宅地建物取引士の資格を取得したら、資格を有効なまま維持するためには継続的な努力と費用が必要です。以下は、宅地建物取引士の資格維持に関わる費用について詳しく解説します。
1. 年会費
宅地建物取引士は所属する宅地建物取引業者ごとに年会費を支払う必要があります。年会費の金額は業者によって異なりますが、平均的には年間数千円から1万円程度が一般的です。
2. 研修費用
資格維持の一環として、宅地建物取引士は定期的に研修を受ける必要があります。これにはオンライン講座やセミナーなどが含まれます。研修費用は研修内容や提供機関によって異なりますが、数万円から数十万円かかることがあります。
3. 教材購入費用
研修や勉強の一環として、最新の法令や規定を学ぶための教材や参考書を購入することがあります。これには数千円から1万円以上かかることがあります。
4. 試験費用
定期的に宅地建物取引士の試験が行われます。合格するためには試験費用を支払い、試験に臨む必要があります。試験費用は受験する試験の種類によって異なりますが、一般的には数千円から1万円程度がかかります。
5. 保険料
宅地建物取引士は、業務においてクライアントに対して損害を与えてしまった場合のために、賠償責任保険に加入する必要があります。保険料は保険会社や加入条件によって異なりますが、年間で数万円から10万円以上かかることがあります。
これらの費用が宅地建物取引士の資格を有効に維持するためにかかるものです。資格を持つことでクライアントや仲介業者に対して信頼性が高まりますが、それには継続的な努力と費用の投資が不可欠です。
宅建士の資格取得~維持費用まとめ
▼実務経験2年以上、試験合格後1年以内に宅建士証の交付を受ける場合
- 受験料:8,200円
- 資格登録手数料:37,000円
- 宅建士証交付申請手数料:4,500円
- 合計:49,700円也
- 宅建士証の更新は5年に1度、16,500円かかる。
▼実務経験2年未満、試験合格後1年以内で宅建士証の交付を受ける場合
- 受験料:8,200円
- 登録実務講習受講料:20,000円
- 資格登録手数料:37,000円
- 宅建士証交付申請手数料:4,500円
- 合計:69,700円也
- 宅建士証の更新は5年に1度、16,500円かかる
▼実務経験2年未満、試験合格後1年を超えて宅建士証の交付を受ける場合
- 受験料:8,200円
- 登録実務講習受講料:20,000円
- 資格登録手数料:37,000円
- 法定講習受講料:12,000円
- 宅建士証交付申請手数料:4,500円
- 合計:81,700円也
- 宅建士証の更新は5年に1度、16,500円かかる
試験合格と資格登録の有効期間はない
最後に、試験合格してもすぐには資格登録しない、資格登録しても宅建士証は必要ないという方のために、追記しておきます。
一度、資格試験に合格すれば、すぐに資格登録しなくても、いつでも資格登録することができます。(実務経験2年未満の方は、登録実務講習受講が必要です。)
また、資格登録をしておけば、法定講習を受講することで、いつでも宅建士証の交付申請ができます。
つまり、宅建士資格試験合格の効果と、資格登録については、有効期間がないのです。
ただし、資格登録の欠格要件に該当すると一定の期間、資格登録ができなくなり、当然、宅建士証の交付を受けることもできませんので注意してください。
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