dカードは「年会費永年無料」「ドコモユーザーとの相性が良い」という理由から、長年クレカの定番として使われてきた。しかし近年、大きな転換点が訪れている。それが年会費永年無料のdカードに付帯していた保険の終了だ。
これまで「無料なのに保険付きだから持っておいて損はない」と言われていたdカードだが、その前提が崩れたことで、カードの立ち位置は大きく変わっている。
この記事では、付帯保険終了の内容を整理しつつ、なぜ今dカード ゴールドへ切り替えるべきなのかを保険・特典・コスト面から具体的に解説する。
dカード(年会費永年無料)で何が変わったのか
付帯保険終了の内容を正確に整理
年会費永年無料のdカードには、以前まで以下のような保険が付帯していた。
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
- ショッピング保険(一部条件付き)
これらは「クレジットカードだから最低限は付いているだろう」と考えがちな補償だが、無料カードとしては十分すぎる内容だった。
しかし制度変更により、これらの付帯保険は原則として廃止され、現行のdカードは保険なしのポイント特化カードへと性格が変化している。
保険がないクレジットカードの現実的なリスク
「保険なんて使わないから問題ない」と考える人も多いが、クレジットカードの保険は起きてからでは取り戻せないリスクをカバーする性質がある。
- 海外旅行中の病院受診で数十万円
- 購入直後の商品破損・盗難
- 国内旅行中の思わぬ事故
こうしたリスクを補う役割を、無料dカードは果たせなくなった。
つまり**dカード(年会費永年無料)は“守りがゼロのカード”**になったと言える。
dカード ゴールドにするべき決定的な理由
年会費以上のリターンが明確
dカード ゴールドの年会費は11,000円(税込)。一見すると「高い」と感じるが、実際には年会費を超えるリターンを得やすい設計になっている。
特に注目すべきは以下だ。
- ドコモ利用料金の10%還元(最大1,000pt/月)
- ケータイ・スマホの購入補償
- 充実した旅行保険・ショッピング保険
ドコモ回線・ドコモ光を使っている場合、ポイント還元だけで年会費を回収できるケースが多数ある。
旅行保険の内容が無料カードとは別次元
dカード ゴールドには以下の保険が付帯している。
- 海外旅行傷害保険:最大1億円
- 国内旅行傷害保険:最大5,000万円
- ショッピング保険:年間300万円まで
特に海外旅行保険は、自動付帯と利用付帯が組み合わさった設計で、使い勝手が良い。
無料dカードと比較すると、**補償の有無どころか“安心度そのものが別物”**だ。
スマホ補償はdカード ゴールド最大の強み
dカード ゴールドの特典で見逃せないのが、ケータイ補償(最大10万円)。
- 購入から3年以内
- 偶然の事故による故障・紛失・盗難が対象
スマホは高額化が進んでおり、10万円クラスの端末も珍しくない。
この補償があるだけで、年会費11,000円は極めて保険料として安いと言える。
無料dカードを使い続ける人が陥りやすい誤解
「ポイントは同じだから問題ない」という勘違い
確かに、dカードとdカード ゴールドの基本ポイント還元(1%)は同じだ。
しかし、ゴールドカードはポイント以外のリターンが本体である。
- 保険
- 補償
- 優遇特典
これらを意識せず「還元率だけ」で判断すると、明らかに損をする設計になっている。
他の無料カードで補えばいいという考えの落とし穴
「保険は別のクレカでカバーすればいい」と考えるのも一案だが、問題は以下。
- 保険の適用条件が複雑
- 利用付帯の条件を満たさない
- スマホ補償がないケースが多い
結果として、複数枚持っても実際には補償されないという事態が起きやすい。
dカード ゴールドが向いている人・向いていない人
ゴールドに変えるべき人の特徴
- ドコモ回線・ドコモ光を利用している
- スマホを高額機種で使っている
- 年に1回以上、旅行・出張・帰省をする
- クレカの保険を「使う可能性がある」と感じる
これらに一つでも当てはまるなら、無料dカードのままにしておく理由はほぼない。
無理にゴールドにしなくてもいいケース
- ドコモ関連サービスを一切使っていない
- クレカ保険を他で完全にカバーできている
- スマホ補償が不要な使い方をしている
この場合は、他社ゴールドカードとの比較検討はあり得る。ただし「無料dカードのままでいい」という結論になるケースは限定的だ。
付帯保険終了後のdカードはどう位置付けるべきか
無料dカードは、もはや「メインカード」というよりポイント獲得専用のサブカードという位置づけになる。
保険・補償・安心感を求めるなら、選択肢は次の二つしかない。
- 他社の年会費有料カードを持つ
- dカード ゴールドにアップグレードする
ドコモユーザーであれば、後者がもっとも合理的だ。
まとめ:dカード(年会費永年無料)付帯保険終了=判断の分岐点
dカード(年会費永年無料)は、付帯保険終了によって**「なんとなく持っておくカード」から脱落**した。
一方で、dカード ゴールドは
- 年会費以上の還元
- 実用性の高い保険
- スマホ補償という強力な安心材料
を備え、コスパ重視のゴールドカードとして完成度が高い。
「無料だからそのまま使う」という判断は、すでに合理的ではない。
今はまさに、dカード ゴールドに切り替えるべきタイミングだと言える。

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