米国のハイテク企業を中心に構成されるNasdaq指数は、長期的な成長性の高さから多くの投資家に注目されている指数です。個別株を直接購入するのではなく、Nasdaqに連動する投資信託を活用することで、分散投資と運用の手軽さを両立できます。本記事では、Nasdaqに連動する代表的な投資信託を一覧で整理し、それぞれの信託報酬(運用管理費用)を中心に詳しく解説します。
Nasdaqに連動する投資信託とは
Nasdaqに連動する投資信託とは、主に「NASDAQ100指数」などをベンチマーク(運用目標の指標)として、その値動きに連動する運用成果を目指す投資信託です。NASDAQ100指数は、Nasdaq市場に上場する金融セクターを除いた時価総額上位100社で構成されており、IT・通信・消費関連の成長企業が多く含まれています。
投資信託を通じてNasdaqに投資する場合、購入時手数料が無料(ノーロード)の商品が多く、少額から積立投資ができる点が特徴です。一方で、保有中は信託報酬が継続的にかかるため、コスト比較が非常に重要になります。
Nasdaqに連動する主要な投資信託一覧と手数料
eMAXIS NASDAQ100インデックス
三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックス型投資信託です。NASDAQ100指数への連動を目指し、国内でも特に知名度の高い商品です。
信託報酬は年率0.2035%(税込)程度と、Nasdaq連動型としては低水準に設定されています。購入時手数料は無料で、つみたてNISA(旧制度)や新NISA成長投資枠にも対応しているため、長期積立向けの商品といえます。
ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
ニッセイアセットマネジメントが提供するNasdaq連動型の投資信託です。運用方針はNASDAQ100指数への連動を目指すシンプルなインデックス運用です。
信託報酬は年率0.2035%(税込)前後で、eMAXIS NASDAQ100インデックスとほぼ同水準です。純資産総額も順調に増加しており、流動性や継続性の面でも安心感があります。
楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド
楽天投信投資顧問が運用する投資信託で、米国ETFである「Invesco QQQ Trust」を実質的な投資対象としています。
信託報酬は年率0.2035%(税込)程度ですが、ETFを通じた運用となるため、間接的にETF側の経費も含まれています。楽天証券との相性が良く、ポイント投資との併用を考える投資家に利用されるケースが多い商品です。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
大和アセットマネジメントが運用するNASDAQ100連動型の投資信託です。やや高めの成長志向商品を多く扱うiFreeNEXTシリーズの一つです。
信託報酬は年率0.495%(税込)程度と、他のNasdaq連動型と比べると高めです。ただし、設定当初からの運用実績が長く、純資産総額も比較的大きいため、一定の信頼性があります。
SBI・NASDAQ100インデックス・ファンド
SBIアセットマネジメントが提供するNasdaq連動型の低コストファンドです。NASDAQ100指数への連動を目指し、コスト競争力を重視した設計となっています。
信託報酬は年率0.2038%(税込)程度と、業界最安水準クラスです。SBI証券での積立設定との相性が良く、長期保有を前提とした投資に向いています。
たわらノーロード NASDAQ100
アセットマネジメントOneが運用するインデックスファンドで、低コストシリーズ「たわらノーロード」の一つです。
信託報酬は年率0.2035%(税込)前後で、他の主要ファンドと同水準です。販売会社が限定される場合がありますが、コストと運用方針のバランスが取れた商品といえます。
信託報酬以外に注目すべきポイント
為替ヘッジの有無
Nasdaq連動型投資信託の多くは為替ヘッジなしの商品です。円安局面では為替差益が期待できる一方、円高局面では基準価額が下押しされる可能性があります。為替変動を含めたリスクを理解した上で選択することが重要です。
純資産総額と運用継続性
純資産総額が小さい投資信託は、繰上償還(運用終了)のリスクが相対的に高くなります。長期投資を前提とする場合、一定以上の純資産規模があるかどうかも確認すべきポイントです。
連動指数の違い
多くの商品はNASDAQ100指数に連動していますが、一部にはNasdaq Composite指数など、異なる指数をベンチマークにしている商品も存在します。構成銘柄数や値動きの特性が異なるため、指数の中身を理解することが重要です。
Nasdaq連動型投資信託の活用方法
Nasdaqに連動する投資信託は、ポートフォリオの成長エンジンとして活用されることが多い商品です。全資産を集中投資するのではなく、全世界株式やS&P500連動型ファンドなどと組み合わせることで、リスク分散を図りながらリターンの向上を狙う使い方が一般的です。
積立投資を活用すれば、価格変動リスクを時間分散によって緩和でき、長期的にNasdaqの成長を取り込む戦略が実行しやすくなります。
まとめ
Nasdaqに連動する投資信託は、成長性の高い米国ハイテク企業へ手軽に投資できる有力な選択肢です。主要ファンドの信託報酬は年率0.2%前後まで低下しており、コスト面での差は以前より小さくなっています。そのため、信託報酬だけでなく、純資産総額、運用会社の信頼性、証券会社との相性などを総合的に比較することが重要です。
長期・積立・分散という基本を押さえた上で、自身の投資目的に合ったNasdaq連動型投資信託を選ぶことが、安定した資産形成への近道となります。

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