自動運転安全性•責任は?レベル0〜5違い

こんにちはTac^^です。

トヨタ自動車は米国の公道で実施していた完全自動運転システムの試験を一時的に停止。

米ウーバー・テクノロジーズの自動車が米アリゾナ州で自動運転モードで走行中、歩行者の女性をはねて死亡させたことを受けた措置。

事故を起こした自動車には、安全を確保するため人が乗っていた。

自動運転安全性•責任について?レベル0〜5違いにも触れてみたいと思います。

目次

自動運転安全性は?

トヨタの広報担当、ブライアン・ライオンズ氏は、「今回の事故は当社の試験ドライバーに心理的な影響を及ぼす可能性があると考え、当社は公道でのショーファー(自動運転)モードの試験を一時的停止を決定した」と電子メールで発表。

ウーバーの事故の原因や自動運転セクターの将来に及ぼす意味合いについて、臆測することはできないと指摘した。

ライオンズ氏によると、トヨタは自動運転車の路上試験をミシガンとカリフォルニアの両州で実施していた。

同社では対象車両を少数にとどめ、技術向上に速やかに対応できるようにしているとし、具体的な台数は明らかにしなかった。

今回のウーバーは緊急時にハンドルやブレーキを操作する監督者を運転席に置く条件で実験の許可を得ており、運転の責任は運転席にいた監督者にある。

もちろん、原因が車体やスウェーデンのボルボ・カーと共同開発するシステムのあきらかな不具合だった場合は、企業側が責任を問われる。

責任は所有者

国土交通省は20日、自動運転中の車が事故を起こした場合の自動車損害賠償責任保険(自賠責)のあり方に関する有識者研究会の報告書を公表。

原則として所有者に責任があることを確認し、車のシステムに明確な欠陥がある場合は、自動車メーカー側が製造責任を負うことにした。

自動運転の実用化に向けては、事故が起きたときの賠償のあり方、道路交通法などの交通ルールの整備、車両の安全基準の策定などを進める必要がある。多くの課題がある中で、自動車の所有者がすべて加入する自賠責のルール整備に着手した。

報告書によると、基本的な原則として、人ではなく車が運転の主体となる高度な自動運転中の事故であっても、事故の責任はこれまで通り、所有者が負うとした。

レベル0〜5違い

今回のウーバーはレベル3の事件段階。

動運転のレベルの定義とは?

「自動運転」と一言で言ってもレベルがあり、2017年6月現在でレベル0~5まであります。

レベル0は自動運転に関する装備が全くない通常の乗用車、レベル5になると乗用車がシステムによって自律的に走行するものとなっています。

車の運転を人間が判断して行うか、システムが判断するかのバランスを表しています。

自動運転の定義はどこが定めているの?

自動運転の定義は、アメリカのSAEインターナショナルが定めた「SAE J3016」が使われています。

SAEインターナショナルは、モビリティの専門家が会員のアメリカの非営利団体です。

元々は自動車の技術者団体でしたが、その後、船や航空機など陸海空の乗り物の技術に関する標準化機構となりました。鋼材やバッテリーなど、自動車に関係する規格が定まっています。

  • 自動運転レベル0(運転自動化なし)
    ドライブ中のカップル
    自分で車を運転する、自動運転の機能がついていない乗用車のことです。
    一般的な車はこのレベル0にあたります。
  • 自動運転レベル1(運転支援)
    Sharan アダプティブクルーズコントロール “ACC”(全車速追従機能付)
    ハンドル操作や加速・減速などの運転のいずれかを、車が支援してくれます。
    事故が起きそうな状況を車で判断して自動ブレーキする機能や、車の走る・止まる動作を自動でしてくれるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)がここに分類されます。
  • 自動運転レベル2(部分運転自動化)
    日産 自動運転技術 プロパイロット
    ハンドル操作と加速・減速などの複数の運転を、車が支援してくれます。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が進化したものがこのレベル2になります。ただ、ドライバーはしっかりと周囲の状況を確認する必要があります。
  • 自動運転レベル3(条件付き自動運転)
    レベル3から、システムが運転をしてくれる本格的な自動運転になります。このレベルは、周りの状況を確認しながら運転をしてくれますが、緊急時はドライバーが必要という条件です。
    また、交通量が少ない、天候や視界がよいなど、運転しやすい環境が整っていることも条件です。
  • 自動運転レベル4(高度自動運転)
    レベル4になると、レベル3の条件からドライバーが乗らなくてもOKとなります。
    ただ、交通量が少ない、天候や視界がよいなど、運転しやすい環境が整っているという条件は必要になります。
    ドライバーがいない状態で自動運転できるけれど、走行環境によっては運転できないということになります。
    現在市販車で搭載されている車はありませんが、自動運転に力を入れているアウディがフランクフルトモーターショーにて2台のコンセプトカーを発表する予定で、その内の1つがレベル4の完全自動運転車です。
    「e-tronスポーツバックコンセプト」をベースにした最高出力503hpの全長4900mmのSUVクーペが発表されるようです。
    NVIDIA性の自動運転ユニット「zFAS」の次世代版を搭載し、自動運転できる速度域の上限が130km/hまで引き上げられます。
    さらに、自動で車線変更を行なってくれる「ハイウェイパイロット」も搭載。
  • 自動運転レベル5(完全自動運転)
    現在最高レベルである「レベル5」は、どのような条件下でも、自律的に自動走行をしてくれる車です。
    まだ夢のような車ですが、研究を重ねるにつれて現実味を帯びてくるでしょう。
    現在の自動運転の主流は自動運転レベル1~レベル2です。
    ただ、レベル1にあたる自動ブレーキシステムなどは現在発売されている多くの車、軽自動車などにもついています。
    これからどんどん、レベル2、レベル3の車が増えていき、レベル4、そしてレベル5と、段階的に増えていくことになるでしょう。
    フランクフルトモーターショーにてアウディが自動運転レベル5を搭載したコンセプトカーを登場させる予定です。
    登場するコンセプトカーはDセグメントEVで連続航続距離700~800kmが1度の充電で可能です。
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