とくダネ! 反論至学館大谷岡学長に怪我をさせた?

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12日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で日本レスリング協会副会長で至学館大(愛知県大府市)の谷岡郁子学長(63)がフジテレビの情報番組スタッフにけがを負わされたとして、愛知県警に被害届を出していたことを特集した。

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とくダネ! 反論谷岡学長に怪我をさせた?

番組ではこの情報番組が「とくダネ!」と明かし、番組が谷岡学長を取材した56秒間の映像を放送した。

栄和人氏のパワハラ認定についてレスリング協会副会長としての考えを至学館大への広報を通じて取材したが、回答は得られなかった。

そのため名古屋市内で8日午前11時30分頃、谷岡学長を直撃した。

映像では男性スタッフが「谷岡さん、すみません。フジテレビなんですけど」と伝えると「やめて」と答え、

「栄さんが認定された件についてだけ一言いただけないですか?」と返すと、

関係者が「警察呼んで」と言うと学長も「警察呼んで。101、あの110番、警察呼んで」と谷岡学長は周囲に呼びかけた。

その後、関係者の男性の背中に顔を隠した谷岡学長は「パワハラはないとおっしゃっていましたが」などの質問に答えず「警察呼びます」と言い残し小走りに建物に入っていった。

この取材で谷岡学長は8日、男性ディレクターに左肩をつかまれけがをしたとして診断書とともに県警に被害を届け出た。

番組では谷岡学長が主張する左肩に注目したが、伊藤利尋アナウンサー(45)は「ディレクターが左肩をつかんだように見えません」と指摘し、映像をこれまで放送しなかったことに「谷岡学長が取材を拒否したため、これまでこの映像を放送しませんでした」と説明した。

小倉智昭キャスター(70)は「今回の映像を視聴者のみなさんは、どのようにごらんになりましたでしょうかね」と話した。

その上で番組は左肩をつかまれけがをしたとする谷岡学長の主張に対し見解を示し「谷岡学長と番組ディレクターは接触していない」「カメラに2度近づいたが映像では左肩をつかむ姿は確認できず」と発表した。

小倉氏は「これは受け止め方によっても違うと思うんですが、事実に基づいて私達はお伝えいたしました」と話していた。

「そもそも伊調馨さんは選手なんですか?」

レスリングのパワハラ問題で、至学館大学・谷岡郁子学長が衝撃の会見をおこなった。

この会見から、パワハラとは何か、なぜ起こるのか、根深い構造を知ることができる。

大相撲をはじめとする暴力やパワハラについてたびたび論じてきた筑波大学教授の原田隆之氏が、この問題を考察する。

レスリングの伊調馨選手へのパワハラ問題で揺れる、至学館大学の谷岡郁子学長の会見を見たときの第一印象だ。

それは、つい何ヵ月か前に繰り返しテレビで流れた、力士への暴行事件を受けての相撲協会の危機管理委員長や、同評議員会の池坊保子議長の会見を彷彿とさせるものだった。

どちらにも共通するのは、組織を守りたいというあからさまな姿勢が前面に出て、弱い立場にある個人への思いやりや敬意が微塵も感じられないことであり、甚だしい人権意識の希薄さだった。

こういう人がトップを務め、似たような考えの人々が取り囲む組織では、パワハラが起きても何の不思議でもないと感じさせる会見だった。

 

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