はじめに、多機能ペンの代名詞とも言える PILOT の「ドクターグリップ 4+1」と 三菱鉛筆 の「ジェットストリーム 4+1」。どちらも「4色ボールペン+シャープペンシル」を1本に収めた人気モデルで、ビジネスや勉強、日常使いまで幅広く支持されています。とはいえ、実際に「どちらが自分に合っているか」で迷う人は多いはず。本記事では、筆記感、グリップ感、コスト面など、さまざまな観点から両モデルを徹底比較し、あなたにとっての“最適な1本”を見つける手助けをします。
目次
基本スペックの違い
基本スペックの比較
| モデル名 | パイロット ドクターグリップ4+1 | 三菱 ジェットストリーム4+1 |
|---|---|---|
| ボールペンインク | アクロインキ(油性) | ジェットストリームインク(低粘度油性) |
| ボール径 | 0.5mm/0.7mm | 0.5mm/0.7mm |
| シャープ芯径 | 0.5mm | 0.5mm |
| グリップ構造 | ラバーグリップ(クッション性高) | ラバーグリップ(やや硬め) |
| 重量感 | やや重め・太め | やや細身・軽め |
| 価格帯 | 1,100~1,650円前後 | 1,100~1,650円前後 |
| 替芯の価格 | 約100円/本 | 約100円/本 |
インクと筆記感の違い
- ドクターグリップ 4+1 は「アクロインキ(油性インク)」を採用。従来の油性インクに比べて粘度を下げ、滑らかさと安定感を両立させたインクで、筆圧が弱い人・長時間筆記する人に適しています。書き出しのかすれが少なく、しっとりとした筆記感が特徴です。
- 一方、ジェットストリーム 4+1 は「ジェットストリームインク(低粘度油性)」を採用。非常に滑らかで、ボールが転がるような軽快な書き心地。速乾性にも優れ、ゲルインクのような感触を実現しています。滑らかさとスピード重視の筆記にはこちらが向いています。
軸の太さ・重さとグリップ感
- ドクターグリップ 4+1 は比較的太めでやや重め。ラバーグリップがシリコンのような柔らかさで手にフィットし、疲れにくさを重視した設計。多色ペン+シャープペンという複合機能を長時間使う人、手が疲れやすい人に好 suited。
- 対照的に、ジェットストリーム 4+1 は比較的細身で軽め。グリップは適度な硬さのラバーで、スマートな印象。軽くてスリムなので、コンパクトさや携帯性を重視する人、手の小さい人にも扱いやすい。
シャープペン・デザイン・価格と替芯の入手性
- 両モデルとも、シャープペンは0.5 mm。消しゴム付きノック式で基本構造はほぼ同じですが、ドクターグリップの方が芯使用時の安定感にやや余裕があるという声もあります。
- デザイン面では、ドクターグリップはやや落ち着いたビジネス向けカラーやメタリックカラーが多く、限定色やコラボ色の展開もあるため“所有欲”を満たす要素も。
- ジェットストリームは光沢のあるシルバーやブラックなど、無駄のない洗練されたデザインで、シンプル好きな人に人気です。
- 価格帯および替芯の入手性はほぼ同等。どちらも普及価格帯で、替芯も容易に手に入るため、ランニングコストに大きな差はありません。
どちらがどんな人に向いているか
長時間の筆記やノート取りが多い人には「ドクターグリップ 4+1」
- 勉強、会議、日記、アイディア整理など一度に長時間書く場面が多い人
- 手が疲れやすい、筆圧が弱い、太軸で安定感重視の人
- 書き心地のバランスと安定性を求める人
書き心地・携帯性・軽快さ重視の人には「ジェットストリーム 4+1」
- メモ、アイディアスケッチ、ちょっとした書き物など筆記時間が短い人
- ペンを軽く、スマートに使いたい人、カバンに入れて持ち歩くことが多い人
- 滑らかさと速乾性、軽快な筆記感を求める人
実使用レビューから見えるリアルな違い
実際に使ったユーザーの多くは、次のような感想を寄せています。
- ドクターグリップ 4+1 は「長時間書いても疲れにくい」「安定感があって書きやすい」との声が多数。特に試験勉強や議事録、ノートまとめといった“量を書く”用途に強み。
- ジェットストリーム 4+1は「サッと書けて気持ちいい」「速乾インクで手が汚れにくい」「ペン先が軽くて手軽」といった意見が多く、手短なメモや移動中の書き物に最適との評価。
ただし「好みが大きく分かれる」「用途や筆記スタイルで合う/合わないがはっきりする」という点でも一致しており、“どちらが上か”ではなく“どちらが自分に合っているか”で選ぶのが正解です。
選び方の実践的なヒント
- まずは「どんな場面で使うか」をイメージしてみる。ノート・レポート・長文を書く機会が多ければドクターグリップ、メモやちょっとした書き物が中心ならジェットストリーム。
- 店頭や文具店でできるなら、実際に手に取って「重さ」「グリップ感」「書き心地」を確かめる。特にラバーのフィット感、ペンのバランスは人それぞれ。
- インクの滑らかさや紙との相性にも注目。ノートの紙質、筆圧、書くスピードなど、自分のスタイルに合わせて選ぶのがポイント。
結論
どちらも多機能ペンの傑作であり、性能・価格・信頼性ともにハイレベル。最終的には「自分の用途」「使う頻度」「好みの書き味・デザイン」によって、最適な1本が変わります。長時間書く・安定感重視ならドクターグリップ 4+1、軽快・スピーディ・携帯性重視ならジェットストリーム 4+1。それぞれの強みを理解した上で「自分に合う1本」を選べば、毎日の筆記がもっと快適になります。

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