[temp id=5]
4日に京都府舞鶴市で行われた大相撲の春巡業で、あいさつをしていた多々見良三市長が突然意識を失い、土俵上で倒れた。
その緊急事態に、看護の資格を有する女性が土俵に上がって市長の救命処置にあたったが、「女人禁制」の伝統に頑な相撲協会側の言動に、怒りの声が相次いでいる。
土俵上大量の塩大相撲春巡業市長意識不明救命女性
■「女性は降りて」行司の不適切なアナウンス
大相撲春巡業のあいさつの最中、突然意識を失ってあおむけに倒れてしまった多々見市長。周囲が右往左往する中、1人の女性が土俵にあがって多々見市長に駆け寄り、心臓マッサージを始めた。
続けて2人の女性も土俵に駆け寄るが、そこに「女性の人は土俵から降りてください、男性が上がってください」というアナウンスが繰り返し流れる。
声の主は、混乱する最中で咄嗟にアナウンスしてしまったという若手の行司。命の危険が危ぶまれる緊急事態にも関わらず「あまりにも場違いだ」と批判の声が殺到。
この事態を受けて相撲協会の八角理事長は、同日中に「不適切だった」などと謝罪のコメントを発表していた。
■降りた土俵に「大量の塩」観客の証言で発覚
しかし翌5日、観客へ取材を行った複数のメディアから、字面にインパクトのある続報が報じられる。
女性たちをはじめ、救護にあたった人たちが土俵から降りた後、相撲協会の関係者らが大量の塩を撒いていたというのだ。MBSニュースの取材に応じた観客の男性は…
「(女性たちが降りた後で)大量の塩が撒かれたんですよ。(その光景は)その後の相撲の取り組みも頭に入らないくらい、ちょっと印象的でしたね…」
とコメント。
一方で、大相撲では取り組み中に力士がけがをした際などに塩を撒くことがあることから、相撲協会の広報担当は「確認はしていないが、女性が上がったから撒いたのではないと思う」と説明しているとも報じられている。
ツイッターは大炎上
救護にあたった女性が降りた直後、というタイミングとあって、インターネット上では「神聖な土俵に女性が上がったから、清めるために大量の塩を撒いたのではないか」という声が相次ぎ、ツイッターは大炎上状態となっている。
相撲協会への不信感に拍車か
「塩撒き」について、女性への穢れを払う意味ではなかったとしても、タイミング的に批判の声があがるのは仕方がない、という声が目立つ。
また、そういった事態を想定しての「説明不足」を咎める声も。
「人命と伝統」が秤にかけられた衝撃的なニュース。
「大相撲に対する見方が変わってしまった」と言う人がいたとしても、不思議はない。
コメント