Chromeを使った作業は、マウス操作を減らしキーボードショートカットを使うだけで驚くほどスピードが上がる。検索、タブ操作、履歴、ページ移動など、ほぼすべてを指先だけでコントロールできるようになれば、日々の業務時間は大きく削減される。特に複数のタブを開きながら調べ物をする人、ブログを書いている人、資料作成をしている人にとっては“必須スキル”といえる。本記事ではChromeで使えるショートカットを分野別にまとめ、すぐに使いこなせるよう解説していく。
Chromeで必ず覚えておきたい基本ショートカット
新しいタブとウィンドウを開く
Chrome操作で最も頻繁に使うのがタブ関連のショートカット。
・新しいタブを開く:Ctrl + T
・新しいウィンドウを開く:Ctrl + N
・シークレットウィンドウを開く:Ctrl + Shift + N
検索や作業を同時進行する人は、この3つだけでも大幅にスムーズになる。
タブを閉じる・復元する
誤って閉じたタブの復元は特に便利。
・現在のタブを閉じる:Ctrl + W
・閉じたタブを復元:Ctrl + Shift + T
・ウィンドウを閉じる:Ctrl + Shift + W
復元ショートカットは履歴から戻るより圧倒的に早い。
画面表示を操作する
・ページの拡大:Ctrl + +
・縮小:Ctrl + ー
・元のサイズに戻す:Ctrl + 0
資料の確認や小さい文字のページで役立つ。
タブ操作を高速化するショートカット
タブの移動
複数タブを開くほどショートカットの効果は大きい。
・右のタブへ移動:Ctrl + Tab
・左のタブへ移動:Ctrl + Shift + Tab
・特定のタブへ移動:Ctrl + 数字キー(1〜8)
・最後のタブへ移動:Ctrl + 9
特に数字キーでの移動はタブ数が多い人ほど効率が跳ね上がる。
タブを別ウィンドウに移動・固定化
・タブを新しいウィンドウに移動:ドラッグで外に放り出す
・タブを固定:右クリック →「タブを固定」
・固定タブの解除:右クリック →「固定を解除」
固定タブはメールやカレンダーなど常時使用するページに便利。
検索・アドレスバー操作で時短するショートカット
アドレスバーに瞬時に移動
・アドレスバーを選択:Ctrl + L または Alt + D
URL入力・検索・コピペなど、すべての起点となるショートカット。
新しいタブで検索する
・検索語句を選んだ状態で:右クリック →「新しいタブで検索」
ショートカットではないが、検索作業では必須の時短技。
ページ内検索
・ページ内を検索:Ctrl + F
・次を検索:Enter
・前に戻る:Shift + Enter
長文を読むときに圧倒的に便利。
履歴・ダウンロード・ブックマーク関連のショートカット
履歴の操作
・履歴画面を開く:Ctrl + H
・1つ前のページへ戻る:Alt + ←
・1つ進む:Alt + →
戻る・進むはマウス操作よりも断然早い。
ダウンロード画面を開く
・ダウンロード:Ctrl + J
ファイルを探すのが一瞬で済む。
ブックマーク機能
・ページをブックマーク:Ctrl + D
・ブックマークバーの表示/非表示:Ctrl + Shift + B
お気に入りが増えるほどブックマークバーの切り替えが役立つ。
ページ操作に使えるショートカット
ページの再読み込み
・再読み込み:Ctrl + R または F5
・スーパーリロード(キャッシュ無視):Ctrl + Shift + R
ページ更新を検証する人には必須のスキル。
印刷・保存
・印刷画面を開く:Ctrl + P
・ページを保存:Ctrl + S
資料やレポートをまとめる場面で圧倒的に便利。
スクロール操作
・ページの先頭へ移動:Home
・ページの末尾へ移動:End
・半ページだけスクロール:Space(下へ)、Shift + Space(上へ)
長い記事を読むときに非常に便利。
シークレットモードを最大限に活用するショートカット
シークレットウィンドウの活用
・シークレットウィンドウを開く:Ctrl + Shift + N
・通常ウィンドウとの切り替え:Alt + Tab(OS標準機能)
ログイン状態を分けたいとき、調査用の検索をしたいときに便利。
シークレットモードでのタブ操作
通常と同じショートカットが使用可能。
作業環境を分けて使うことで混乱が減り、集中できる。
開発・調査に役立つショートカット
デベロッパーツール
・デベロッパーツールを開く:Ctrl + Shift + I
・要素の検証:Ctrl + Shift + C
ブログ運営者やWeb担当者には欠かせない機能。
ソースコードを確認
・ページのソースを表示:Ctrl + U
HTMLの確認やSEO調査に活用できる。
ノートPC・片手操作で便利なショートカット
片手で完結しやすい操作
・新しいタブ:Ctrl + T
・閉じる:Ctrl + W
・再読み込み:Ctrl + R
ノートPCで作業しているとき、この3つの組み合わせだけでも作業スピードが大幅に向上する。
トラックパッドを使わないショートカット
・戻る:Alt + ←
・進む:Alt + →
・アドレスバーへ移動:Ctrl + L
移動系の操作はトラックパッドよりもキーボードのほうが格段に速い。
Chromeショートカットをカスタマイズしてさらに効率化
拡張機能でショートカットを追加
ショートカットはChrome標準だけでなく、拡張機能でさらに追加できる。
例えばタブ管理系の拡張機能なら切り替えや閉じる操作をより細かく設定できる。
キーボード操作中心の環境をつくる
ブックマーク整理、タブ管理、拡張機能の配置などをキーボード中心に最適化すれば、さらに高速化できる。
Chromeショートカットは“覚えた数だけ時短が増える”仕組みなので、よく使うものから徐々に定着させるのがコツ。
まとめ
Chromeのキーボードショートカットは、日常作業の大部分を劇的にスピードアップできる強力な時短ツールである。タブ操作・検索・履歴・表示調整など、すべてを指先で操作できればマウス操作の比ではない効率が生まれる。特にタブ移動や復元、アドレスバーへのジャンプなどの基本操作だけでも、作業時間は確実に短縮される。まずはよく使う5〜10個を重点的に覚え、徐々に使えるショートカットを増やしていけば、Chromeは今よりもさらに快適で高速な作業ツールになる。

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