こんにちはTac^^です。
マンガ大賞2018の結果発表と授賞式が、本日3月22日にニッポン放送イマジンスタジオにて行われた。
大賞に選ばれたのは、板垣巴留「BEASTARS」。
BEASTARS内容
週刊少年チャンピオン(秋田書店)にて連載中の「BEASTARS」は、二足歩行の肉食動物と草食動物が共生する世界を舞台とした“動物版ヒューマンドラマ”。
演劇部に所属する気弱なハイイロオオカミ・レゴシを軸に、種族を超えた恋や相容れることのない対立、学園で起きた食殺事件などを描く群像劇だ。板垣による初の連載作品で、宝島社から刊行された「このマンガがすごい!2018」のオトコ編では第2位に選ばれ、第21回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門では新人賞を受賞。
単行本は7巻までが刊行されている。
全寮制、中高一貫のエリート学校「チェリートン学園」。
ある日この学園内で、草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きた。
警察の見解では学内の肉食獣が怪しいとのことで、生徒である肉食獣と草食獣の間には不穏な空気が流れる。
それはテムが所属していた演劇部内においても例外ではなかった。
演劇部に所属するハイイロオオカミの少年レゴシは、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いし、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまう。
幸いこの疑惑はすぐに晴れることとなるが、結局真犯人は見つからないままであり、学園内に生まれた肉食獣と草食獣の確執のようなものが消えることはなかった。
新入生歓迎公演「アドラー」に出演予定だったテムが亡くなったことにより、演劇部は代役を立てることを迫られる。
そのやりとりのなかで、レゴシは演劇部の役者長・アカシカのルイに一目置かれるようになり、とある雑務を頼まれる。
それはルイたちが本来禁止されている夜間の練習を行っている間、誰かに見つからないように見張りをするというものだった。
なし崩し的にその任に当たったレゴシは、見張りの最中、一匹の草食獣の気配を感じる。
次の瞬間、レゴシは自身が持つ本能に従ってその草食獣を捕らえていた。
捕らえた草食獣に対する食肉衝動に駆られるレゴシ。
しかしルイたちにトラブルが起きたこともあり、すんでのところで食殺は起こさずに済む。
その一件からしばらく。
部の雑務で花を受け取りに園芸部を訪れたレゴシは、そこで小さなウサギの少女ハルと出会う。彼女こそ、あの夜レゴシが襲った草食獣だった。
レゴシはハルと交流を重ねていくうちに、彼女に対して恋愛感情のようなものを覚えていく。
医師であるジャイアントパンダのゴウヒンからは「その気持ちの裏にあるのは彼女を食いたいという『狩猟本能』だ。事を起こしてしまう前に身を引け」と諭されるが、ハルが好きだというレゴシの考えと決意は変わらず、レゴシは肉食獣の本能に抗いながら、ハルへの想いに殉じて行動していくようになる。
マンガ大賞2018
マンガ大賞2018の対象作品は、「2017年1月1日から12月31日までの間に単行本が発売された作品のうち、過去にマンガ大賞を受賞した作品を除く最大巻数が8巻までのマンガ作品」。
本年度より最大巻数が8巻相当までの電子書籍も対象となった。これらの作品を対象に1次選考が行われ、最終選考作品を選出。
選考委員が1位から3位までを選定し、ポイント制での集計を経てトップに輝いた作品を「マンガ大賞」としている。
11回目となる今年は「BEASTARS」のほか、
- 杉谷庄吾【人間プラモ】「映画大好きポンポさん」
- 大童澄瞳「映像研には手を出すな!」
- 堀尾省太「ゴールデンゴールド」
- 九井諒子「ダンジョン飯」
- 白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」
- コナリミサト「凪のお暇」
- 大今良時「不滅のあなたへ」
- つくしあきひと「メイドインアビス」
- 白井カイウ原作による出水ぽすか「約束のネバーランド」
- 猪ノ谷言葉「ランウェイで笑って」
- 森田るい「我らコンタクティ」
の12タイトルがノミネートされていた。
「誰かに薦めたいと思う“今一番フレッシュなマンガ”」をコンセプトに創設されたマンガ大賞。
- 第1回目の2008年には石塚真一「岳 みんなの山」が最多票を獲得。
- 2009年には末次由紀「ちはやふる」
- 2010年にはヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」
- 2011年には羽海野チカ「3月のライオン」
- 2012年には荒川弘「銀の匙 Silver Spoon」
- 2013年には吉田秋生「海街diary」
- 2014年には森薫「乙嫁語り」
- 2015年には東村アキコ「かくかくしかじか」
- 2016年には野田サトル「ゴールデンカムイ」
- 2017年には柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」
が大賞に選ばれてきた。
2位以下の作品タイトル
マンガ大賞2018最終結果
大賞 板垣巴留「BEASTARS」(78pt)
2位 森田るい「我らコンタクティ」(68pt)
3位 コナリミサト「凪のお暇」(56pt)
4位 九井諒子「ダンジョン飯」(52pt)
5位 大今良時「不滅のあなたへ」(47pt)
6位 猪ノ谷言葉「ランウェイで笑って」(46pt)
7位 白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」(42pt)
8位 つくしあきひと「メイドインアビス」(40pt)
9位 大童澄瞳「映像研には手を出すな!」(38pt)
10位 杉谷庄吾【人間プラモ】「映画大好きポンポさん」(28pt)
11位 出水ぽすか / 白井カイウ「約束のネバーランド」(26pt)
12位 堀尾省太「ゴールデンゴールド」(13pt)
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