スマホの電池が切れそうになるたびに不安になる時代。だからこそモバイルバッテリーは「安心を買う道具」のはずだ。ところが現実には、持っているだけでストレスが増えるモバイルバッテリーが市場に溢れている。重い、遅い、融通がきかない。
それ、本当に“外出先で使う前提”で作られているのだろうか?なぜそんな中途半端な製品を、疑問を持たずに選んでしまうのか。ここでは「買って後悔しやすいモバイルバッテリーの特徴」を徹底的に解剖する。
重いモバイルバッテリーはそれだけで失格
持ち歩くたびにストレスが溜まる
モバイルバッテリーは「携帯性」が命だ。ところが容量だけを売りにして、平気で300g、400gを超える製品がある。数字だけ見るとピンとこないが、これはスマホ1台分、あるいはそれ以上の重さだ。
カバンに入れた瞬間から肩が重くなり、ポケットに入れれば落ちる。結局「今日は持っていくのやめよう」となり、肝心な時に手元にない。これでは存在価値がない。
大容量=正義ではないという現実
多くの人は「容量が大きいほど安心」と思い込んでいる。しかし日常使いでスマホを3回も4回もフル充電する場面はそう多くない。
必要以上の容量は、ただの“重り”になる。使わないエネルギーを持ち歩くために体力を消耗するのは、本末転倒だ。
接触充電ができない時点で時代遅れ
ケーブル地獄から抜け出せない
今やワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、スマホまで、置くだけで充電できる環境が当たり前になりつつある。それなのに、未だに「ケーブル必須」のモバイルバッテリーを選ぶ理由は何だろうか。
ケーブルは絡む、断線する、忘れる。充電したい時に限って見当たらない。この小さなストレスが積み重なる。
接触充電は“楽”以上の価値がある
接触充電は単なる利便性ではない。暗い場所でも、移動中でも、考えずに充電できるという「思考コストの削減」だ。
この機能がないモバイルバッテリーは、数年前の感覚で止まっていると言っていい。
パススルー機能がないのは致命的
充電の順番待ちが発生する不合理
パススルー機能とは、モバイルバッテリー本体を充電しながら、同時にスマホなどへ給電できる機能だ。これがないとどうなるか。
夜、コンセントが1つしかない状況で、まずバッテリーを充電するか、スマホを充電するか、どちらかを選ばなければならない。どちらを選んでも不便だ。
「充電管理」が必要になる製品はダメ
良いガジェットは、使う人に管理を強要しない。パススルー非対応のモバイルバッテリーは、使用者に無駄な判断を迫る。
これは設計思想の問題であり、価格の安さで許される話ではない。
充電容量が生活に合っていないバッテリー
普通の人はスマホ1~2回分で十分
多くの人の1日は、朝フル充電で家を出て、夕方〜夜に少し足りなくなる程度だ。この場合、スマホ1回、せいぜい2回分の容量があれば十分だ。
それ以上の容量は「安心感」ではなく「無駄」になる。
自分の使い方を考えずに選ぶ危険
旅行、キャンプ、災害対策と、日常使いを一緒くたにして考えるのは危険だ。毎日の通勤や外出に使うモバイルバッテリーと、非常用バッテリーは役割が違う。
この区別ができていない製品選びは、失敗しやすい。
アップルウォッチやイヤホンが充電できない不便さ
充電対象はスマホだけじゃない
現代人が持ち歩くデバイスは、もはやスマホだけではない。アップルウォッチ、ワイヤレスイヤホン、スマートタグなど、小型デバイスが増えている。
それなのに、スマホ専用設計のモバイルバッテリーを選ぶのは視野が狭い。
ケーブルを増やすほど不便になる
アップルウォッチ用、イヤホン用、スマホ用と、ケーブルを増やすほど管理コストが跳ね上がる。
複数デバイスをまとめて充電できないモバイルバッテリーは、持ち物を減らすどころか増やしてしまう。
「安いから」で選ぶと結局高くつく
買い替えが早い=コスパが悪い
不満を感じるモバイルバッテリーは、使わなくなるのも早い。結果として買い替え、また出費が増える。
最初から自分の使い方に合ったものを選ぶ方が、長期的には安くつく。
モバイルバッテリーは消耗品だが妥協品ではない
確かにバッテリーは消耗する。しかし「どうせ劣化するから適当でいい」という考えは危険だ。
使っている期間ずっと不便を感じる製品は、消耗以前の問題である。
まとめ|モバイルバッテリーは“生活設計”で選べ
モバイルバッテリー選びは、スペック比較ではなく生活設計だ。
重くないか、ケーブルに縛られないか、同時充電できるか、自分の1日に合った容量か、スマホ以外も面倒見てくれるか。
これらを満たさないモバイルバッテリーは、いくら売れていようと、安かろうと、買う理由がない。
モバイルバッテリーは「不安を減らす道具」であって、「我慢を増やす道具」ではない。
※本記事の内容は筆者の見解によるものです。

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