です。特に「WP Sitemap Page」と「PS Auto Sitemap」は長年人気のあるプラグインとして多くのユーザーに利用されています。しかし、両者には大きな違いがあり、さらに最近ではもっと便利でモダンなプラグインも登場しています。この記事では、両者の違いを徹底的に解説し、さらに「もっといいプラグイン」があるのかどうかを詳しく紹介していきます。
WP Sitemap Page とは?特徴と基本機能
WP Sitemap Pageは、ショートコードを使って簡単にサイトマップを作成できるプラグインです。インストール後に [wp_sitemap_page]
というショートコードを貼り付けるだけで、自動的にページや投稿、カテゴリーの一覧を生成してくれるシンプルな仕組みになっています。
- 主な特徴
- ショートコードベースで簡単に導入可能
- 投稿・固定ページ・カテゴリーなどを自動で一覧化
- サイトのデザインに依存しないシンプルな出力
- 管理画面から細かいデザイン調整はほとんど不要
- メリット
- 初心者でも簡単に使える
- 更新時に自動でサイトマップを反映
- シンプルで軽量
- デメリット
- カスタマイズ性が低い
- 見た目のデザインは地味で、装飾が必要な場合はCSSの知識が必要
- 日本語ドキュメントが少なめ
WP Sitemap Pageは「手軽に導入できるシンプルなサイトマップ」を求めるユーザーに適しています。
PS Auto Sitemap とは?特徴と基本機能
PS Auto Sitemapは、日本人ユーザーに人気の高いサイトマップ生成プラグインで、特に国内のWordPress利用者の間で広く使われてきました。
- 主な特徴
- 自動生成されたHTMLサイトマップを表示可能
- 固定ページや投稿、カテゴリーを詳細に制御できる
- 36種類のデザインテンプレートから選択可能
- 日本語対応が充実
- メリット
- デザインが豊富で、コードを触らずにカスタマイズ可能
- 日本語環境で使いやすい
- 非表示にしたい投稿やカテゴリーを柔軟に設定できる
- デメリット
- 最終更新が古く、セキュリティ面に不安がある
- モバイル対応や新しいWordPress環境では不具合が出る可能性
- 海外の情報が少なく、サポート体制に不安
PS Auto Sitemapは「デザイン性を重視し、日本語環境で安心して使いたいユーザー」に向いていますが、更新が止まっている点が大きな懸念材料です。
WP Sitemap Page とPS Auto Sitemap の違い
両者を比較すると、次のような違いが見えてきます。
項目 | WP Sitemap Page | PS Auto Sitemap |
---|---|---|
導入の簡単さ | ショートコードで即導入 | 専用ページIDを設定する必要あり |
デザイン性 | シンプル、装飾が必要 | テンプレートが豊富 |
更新状況 | 継続的に更新あり | 更新停止気味 |
柔軟性 | 最低限の機能に絞られる | 投稿やカテゴリーの除外が可能 |
対象ユーザー | シンプル派・初心者向け | 日本語ユーザー・デザイン重視派 |
結論として、安定性を重視するなら「WP Sitemap Page」、デザイン性や日本語環境での使いやすさを重視するなら「PS Auto Sitemap」という選択になります。
もっといいプラグインはある?
実は、WP Sitemap PageやPS Auto Sitemapよりもさらにおすすめできるプラグインが存在します。特に最近のWordPress環境やSEO対策を考えるなら、以下のプラグインが有力候補です。
XML Sitemap & Google News
このプラグインは、GoogleやBingなどの検索エンジン向けにXMLサイトマップを自動生成してくれるものです。特にSEOで重要なクローラビリティを高めることに直結します。
- 特徴
- XML形式のサイトマップを自動生成
- Google News対応
- 投稿更新時に自動で通知を送信
- おすすめ理由
SEOに直結する機能が充実しており、検索エンジン向けサイトマップとしては定番の選択肢です。ユーザー向けのHTMLサイトマップとは用途が異なるため、併用するのがベストです。
Simple Sitemap
Simple Sitemapは、最新のWordPress環境に対応したビジュアル重視のプラグインです。
- 特徴
- ブロックエディタ対応で、直感的に配置可能
- ショートコード不要
- 見やすいツリー構造で出力
- おすすめ理由
デザイン性と操作性を兼ね備えており、初心者でも扱いやすい点が魅力です。WP Sitemap Pageのシンプルさと、PS Auto Sitemapのデザイン性の両方をカバーしています。
Yoast SEO のサイトマップ機能
Yoast SEOはSEO対策プラグインの定番ですが、その中にはXMLサイトマップ機能も標準搭載されています。
- 特徴
- 自動でXMLサイトマップを生成
- ページや投稿の除外も可能
- プラグイン一つでSEO全般をカバー
- おすすめ理由
サイトマップ専用ではありませんが、SEO対策と一緒に使えるため導入コストが少なく済みます。
HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い
ここで整理しておきたいのが「HTMLサイトマップ」と「XMLサイトマップ」の違いです。
- HTMLサイトマップ
- ユーザー向け
- ページや投稿を一覧表示
- ナビゲーション性を高め、ユーザー体験を改善
- XMLサイトマップ
- 検索エンジン向け
- ページURL・更新日などの情報を含む
- インデックス効率を改善
つまり、理想的には「HTMLサイトマップ(ユーザー向け)」と「XMLサイトマップ(検索エンジン向け)」の両方を導入するのがベストです。
サイトマッププラグインを選ぶ際のポイント
- 更新頻度とサポート体制
- 更新が止まっているプラグインはセキュリティ上のリスクあり。
- デザイン性
- ユーザーに見せる場合は、デザインも重視。
- SEOとの相性
- XMLサイトマップは検索エンジン対策に必須。
- 使いやすさ
- 初心者はショートコード不要なプラグインが便利。
よくある質問(FAQ)
Q1: WP Sitemap PageとPS Auto Sitemapはどちらを選ぶべき?
A: シンプルさを求めるならWP Sitemap Page、日本語での使いやすさとデザイン性ならPS Auto Sitemap。ただし、更新状況を考えるとWP Sitemap Pageの方が安心です。
Q2: サイトマップは1種類だけでいいの?
A: いいえ。ユーザー向けのHTMLサイトマップと検索エンジン向けのXMLサイトマップの両方を用意するのが理想です。
Q3: PS Auto Sitemapはまだ使える?
A: 動作はしますが、更新が止まっているため今後のWordPressアップデートで不具合が出る可能性があります。
Q4: 無料で使えるおすすめの代替プラグインは?
A: Simple SitemapやXML Sitemap & Google Newsは無料で使え、最新環境でも安心して利用できます。
Q5: サイトマップを設置するだけでSEO効果はある?
A: サイトマップはインデックス促進やユーザー体験改善に貢献しますが、それ自体で順位を直接上げる効果は限定的です。ただしSEOの土台として非常に重要です。
Q6: サイトマップはどこに設置すればいい?
A: HTMLサイトマップはフッターやメニューからアクセスできる場所に置くと便利です。XMLサイトマップは自動生成されるURLをGoogle Search Consoleに登録しましょう。
まとめ
「WP Sitemap Page」と「PS Auto Sitemap」は、いずれも定番のHTMLサイトマップ生成プラグインですが、違いとしてはWP Sitemap Pageはシンプル重視、PS Auto Sitemapはデザイン重視です。ただし、更新状況を考えるとWP Sitemap Pageの方が安心して利用できます。
さらに近年は「Simple Sitemap」や「XML Sitemap & Google News」といった最新プラグインが登場し、より便利で安全にサイトマップを作成できるようになっています。ユーザー向けにはHTMLサイトマップ、SEO向けにはXMLサイトマップを併用し、サイトの利便性と検索エンジン最適化を両立させるのがベストな選択肢です。