手首の負担を軽減しながら精密なカーソル操作を実現できるデバイスとして、トラックボールの人気は年々高まっています。中でも、価格帯・サイズ・操作方式の幅広さから選びやすいのがぺリックスのトラックボールシリーズ。しかし実際には「見た目が似ていて違いが分からない」「モデルが多すぎて選べない」と迷う声も少なくありません。ここでは主要モデルの特徴を整理し、操作性・フィット感・使い方の違いを徹底的に掘り下げます。
ぺリックスのトラックボールが選ばれる理由
コストパフォーマンスが非常に高い
ぺリックス製品は他社ハイエンド機に比べ価格が抑えられているにもかかわらず、ボールの精度や耐久性が高い点が評価されています。導入のハードルが低く、トラックボール初心者にも選びやすいのが大きな魅力です。
豊富なサイズとボール位置のラインナップ
左手操作モデル、親指タイプ、手のひらタイプ、大玉モデルなどが揃い、「使い方」や「目的」に合わせやすい構成になっています。特に親指タイプのラインナップが多く、普段のマウス操作に近い感覚で移行できるメリットがあります。
静音スイッチやチルトホイールなど機能性が高い
エルゴノミクスを重視しつつ、ビジネス用途でも使いやすい静音設計・多機能ボタンを搭載。快適でパワフルな作業環境を構築できる点が強みです。
代表モデル別の特徴と違い
PERIMICE-517:親指タイプの定番モデル
親指でボールを操作し、人差し指と中指でクリックするスタンダードなタイプ。通常のマウスに最も近く、移行がしやすい設計です。
- ボールサイズは34mm
- 手の大きさを問わない万人向けデザイン
- 静音スイッチを採用
- 中価格帯で入手しやすい
仕事でも普段使いでも扱いやすい、シリーズの中核的なモデルです。
PERIMICE-720:無線+有線のハイブリッド対応
517の上位互換ともいえる存在で、接続方法が増え利便性が向上したモデル。
- Bluetooth/2.4GHz/有線の3方式対応
- 乗り換えや複数端末の切り替えがスムーズ
- 形状は517に近く操作性もほぼ同じ
モバイル環境や複数PCを使う仕事環境で特に重宝する構成です。
PERIMICE-713:大玉手のひらタイプ
手のひらで包むように使う 手のひらタイプ のトラックボール。
- 大玉57mmを採用
- ボール精度が高く長時間操作でも疲れにくい
- 微調整がしやすくデザイン系作業に向く
- 重量があり安定性が高い
ロジクールのMX Ergo系とは操作感が異なり、大玉特有の滑らかな操作を低価格で導入できる点が人気です。
PERIPRO-303:交換用の高品質ボール
純正交換ボールとして人気が高いシリーズ。
- ガラスコーティングにより滑らか
- 摩擦が少なく操作性が向上
- 他社トラックボールとも互換性がある場合がある
操作の引っかかりや重さを改善したいときに大きく効果を発揮します。
iMouseシリーズとの違い
ぺリックスと混同されやすいiMouse(J-Tech Digitalなど)は同じ“エルゴノミクス”を名乗りますが、
- 造りの精度
- ボタン耐久
- ボールの滑らかさ
などで差がつきやすく、価格以上の完成度を求める場合はぺリックスの方が安定感があります。
操作方式の違いによる向き不向き
親指タイプが向く人
- 現在マウスを使っていて移行したい
- FPS以外のゲーム用途
- オフィス作業メイン
- 腕ではなく指で操作したい
細かい移動にも強く、日常で最も扱いやすいのが親指タイプです。
手のひらタイプが向く人
- 長時間カーソル操作を行う
- グラフィック作業や動画編集など精密操作が必要
- 手首の痛み・腱鞘炎が気になる
手のひら全体で支えるため安定性が高く、疲労が蓄積しにくいのが最大のメリットです。
なぜぺリックスはリーズナブルなのに品質が良いのか
海外市場で支持されているOEM技術
ぺリックスはドイツ発のブランドで、OEM生産で磨かれた技術を自社ブランドでも活かしています。そのため、内部構造・センサー精度の割に価格が抑えられています。
機能を必要十分に絞っている
他社のような高級チルトスタンドや可動角度調整などは省かれていますが、
- 静音
- DPI調整
- 多ボタン
- 高精度ボール
といった「必要な部分」を確実に押さえているため、満足度の高い仕上がりになっています。
実際の使用感の違いと選び方
滑りやすさ・ボールの質感
大玉モデルは特に滑らかさが際立ち、繊細な動作が必要な作業で強みを発揮します。
親指タイプは操作が直感的で、普通のマウス感覚で扱える点が魅力です。
ボタン配置の最適化
517系は指の位置が自然で、誤タップが少なく評価が高いです。
大玉モデルは左右ボタンのストロークが深く、作業時の安定感があります。
重量と安定性
大玉モデルは重さによりデスク上でズレず、安心して操作できます。
親指モデルは軽量で扱いやすく、手首の動きが最小限で済みます。
どういう人がどのモデルを選べばいいか
パソコン初心者・ビジネス用途
→ PERIMICE-517
扱いやすくコスパ最高。
ノートPC併用・複数端末の切替
→ PERIMICE-720
3接続方式が快適。
クリエイター・編集作業者
→ PERIMICE-713(大玉)
精密操作と長時間作業に有利。
操作の引っ掛かりが気になる人
→ PERIPROシリーズの交換ボール
滑り改善の即効性が高い。
よくある疑問と回答
親指タイプと大玉タイプの違いは?
親指タイプは「直感的でスピード重視」。
大玉タイプは「精密作業・安定感重視」。
長時間の作業には大玉が有利です。
初めてでも使える?
親指タイプなら移行しやすく、多くの人が数時間で慣れます。
大玉は慣れると手放せない操作性を発揮します。
どのモデルも同じように見えるのはなぜ?
シリーズ全体でエルゴノミクス設計を統一しているため似ていますが、
- ボールサイズ
- 接続方式
- 操作方式
- ボタン構成
などは大きく異なります。用途で選ぶことが重要です。
まとめ
ぺリックスのトラックボールは、価格を抑えつつも操作性と耐久性が高い、非常にコストパフォーマンスに優れたシリーズです。親指タイプ、大玉タイプ、複数接続対応モデルなどバリエーションが広く、自分の用途や作業スタイルに合わせて最適な選択ができます。特に517・720は日常用途で扱いやすく、713の大玉モデルは精密な作業に強いという明確な特徴があります。用途に応じて使い分ければ、快適で負担の少ない操作環境が実現できます。

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